【2025年最新米国トップコンピューターサイエンス大学院】出願要件・学費・就職実績を完全解説|スタンフォード、コロンビア、MIT、NYUなどCS/DS/ビジネスアナリティクス大学院もアルファ一択!


こんにちは、アルファ・アドバイザーズ代表のTJです!
いま私たちは、OpenAIをはじめとする生成AIの台頭、DX・自動化の急速な進展といった“AI時代”の真っ只中にいます。ビジネス、金融、ヘルスケア、教育など、あらゆる産業がテクノロジーと融合しつつある今、高度なテックスキル=コンピューターサイエンス(CS)の専門知識を身につけることが、グローバルキャリア構築の鍵となっています。

そこで注目されているのが、米国トップCS大学院(修士課程)です。ビジネスパーソンにとってのキャリアアップ大学院といえばMBAが真っ先に思い浮かびます。実際にMBAは今も強力な修士号ですが、最近はMBAに加えてテックマスターも取りたいという人が増えています。MBA+Dual Degreeのような形で、2つのマスターを取る人も多いですね!このように、データサイエンス、AI、セキュリティ、ロボティクスなどの分野を専門的に学び、世界中から集まる優秀な仲間と切磋琢磨することで、大きくキャリアアップすることが可能です。

もちろん、CS大学院の出願は決して簡単ではありません。しかし、実は最近ではGREスコアが不要な大学院も増えてきており、スタンフォード、MIT、コロンビア、ミシガン大学などのトップ校でもGREなしで出願可能になっています。戦略的に準備すれば、十分に合格を勝ち取ることが可能です。

しかも、就職実績も圧倒的です。Google、Meta(Facebook)、Amazon、Apple、Microsoft、NVIDIAといった大手テック企業はもちろん、Citadel、Jane Street、Goldman Sachs、JP Morganなどの投資銀行・ヘッジファンドでもCS修士卒は高く評価されており、初任給は15万ドル(約2,200万円)を超えることも珍しくありません。

そこで今回は、キャリア・就職・年収のすべてを高水準で実現できる、米国トップCS大学院10校を、出願要件・カリキュラム・就職先・留学生サポート・学費などの観点から徹底解説します!この記事を読んで「自分もCS大学院に行きたい!」と思った方は、今すぐアルファにご相談ください!経験豊富なアドバイザーが、あなたのバックグラウンドに合わせて最適な出願戦略・エッセイ対策・奨学金対策まで徹底サポートします。

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米国トップコンピューターサイエンス修士プログラム10校

米国の大学院の中でもコンピューターサイエンス(CS)分野で評価が高く、修士課程修了後の就職実績が豊富な10校について、プログラム概要から出願要件、カリキュラムの特徴、卒業後の進路、留学生向け情報、合格のアドバイスまで詳しく説明します。

1. Stanford University(スタンフォード大学) – Master of Science in Computer Science

◯プログラム概要
スタンフォード大学のComputer Science修士課程(MS in Computer Science)は、45単位の履修を必要とする2年以内のプログラムです(通常1年半~2年で修了)。専攻分野(Specialization Track)ごとに履修計画を柔軟に組むことができ、人工知能、システム、HCIなど幅広い分野の高度なコースが提供されています。在学中はインターンシップも夏期を中心に可能で、シリコンバレーという立地から多数の企業とのつながりがあります。また、スタンフォードのComputer Forumという産学連携プログラムを通じて企業から最新技術動向を学ぶ機会も豊富です。

◯出願要件

スタンフォード大学のCS修士課程では、GREスコアの提出は不要で、選考にも影響しません。英語を母語としない出願者にはTOEFLスコアの提出が求められますが、IELTSは認められていない点に注意が必要です。また、学部での専攻や基礎知識、推薦状の形式などにも明確な要件があります。

(1) GREスコア
 提出は不要です。任意提出ではなく「完全に不要」であり、提出しなくても不利にはなりません
(2) 英語要件(TOEFL)
・英語を母語としないすべての出願者にTOEFL iBTの提出が義務付けられています。
 ・最低スコアは89点(工学系修士課程の基準)
 ・実際には100点以上が事実上の合格水準とされています
 ・109点未満の場合、入学後に英語力判定テストを受ける必要が生じる可能性があります
IELTSは一切認められていません。
(3) 学部専攻・背景
出願にはコンピューターサイエンス(CS)または関連分野の学位が推奨されます。必要な基礎スキルは以下の通りです:
 ・十分なプログラミング経験
 ・数学の基礎(特に離散数学、アルゴリズムなど)
(4) 志望動機書(Statement of Purpose)
。研究関心、将来のキャリアプラン、スタンフォードで学ぶ意義などを論理的に明記する必要があります。
・構成力・目的意識の明確さが重視されます。

(5) 推薦状
・3通の推薦状をオンラインで提出する必要があります。
・この数は厳密に3通ちょうどであり、2通または4通では受け付けられません。
・推薦者は大学教授や研究指導者が望ましく、学術的な能力や適性を評価してもらうことが重要です
(6) 面接
・面接は通常実施されません。出願書類のみで合否が判断されます。

◯カリキュラムの特徴
非常に柔軟な履修計画が特徴で、学生は1年目に自分の履修プラン(Program Sheet)を作成し承認を受けます。複数の専門分野トラックが用意されており(例:AI、システム、理論計算機科学など)、各トラックごとに指定科目がありますが、履修科目を途中で変更することも可能です。必須コースは存在しない代わりに、システム分野、理論分野などの広範な要件が課され、コンピュータサイエンスのコア領域を網羅的に学ぶようになっています。また、研究は1年目の学生が在学中に何らかの研究プロジェクトに関与し、希望すれば修士論文(Thesis)を提出するオプションもあります。立地柄、夏季休暇中に企業でインターンシップを行う学生も多く、大学もCurricular Practical Training (CPT)を利用したインターン単位(最大3単位まで)を提供しています。このように学業と実務経験を両立しやすい環境です。

◯卒業後の進路・就職実績
スタンフォードのCS修士号取得者は、Google、Meta(Facebook)、Apple、Amazonといったシリコンバレーの主要IT企業に数多く就職しています。初任給も非常に高く、修士卒の平均年収は約15万3400ドルと全米平均を大きく上回っています。特にソフトウェアエンジニアとして一流企業に入社する卒業生が多く、卒業生の就職率も非常に高い(94%が卒業後間もなく就職)とのデータもあります。スタンフォード大学のブランドとネットワークは強力で、VC主導のスタートアップや金融テクノロジー分野に進む例も見られます。平均初任給は12万ドル台~15万ドル以上と報告されており、大手テック企業からは6桁ドルのオファーが一般的です。

◯留学生向け情報
CS修士課程の学生には留学生も多く在籍しており、多様なバックグラウンドの学生が集まっています。米国の就職市場のため、修了後は最大3年間のOPT(Optional Practical Training)が認められ、米国内で長期の就業経験を積むことが可能です。また、エンジニアリング系のキャリアフェアには数百社の企業が参加します。特にスタンフォードのCareer Development Centerは豊富な求人情報を提供しています。さらに、留学生向けに英語サポートプログラムも用意されており、TOEFLスコアが109未満で入学した学生は学内の英語クラス受講が推奨されます。大学の所在地がIT企業集中地帯である利点から、在学中のインターンシップ(CPT利用)や卒業後の就職活動において、留学生でも非常に有利な環境が整っています。

◯学費(年間)
約5.9万ドル(授業料)です。スタンフォードの大学院授業料は2024-25年度で年間約58,700ドルとなっており、これに生活費を加えると年間の総費用は約10万ドルにもなります。ただし大学からの支援は基本的に博士課程向けで、修士課程ではTA/RA職やスカラーシップは限られています。企業からの奨学金や自国の給付型奨学金なども活用し、早めに資金計画を立てましょう。


2. Carnegie Mellon University(カーネギーメロン大学) – Master of Science in Computer Science

◯プログラム概要
カーネギーメロン大学(CMU)のMaster of Science in Computer Science(MSCS)は、全米トップクラスのCS教育で知られるSchool of Computer Science (SCS)が提供する修士課程です。3学期(1.5年)での修了が標準で、一部の学生は背景によって4学期かけて履修する場合もあります。カリキュラムはコースワーク重視で、修士論文は任意ですが、在学中に約1/3の学生が研究プロジェクトに関与し、希望者は修士論文オプションを選択可能です。学生は指導教員と相談の上で自分専用の履修プランを構築でき、固定された必修科目はありません。ただしシステム、理論、AIの3分野から各1科目以上履修するなどの幅広い分野での単位取得要件が課されており、約8科目(96~108ユニット)の専門科目で構成されます。加えて最大12ユニットまで関連科目の選択科目を履修可能です。CMUは実践志向でも知られ、プログラムの一部として夏季に企業での実務研修(インターンシップ)を行い単位認定を受ける「Applied Study」オプションも提供されています。これにより、産業界での経験を積むことが卒業要件に組み込まれています。


◯出願要件
カーネギーメロン大学(CMU)のCS修士課程では、GREの提出が必須であり、特に定量分野での高得点が求められます。英語試験はTOEFLまたはIELTSの提出が必要で、100点以上のスコアが望ましいとされています。学歴や技術的背景、推薦状の提出条件も厳格で、研究能力やプログラミングスキルが重視されます。

(1) GREスコア
提出が必須です(スタンフォードなどと異なりオプショナルではありません)
CMUの学部卒または在学生のみが提出免除の対象
・合格者の多くはQuantitativeセクションで満点近くのスコアを取得しています
(2) 英語要件(TOEFLまたはIELTS)
・非英語母語話者には、TOEFLまたはIELTSの提出が必須です
 ・TOEFL iBTで100点以上が望ましい
 ・IELTSの場合は7.0以上が推奨されます(公式には明示なし)
(3) 学部専攻・背景
出願には、情報科学や工学など、コンピューターサイエンスに近い分野の学士号が求められます。
CSの学位が必須ではないものの、以下のような強固な技術的バックグラウンドが必要です:
 ・データ構造
 ・アルゴリズム
 ・プログラミング経験(複数言語が望ましい)
(4) 志望動機書(Statement of Purpose)および履歴書(Resume)
・志望動機書では、研究テーマ・キャリアビジョン・学問的な適性について具体的に述べることが求められます
・履歴書では学術・職務経験を整理し、プロジェクトやインターン経験も記載するのが望ましいです
(5) 推薦状
3通の推薦状が必要です
 ・最低2通は大学教員または職場上司から取得することが求められます
 ・推薦状は、学術的素養や研究能力を具体的なエピソードを交えて評価する内容が理想とされます
(6) 面接
面接は通常実施されません。出願書類のみで選考が行われます

◯カリキュラムの特徴
自律性が高く、学生は自分の興味に合わせて授業を組み立てます。108ユニット分の厳選されたCS大学院科目群(8科目程度)を履修し、さらにシステム系・理論系・AI系の各分野から指定科目を1つずつ履修することが必須です。入学後、必要に応じて学部レベルの補強科目(例:コンピュータシステム概論など)を履修するケースもあります。プログラムの所要期間は通常3学期(秋・春・秋)で、他分野出身で基礎を補う必要がある学生は4学期計画となります。研究は義務ではありませんが、優秀な学生には研究プロジェクトに参加する機会が与えられます。また、産業界との結びつきも強く、前述のApplied Studyでは夏季インターンシップが必須になっており、インターン成果をまとめることで6ユニット分が履修要件に加算されます。CMUはロボティクスやAIで著名であり、選択できる科目には最先端の機械学習、ディープラーニング、自然言語処理なども含まれます。学生同士の競争的な環境で知られますが、同時に教授陣との距離が近く、研究志向の学生には最適な環境です。

◯卒業後の進路・就職実績
CMUのCS修士卒業生は、就職市場で極めて高い需要があります。特にソフトウェアエンジニアやデータサイエンティストとして、一流企業から多数の内定を得ています。卒業後の平均年収は12万ドル台~15万ドルに達し、トップ層は年収20万ドル以上も珍しくありません。2023年の統計では、CMU全体のCS学部卒で中央値13.5万ドル、平均15万ドルという高給与となっており、修士号保持者ではさらに良い交渉力を持つことが示唆されています。主要就職先はGoogle、Meta、Microsoft、Amazon、Appleといった大手テック企業で、NYの高頻度取引企業Jane Streetなど金融テック系に進む例も多いです。特にCMUはAIやロボティクス分野で知られているため、これらの専門性を活かし自動運転企業やロボット産業への就職も目立ちます。CMU公式のデータによれば、修士課程修了生の就職率は極めて高く、ほぼ全員が卒業直後に関連分野で就職しています。またネットワークの強さからシリコンバレーだけでなく東海岸や海外で活躍する卒業生も多いです。CMUは「就職に強い大学」としても有名であり、キャリアフェアには数百社の企業が参加、CMU出身というだけでFAANG各社から積極的に採用されるほどのブランド価値があります。

◯留学生向け情報
カーネギーメロン大学は大学院全体で留学生比率が60%以上と非常に国際色豊かです。CS修士にも中国やインドをはじめ世界中から優秀な学友が集まっています。CMUはSTEMプログラムのためOPT延長(最大3年間)が可能で、多くの留学生がOPT期間中に米国企業で実務経験を積んでいます。CMUのキャリアサービス(CPDC)は留学生にも手厚く、レジュメ添削や模擬面接を提供しています。インターンシップもほぼ全員が経験するといわれ、留学生でも1年目の夏に有給インターンをすることが一般的です。ピッツバーグは生活費が比較的安価で、安全な学生街があります。なお奨学金については、MS課程向けの大学からの財政援助は限定的で、多くの留学生は私費または外部奨学金で賄っています。ただし在学中にティーチングアシスタント(TA)やリサーチアシスタント(RA)のポジションに就けば、授業料免除や給与支給を受けられることもあります。就労ビザに関しては、修士卒以上はH-1Bビザ枠で有利になるとの一般的傾向があり、CMU卒の留学生は多くがスポンサー企業を見つけ米国就職を果たしています。

◯学費(年間)
約6.0万ドルです。2025-26年度のSCS修士課程の授業料は年間60,400ドルと公表されています。これは私立大学の中でも高額ですが、CMUのMSCSは1.5年~2年で修了できるため、トータルの学費負担は約9万~12万ドル程度になります。生活費はピッツバーグでは比較的抑えられ、年間2万ドル前後が目安です。奨学金は限定的ですが、成績優秀な学生には学内でのTA/RAを通じた授業料補助の機会があります。外部の奨学金への応募も視野に入れて資金計画を立てましょう。


3. University of California, Berkeley(カリフォルニア大学バークレー校) – Master of Engineering in Electrical Engineering & Computer Sciences (M.Eng. in EECS)

◯プログラム概要
UCバークレーのElectrical Engineering & Computer Sciences学科が提供するMaster of Engineering (M.Eng.)プログラムは、1年間の専門職大学院課程です。電気工学とコンピュータサイエンスを統合したプログラムで、技術スキルに加えてリーダーシップ教育と産学協同プロジェクトが組み込まれているのが特徴です。コースワークは秋学期と春学期の2学期で完結し、技術科目と経営・リーダーシップ科目を履修します。さらにハイライトとなるのがチームで取り組むキャップストーンプロジェクトで、企業や産業界の課題に対して技術的解決策を開発する実践的プロジェクトです。このプロジェクトを通じて、学生は技術とビジネスの両面から実践力を養います。専攻分野(Concentration)として、データサイエンス、AI、ロボティクス、コンピュータビジョン、ネットワークなど多数の選択肢が用意されており、自分の興味に合わせて選ぶことができます。例えば、Data Science集中では機械学習やデータマイニングの科目、Robotics集中ではロボット制御や組み込みソフトの科目を履修するといった形です。産業界との繋がりが非常に強く、プロジェクトテーマは企業から提供されることも多いため、在学中から企業ネットワークを築くチャンスがあります。

◯出願要件
UCバークレーのM.Eng.プログラムは、エンジニアリングとマネジメントの両面に強い専門職修士課程であり、出願には技術的バックグラウンドとリーダーシップ経験の両方が求められます。GREは不要となっていますが、競争率は非常に高く、エッセイの完成度が選考の鍵となります。

(1) 学部専攻・学術背景
理工系の学士号を保有していることが前提です
 ・特にコンピュータサイエンス(CS)や電気電子工学(EE)系が望ましい
・以下のようなCS学士相当の基礎知識があることが望まれます:
 ・オブジェクト指向プログラミング
 ・データ構造・アルゴリズム
 ・線形代数
 ・確率統計
GPAの要件
 ・公式の最低要件は3.0以上
 ・実際の合格者平均は3.7程度
(2) GREスコア
GREの提出は不要です(現在の入試では要求されていません)
(3) 英語要件(TOEFL / IELTS)
・非英語圏出身者には英語試験スコアの提出が必要です
 ・TOEFL iBT:最低90点以上(大学院の公式基準)
 ・実際には100点以上が望まれます
 ・IELTSの場合は7.0以上が推奨されています
(4) エッセイ類(Statement of Purpose / Personal History)
Statement of Purpose(志望理由書)では以下の内容を明確に記述:
 ・キャリアゴール
 ・M.Eng.で得たいスキル
 ・なぜバークレーか
Personal History Essayでは、これまでの経験や多様性への貢献を説明します
チームプロジェクトやリーダー経験について具体的に触れると評価が高まります
(5) 推薦状
推薦状は2~3通提出(オンライン)
 ・2通以上の提出が一般的
 ・推薦者は教員・職場上司など、アカデミックまたはプロフェッショナルな立場の人物が望ましい
(6) 面接
・原則として書類選考のみで合否が決まります
・ただし、一部の応募者に対しては面接が行われる可能性があります
(7) 合格率
合格率は約12%と公表されており、非常に選抜的なプログラムです

◯カリキュラムの特徴
実践的かつ集中的です。2学期で合計24単位程度を履修し、その内訳は技術科目(専門科目)とリーダーシップ科目、およびキャップストーンプロジェクトとなっています。技術科目は選択した集中分野に沿って高度な授業を3~4科目程度履修します。リーダーシップ科目としては工学マネジメントや起業論、テクノロジー戦略などの授業が含まれ、技術者としてのマネジメントスキルを養成します。そしてチームベースのCapstoneプロジェクトは年間を通じて取り組み、秋にテーマ設定と計画立案、春に実装と成果発表を行います。Capstoneは産業界のパートナー企業と連携しているものが多く、例えば過去にはAIを用いた医療診断ツール開発や、大規模データのリアルタイム処理システムの構築などがテーマに選ばれました。学生は異なるバックグラウンドを持つチームメイトと協力し、技術問題の解決だけでなく市場分析やプロジェクト管理も経験します。このように技術+ビジネスの総合力を鍛えるカリキュラムである点が他大学の純粋なMS(理学修士)とは異なる特徴です。また、通常のMSより期間が短い分、課題やプロジェクトの負荷は高く、非常に密度の濃い1年になりますが、その分得られる実践経験も豊富です。

◯卒業後の進路・就職実績
バークレーM.Eng.修了生の就職実績は非常に良好です。就職率はほぼ100%に近く、多くが卒業後3か月以内に希望する職に就いています。主な就職先としてはGoogle、Apple、Meta、Microsoft、Amazonなどシリコンバレーの大手はもちろん、スタートアップやコンサルティング会社、金融テック企業まで多岐にわたります。技術スキルとリーダーシップを兼ね備えた人材として評価が高く、ソフトウェアエンジニア(Software Engineer)やプロダクトマネージャー、データサイエンティストなどの職種で活躍しています。初任給の中央値は11万~13万ドル前後と報告されています。特に西海岸テック企業からの需要が高く、FacebookやGoogleではバークレー出身者のネットワークも強いです。M.Eng.ならではのキャップストーン経験から、卒業生の中には起業に踏み切る者もいます。また、BarclaysやGoldman Sachsなど金融業界のテクノロジー部門に進むケースも見られます。Berkeley Engineering全体の統計では、修士卒の平均年収は約13万ドルとされており、M.Eng.卒業生も同等かそれ以上のオファーを受けています。また同窓会組織(Alumni Network)が強固で、OB/OGがスタートアップのCTOや大企業の技術リーダーとなっている例も多数あります。総じて、実務志向の教育が高く評価され就職市場で有利となっています。

◯留学生向け情報
本プログラムでも毎年多くの留学生が入学しており、中国やインドをはじめ海外からの学生比率が高いです。バークレーは多文化な環境で、キャンパス内のサポートも充実しています。M.Eng.在籍者はF-1ビザでフルタイムの学生扱いとなり、夏季のインターンシップ(CPT)も可能です。実際、1年の短期プログラムのため夏のインターンは必須ではありませんが、卒業後すぐに就労するために在学中からインターンを行う学生もいます。卒業後はSTEM認定プログラムのためOPTが最長3年まで延長可能で、米国企業での長期就労ビザ取得のチャンスも増えます。大学側も留学生の就職を後押ししており、キャリアセンター(Engineering Career Services)では国際学生向けの求人情報やネットワーキングイベントを提供しています。奨学金面では、M.Eng.プログラムは基本的に自己資金または外部奨学金での参加が前提ですが、バークレー工学部では成績優秀かつ多様性に貢献する学生に対しメリットベースの奨学金(Fung Fellowshipなど)を授与しています。留学生も出願時に自動的に選考対象となるため、優れた成績・経歴を持つ場合には一部授業料支援を受けられる可能性があります。生活面では、バークレーはサンフランシスコ・ベイエリアに位置し物価は高めですが、大学周辺には留学生向けの住宅もあり、大学院生同士でルームシェアするケースも多いです。

◯学費(年間)
約6万ドル(非カリフォルニア住民の場合)です。2024-25年度のM.Eng.プログラム授業料・諸経費は、カリフォルニア州外の学生で年間約59,751ドルと見積もられています(州内居住者は約49,173ドル)。この学費には授業料の他、学生サービス料や健康保険料も含まれます。M.Eng.は1年間プログラムのため、総額でも約6~7万ドル+生活費となり、同大学の2年制MSより短期集中でコスト効率が高いとも言えます。ただしベイエリアの生活費は高く、家賃や食費などで年間3万ドル以上かかることもあります。大学から提供されるメリット奨学金(Fung Fellowship)は授業料の一部をカバーしますが、競争的です。したがって自己資金計画を確実に立て、必要に応じて教育ローンや外部奨学金を活用してください。


4. Massachusetts Institute of Technology(マサチューセッツ工科大学) – Master of Science in EECS (Electrical Engineering & Computer Science)

◯プログラム概要
MITのEECS学科の大学院課程は基本的に博士課程(Ph.D.)に直結していますが、内部進学者向けにMaster of Engineering (M.Eng.)も提供されています。また、外部からMITのCS分野に進学する場合、通常はPh.D.プログラムに出願して途中で修士号(SM)を取得する形となります。したがってMITにはスタンドアロンのプロフェッショナル修士課程はなく、修士号取得希望者は研究指向で博士課程に準ずるプログラムに参加することになります。MIT EECSの修士号(SM)取得には授業科目と研究論文の両方が要求され、研究成果をまとめたMaster’s thesisを提出する必要があります。期間は2年間程度が標準で、1年目に高度なコースワーク、2年目前半に研究と論文執筆を行います。MITのCSカリキュラムは極めて先端的で、AI、コンピュータ理論、システム、プログラミング言語、セキュリティなど幅広い分野の最先端授業が揃っています。特にMIT CSAIL(Computer Science and Artificial Intelligence Laboratory)をはじめとする研究所での最先端研究に参画できる点が最大の魅力です。修士課程の学生も研究アシスタント(RA)やティーチングアシスタント(TA)として雇用されるケースが多く、フルファンド(授業料免除+給与)のサポートを受けることもあります。要するに、MITで修士号を取得することは実質的に博士課程前半を過ごすイメージであり、研究キャリアへの登竜門となっています。

◯出願要件
MITのEECS大学院では、外部出願者は基本的にPh.D.プログラムに応募し、入学後に途中で修士号(SM)を取得して修了するパスが一般的です。そのため、出願要件も博士課程レベルの水準が課され、世界屈指の選抜性を誇ります。

(1) 出願経路と背景
スタンドアロンの修士課程(M.Eng.やMS)としての出願は不可
・外部からは基本的にPh.D.プログラムへの出願が必要
・入学後、途中で修士号(SM)を取得して修了することが可能
(2) 学部専攻・基礎学力
CSまたは関連工学分野の学士号が事実上必須
・以下のような高度な学術的基礎力が求められます:
 ・線形代数、離散数学などの数学力
 ・アルゴリズム、計算理論などの計算機科学の基礎
(3) GREスコア
提出不要(MITはGRE廃止方針)
・過去には提出が必要で、Quantitative満点、Verbalも上位数%が標準だったが、現在は考慮されない
(4) 英語要件(TOEFL)
・母語が英語でない応募者にはTOEFLスコアの提出が必要
 ・最低スコアは90点程度
 ・実際の合格者は100点以上が望ましい
・IELTSの扱いは公式には明記されていないため、TOEFLの提出が無難
(5) 研究経験とポテンシャル
研究経験が極めて重視される
 ・学部時代に研究室に所属し、発表論文や学会参加の実績があることが望ましい
 ・インターンシップ等での研究成果(プロジェクトや査読付き論文)があれば大きな加点材料
(6) 提出書類
Statement of Objectives(研究計画書)
 ・将来の研究分野、課題意識、MITで取り組みたいテーマなどを明確に記述
推薦状3通(オンライン提出)
 ・少なくとも1通は研究指導教員から
 ・学術的な創造性・独自性・リーダーシップを証明する内容が求められる
(7) 合格率と選抜性
合格率は1〜10%未満と推定され、世界で最も難関のCS大学院の一つ
・研究力・学歴・英語力・推薦状のすべてが高水準でなければ合格は難しい

◯カリキュラムの特徴
MIT EECSの大学院生は極めて自由度の高い履修が可能ですが、修士号取得には一定のコースワーク要件と論文提出が課されます。コースワークでは計8科目程度を履修し、そのうち少なくとも4科目は高度な大学院科目(Gレベル)から選ぶ必要があります。領域も理論、人工知能、システムなどバランスよく履修するよう指導されます。MITの授業は難易度が高く有名で、「行列計算と最適化」「高度アルゴリズム理論」「分散システム特論」等、各分野の最先端トピックを深く学びます。並行して、研究プロジェクトに取り組み、指導教員の下でオリジナルの研究を進めます。最終的にMaster’s thesisとして数十ページ規模の論文を提出し、審査に合格することが修士号取得要件です。研究環境は世界最高峰で、学生一人ひとりにオフィススペースが与えられ、最新の計算資源を使って実験できます。産学連携も非常に盛んで、MITメディアラボやIBM、Googleとの共同研究プロジェクトに参加できる機会もあります。またMITの理念である「Mens et Manus(理論と実践)」に沿い、ハンズオンプロジェクトもカリキュラムに組み込まれています。例えばロボティクス分野では実際にロボットを製作・制御する課題が課されたり、システム分野では自作OSのカーネルモジュールを実装する課題が出されたりします。これらにより、理論的知識と実装スキルの両方が鍛えられるのです。

◯卒業後の進路・就職実績
MITで修士号を取得する学生の多くは、そのまま博士課程に進学するか、あるいは産業界の高度研究職に就きます。就職組の進路としては、GoogleやMicrosoftのリサーチ部門、IBMリサーチ、DeepMindといった研究開発職が多い傾向です。また、ソフトウェアエンジニア職に進む場合でも、入社後すぐにリードエンジニア級の役割を任されるケースが珍しくありません。初任給はMITブランドに見合う高水準で、修士卒でも年収15万~18万ドル程度のオファーが普通に提示されます。特にMITは起業家輩出でも有名で、修了生がスタートアップを創業する例も多いです。例えばMIT修了生が創業に関わった企業として、DropboxやInklingなどが知られています。また金融分野にも強く、クオンツやアルゴリズムトレーダーとしてウォール街で活躍する卒業生もいます。大学の就職支援は強力で、キャリアフェアでは超一流企業が軒並みMIT卒を勧誘しに来ます。MIT卒業生の総合的な就職率は非常に高く(ほぼ100%)、希望する業界にほぼ確実に入れるといっても過言ではありません。さらに、MITのOB/OGネットワーク(MIT Alumni Association)は世界中に広がり、就職後も強力なコミュニティを形成します。修士卒の平均年収は公式には公開されていませんが、大学院生全体の就職者平均年収は約13万ドル超と報告されています。MITの名前は採用市場で絶大な信頼があり、事実上「MIT卒」というだけで履歴書が山積みの中から抜きん出るほどです。

◯留学生向け情報
MITの大学院には世界各国から優秀な留学生が集まっており、CS分野でも例外ではありません。特に博士課程の学生の多くは留学生で、修士号取得希望者もその一部として含まれます。MITは留学生への経済支援にも手厚く、多くの留学生がRA/TAとして給与と授業料免除を受けています。そのため、留学生でも金銭的負担を抑えて進学できる可能性があります(ただしその分選考は厳しいです)。ビザ面ではF-1ビザで在学し、OPT 12ヶ月+STEM延長24ヶ月が利用可能です。MIT生はその期間内に就職先を見つけH-1Bビザ等に切り替えるケースがほとんどです。キャンパス内のInternational Students Officeがビザや就職相談にも対応しており安心です。また生活面では、ケンブリッジのキャンパスに大学院用の寮もあり、留学生が初年度から入居しやすいよう配慮されています。MIT周辺はボストン都市圏で文化的にも住みやすく、日本食材店や日本人コミュニティも存在します。なお、日本人学生は他の中国・インド系に比べ少数ですが、そのぶん目立つ存在として活躍できるチャンスがあります。教授との距離も近く、小規模な研究グループでは留学生であっても遠慮なく意見を言える風土です。

◯学費(年間)
約6.2万ドルです。MITの大学院授業料は9か月(1学年)で2024-25年度61,990ドルと公表されています。多くの博士課程学生・修士学生はRA/TAとして採用されるため、この授業料は大学や指導教員プロジェクトから拠出され、実際に自己負担しないケースもあります。しかし自己資金で通う場合、生活費(ボストンは高コスト)を含め年額85,000ドル以上が必要との試算もあります。MITは全学生の約半数に何らかの経済支援を行っており、特に大学院生はほとんどが何らかの給付(給与・奨学金)を受けています。日本人向けには、三菱財団やフルブライト等の外部奨学金も検討に値します。資金計画については、合格後に指導教員や学科と相談し、RAポジション等の機会を探ることも可能です。


5. University of Illinois at Urbana-Champaign(イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校) – Master of Computer Science (MCS)

◯プログラム概要
イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(UIUC)のMaster of Computer Science (MCS)は、コースワーク専攻のプロフェッショナル修士課程です。研究論文やプロジェクトの必要がなく、純粋に高度な授業科目の履修によって修了するプログラムで、1~1.5年での修了も可能な柔軟さがあります。修了には32単位(8科目)の履修が必要で、そのうち少なくとも4科目はCSの主要分野(人工知能、プログラミング言語、ソフトウェア工学、システム、理論など)から各分野1科目ずつ選ぶというコア要件があります。また、少なくとも12単位は500番台の上級大学院科目を履修する必要があります。MCSには学位論文や口頭試問が無いため、特に業界志向の学生に適しており、在学中に幅広い先端科目(例:データマイニング、機械学習、クラウドコンピューティング、セキュリティなど)を履修して専門スキルを高めることに重点が置かれます。UIUCは全米トップクラスのCS学部を擁し、教員陣も一流であるため、MCSの授業品質も極めて高いです。なお、MCSはキャンパス(対面)プログラムとオンラインプログラムの両方があり、オンライン版(OMS-CS)は世界的に有名ですが、本項では主にキャンパスでフルタイム履修するMCSについて説明します。キャンパスMCSの学生は他の大学院生と同様にキャリアフェアやインターンシップの機会を得られ、約3学期在籍の間に夏季インターンを経験する学生も少なくありません。

◯出願要件
UIUCのMCS(Master of Computer Science)は、実践重視・コースワーク型の修士課程で、研究や論文の提出は不要です。その分、厳格なCS基礎知識と実務的スキルが求められ、即戦力としての資質を問われます。

(1) 学部専攻・CS基礎要件
CS専攻またはそれに準ずる学術・実務背景が必須です
・出願時には以下のような主要CS科目の履修経験がチェックされます:
 ・オブジェクト指向プログラミング
 ・データ構造とアルゴリズム
 ・コンピュータアーキテクチャ
 ・コンピュータネットワーク
 ・離散数学
・これらの履修が不足している場合、入学前にオンライン講座等で補うよう推奨されます
(2) GREスコア
GREは提出不要です
・UIUCではGREは選考に一切使用されません
(3) GPA要件
公式な最低GPA要件は非公開
・ただし、実際の合格者はGPA 3.2以上(4.0スケール)が望ましいとされています
(4) 英語要件(TOEFL / IELTS)
・非英語圏出身者には、以下のスコアが推奨されています:
 ・TOEFL iBT:100点以上(特にSpeakingセクションで24点以上)
 ・IELTS:7.0以上
・大学院全体の基準としては、TOEFL 102点以上で「フルステータス」入学とされるため、これを目指すと安心です
(5) 提出書類
成績証明書(Transcript)
英文履歴書(Resume)
Statement of Purpose(志望動機書)
(6) 推薦状
提出は任意(必須ではない)です
 ・職務経験者やアカデミック推薦が用意できない応募者にも門戸が開かれています
 ・ただし、提出すれば選考時に考慮されるため、可能なら1~2通取得を推奨(教授や上司など)
(7) 出願スケジュールと合格率
・MCSは秋学期・春学期ともに入学可能です
 ・各学期の出願締切は、前学期の2〜3ヶ月前が目安
・合格率は非公開ですが、全体で20〜30%程度と推測されます(UIUC CS大学院全体の水準に基づく)

◯カリキュラムの特徴
コースワーク重視のため、学生は自分の興味に合わせて科目を選択できます。UIUCのCS科目は理論から応用まで幅広く、例えばAI関連では「Machine Learning」「Artificial Intelligence」「Natural Language Processing」、システム関連では「Advanced Operating Systems」「Distributed Systems」「Cloud Computing」、セキュリティでは「Network Security」「Cryptography」といった具合に多彩です。履修には前述のように5つのコア領域(システム・アプリケーション・ソフト工学・データ分析・理論など)から4領域以上を網羅する必要があり、学生は偏りなくCSの主要分野を習得します。ただし研究や論文は不要なので、授業と試験・課題に集中できます。修了までの典型的なスケジュールは、秋学期と春学期にそれぞれ4科目ずつ履修(計8科目)し1年で終了、あるいは秋→春→秋の3学期でゆとりを持って8科目を履修するパターンです。学生は大学院の講義についていくための十分な基礎が必要ですが、UIUCは一部分野で学部と大学院合同の講義もあり、優秀な学部生と机を並べて学ぶ環境です。課題はプログラミングプロジェクトやレポートが中心で、理論系科目では証明問題、システム系科目ではコーディング課題など科目ごとに内容は多様です。インターンシップは必須ではありませんが、夏に企業で経験を積む学生が多く、その場合は秋-春履修+夏インターン+翌秋履修として1.5年で修了するスケジュールが一般的です。MCSは厳格な卒業試験やプロジェクト審査がないため、所定の単位を取りGPA3.0以上を維持すれば修士号を取得できます。これにより、学生は就職活動のための時間も取りやすく、キャリア志向には魅力的なカリキュラム設計となっています。

◯卒業後の進路・就職実績
UIUCは伝統的に就職に強い大学であり、MCS修了生も例外ではありません。多くの修了生がシカゴやシリコンバレーの有名企業にソフトウェアエンジニアとして就職します。主な就職先として、Google、Amazon、Microsoft、Meta、Appleなどのビッグテックから、NVIDIA、Oracleといったハードウェア・ソフトウェア大手、さらには金融系(Morgan Stanley、Jump Tradingなど)やコンサル系(McKinseyデジタル部門など)も見られます。UIUC CSは学部卒も含めてシリコンバレーへの人材輩出数が全米トップクラスであり、LinkedInの調査によればGoogleの従業員数ではCMUに次いで多くのUIUC卒が働いています。修士卒の初任給中央値は約11万~13万ドルと推定され、特に西海岸企業ではそれ以上のオファーもあります。UIUCのキャリアサービスはEngineering Career Servicesが担当し、学内開催のキャリアフェア(Engineering Career Fair)には300社以上が集まり、学生は直接企業と面談できます。MCS学生もこれを活用して在学中に内定を獲得するケースが多数あります。就職率は非常に高く、ほぼ全員が卒業時に何らかのオファーを所持しています。また、UIUCは全米有数の校友ネットワークを誇り、シリコンバレーに「Illini」ネットワークが存在するほどです。そのため、OB/OGの紹介でスタートアップ企業に加わる人もいます。UIUCの所在地であるシャンペーンは小都市ですが、卒業生は主に大都市圏へ羽ばたいていき、特にシカゴやシアトル、NY、SFベイエリアで活躍する人が多いです。なお、MCS修了後にさらに専門性を高めるため他大学の博士課程に進学する人も少数ながら存在しますが、大半は産業界に進んでいます。

◯留学生向け情報
UIUCのMCSには多数の留学生が在籍しています。特にインドや中国からの留学生が多く、日本人の先輩もこれまでに複数名います。授業は大規模なものもあり、留学生でも違和感なく溶け込める環境です。MCSはコースワークのみで研究指導教員が付かない分、自主性を持って学ぶ姿勢が求められますが、教授やTAに質問する文化が根付いているため、英語に自信がない場合でも積極的に関わることで克服できます。UIUCは大学町で生活費が比較的安く、キャンパスも安全です。留学生サポートオフィス(ISS)がビザや適応のサポートを行い、OPTやCPTの申請手続きにも慣れています。CPTを利用した夏のインターンシップも通常問題なく認められ、実際多くの留学生がインターンを経験しています。卒業後はOPT 3年(STEM延長含む)を活用して米国就職する人がほとんどで、UIUCから直接米国企業に就職する留学生は非常に多いです。UIUCはH-1Bビザ取得者数でも全米上位に入る大学であり、留学生のキャリアパスがしっかり確立されています。奨学金については、MCSは基本的に無給プログラムでTAなどもほぼ無いため、私費または母国の奨学金で賄う必要があります。ただ、オンラインMCS向けに限定的な奨学金がある場合もあるので、事前に情報収集すると良いでしょう。文化面では、イリノイ大学は学生数が多く、日本人学生会(JSA)なども活動しているため、異文化交流や日本文化紹介イベントなどにも参加できます。

◯学費(年間)
約3.8万ドルです。UIUCのMCSキャンパスプログラムの非居住者(州外・留学生)向け年間授業料は約38,276ドルと報告されています。州内出身者の場合はもう少し低額です。2学期で修了する場合の総授業料もこの程度となります。UIUCは公立大学のため私立に比べ学費が抑えめで、同レベルのプログラムと比べ費用対効果が高いと言えます。生活費も年1.5~2万ドル程度(家賃や食費が都市部より安価)で済みます。オンラインMCS(OMS-CS)であれば総費用が2万ドル前後とさらに安くなりますが、キャンパスでのネットワーキングや対面授業経験を重視するならフルタイム履修がおすすめです。なお、助教(TA)や研究補佐(RA)のポジションはMCSには基本ありませんので、学費は自己負担となります。UIUCは分割納付やローン制度も整っているため、必要に応じて利用しましょう。


6. Georgia Institute of Technology(ジョージア工科大学) – Master of Science in Computer Science (MSCS)

◯プログラム概要
ジョージア工科大学(Georgia Tech)のMS in Computer Scienceは、全米で屈指のCS学科が提供する柔軟で実績ある修士課程です。学生は専門分野(Specialization)を選択し、それに沿ったカリキュラムを履修します。専門分野は機械学習、インタラクティブ知能、ビジュアリゼーション、コンピューティングシステム、理論など十数種類も用意されており、自分のキャリア目標に合わせてプログラムをカスタマイズできます。学位取得には通常2年間(4学期)かかり、36単位(約12科目)の履修が必要です。うち特定分野の必修科目やプロジェクト科目が含まれる場合があります。GatechのMSCSは論文オプションも用意されており、希望者は研究を行い修士論文を提出することで学位を取得できますが、ほとんどの学生はコースワークのみで卒業します。特徴的なのは、Gatechはキャンパスプログラムに加えて、大規模なオンラインMSCS (OMSCS)を運営している点です。ただしここではキャンパスでフルタイム履修するMSCSに焦点を当てます。キャンパスMSCSの学生は20代前半~中盤が多く、学部新卒から数年の就労経験者まで様々です。インターンシップは奨励されており、2年在学中の夏には大半の学生が有名企業でインターンを経験します。ジョージア工科大はアトランタに位置し、南部のテックハブとして企業交流も多いです。さらにGatechのCS大学院は全米トップ10常連でありながら、規模が大きく比較的受け入れ人数も多いため、留学生にも人気のプログラムとなっています。

◯出願要件
Georgia TechのMSCS(キャンパスプログラム)は、専門分野を選択して深掘りできる柔軟なプログラムで、出願者数も非常に多く、競争率は高めです。GPAや実務経験による差別化が求められます。※オンライン版(OMSCS)とは出願要件・選考基準が異なるため、混同に注意が必要です。

(1) 学部専攻・CS基礎知識
コンピュータサイエンスまたは関連分野の学士号が必要
 ・関連分野の例:電気工学、数学、情報工学など
・CS専攻でなくとも、以下のCS基礎科目の履修が強く推奨されます:
 ・データ構造
 ・アルゴリズム
 ・コンピュータ組織
 ・ソフトウェア設計
(2) GREスコア
提出は任意(optional)であり、提出の有無で有利・不利はありません
・近年はGRE不要化の傾向にあります(提出しない応募者が多数)
(3) GPA要件
・公式な下限は明示されていませんが、GPA 3.5以上の優秀な成績が実質的な基準
・特に出願者数が多いため、インターン経験やプロジェクト実績での差別化が重要です
(4) 英語要件(TOEFL / IELTS)
・非英語母語話者には英語スコア提出が必要です
 ・TOEFL iBT:90点以上が最低目安(大学院全体基準)、100点以上が推奨水準
 ・IELTSの目安は7.0程度(公式明示はないが相当レベルとされる)
(5) 志望理由書(Personal Statement)
・明確な専攻分野の志望動機、将来のキャリア目標を記述
・特にプロジェクト経験、チーム開発、研究関心などを盛り込むと有効です
(6) 推薦状
3通の推薦状をオンラインで提出
 ・学術的評価を含む内容が推奨されるため、できれば指導教員や研究室の上司からの取得が望ましい
(7) 出願時期と注意点
キャンパスMSCSの出願締切は12月中旬(秋入学が主)
・選考結果の通知は翌年3月頃が一般的です
オンラインMSCS(OMSCS)とは完全に別枠のプログラムであり、選考基準・受験プロセスも異なります

◯カリキュラムの特徴
専門分野に特化しつつも柔軟さを持ったカリキュラムです。学生は入学後、自身のSpecializationを正式に決め、その分野の必修科目(通常3科目程度)を履修します。それ以外は選択科目で、Gatechが誇る幅広い大学院科目群から自由に選べます。例えば「Machine Learning」特化なら機械学習概論やパターン認識の科目が必修になり、選択科目として深層学習やロボット知能を履修する、といった具合です。コースの難易度は高めで、学期中は宿題・プロジェクト・試験で忙しくなりますが、その分スキルが身につきます。チームプロジェクトを含む科目もあり、学生同士で協力してソフトウェア開発や研究課題に取り組む経験も得られます。インターンシップに備えて夏は授業が開講されないため(PMPなど特別プログラムを除く)、1年目夏にインターン、2年目夏前に卒業というパターンが一般的です。希望者は修士論文オプションを選び、指導教員の下で研究し論文提出することで最大9単位分を研究で充当できます。この場合、研究志向が強い学生は実質簡易博士課程のような体験を積むことになります。逆にプロジェクトではなく座学中心でスキルアップしたい学生はコースワークのみでOKです。Georgia Techは理論と応用のバランスが良く、人工知能からヒューマンコンピュータインタラクション、グラフィックス、ネットワークまで各領域で著名教授が揃っています。さらに起業支援プログラムも充実しており、学生発のスタートアップも数多く生まれています。

◯卒業後の進路・就職実績
Georgia TechのCS修士も就職において極めて高い実績を誇ります。米国大手テック企業の採用校として常に名前が挙がり、特にMicrosoftやAmazonには毎年多くの卒業生が入社しています。上記以外にも、Google、Meta、Apple、NVIDIAといった企業への就職が多く、ポジションはソフトウェアエンジニア、プロダクトマネージャー、リサーチエンジニアなど多岐にわたります。Atlantaに本拠を置く大手企業(Home Depot、NCRなど)の本社IT部門や、米国南部の金融企業に進む例もあります。Gatechは全米有数のエンジニア輩出校であり、近年のCS修士卒の初任給中央値は約11万~12万ドルと推定されています。就職率も非常に高く、卒業時に内定を保持する割合は90%以上です。キャリアフェア「Career Fair」は毎学期開催され、数百社が参加。特に秋のキャリアフェアは全米最大規模で、学生はここでのネットワーキングを通じてインターンやフルタイムの機会を得ます。留学生も多い関係で企業側もVisaスポンサーに慣れており、Gatech卒というブランドからH-1Bビザも比較的取得しやすい傾向です。ジョージア工科大は起業家も輩出しており、卒業後に起業したりスタートアップに参加する人もいます。また博士課程に進学するケースもあり(Gatech内部や他大学Ph.D.)、研究に興味を持った修士卒がPh.D.に移行することもサポートされています。全体として、Georgia Techの修士号は業界で即戦力エンジニアとして高く評価されており、就職マーケットでの競争力は非常に強いです。

◯留学生向け情報
ジョージア工科大のCS大学院は留学生が多く、クラスの30%以上が留学生という統計もあります。特にインドや中国出身者が目立ちますが、日本人留学生も過去に在籍実績があります。Atlantaは多文化都市で、大学周辺も国際色豊かです。留学生に対するサポートも整っており、International Student and Scholars Services (ISSS)がビザやOPT手続き、異文化適応の相談に応じています。GatechはSTEMプログラムゆえ、修了後のOPT期間延長が認められ、留学生も米国企業で最大3年間の就労が可能です。インターンシップも留学生にとって重要ですが、Gatechでは夏季のCPT利用に制限はなく、1年目夏からフルタイムインターンができます(実際ほとんどの留学生が実施)。奨学金については、MSCSでは基本的にTA/RAのポジションはありませんが、一部学生が学内のグレーダー(採点者)や講義補助として雇われる場合もあります。博士課程に比べ財政支援は限られるため、多くの留学生は自己資金または政府/民間奨学金で賄います。ただし生活費は東海岸・西海岸より低めで、住居費もルームシェアすれば節約可能です。治安面もキャンパス周辺は警備が手厚く、大学提供の夜間シャトル等も利用できます。日本人コミュニティは大きくありませんが、Atlanta日本商工会などがあり社会人との交流もできます。総じて、Gatechは留学生にとって学びやすく就職に直結しやすい環境を提供しています。

◯学費(年間)
約3.1万ドル(州外)です。ジョージア工科大の大学院授業料は州内residentと州外non-residentで大きく異なり、留学生は州外扱いとなります。2023-24年度の非居住大学院授業料は年間約34,000ドルと報告されています。ただし理系の多くの専攻ではこれにカレッジフィー等が加算されるので、CS修士の場合年間約30,000~35,000ドルと見積もるのが適切です。Quoraの推定によれば、2年間での学費総額は約45,000~70,000ドル、期間によって差が出るとされています。実際、1年半で修了すれば授業料負担は少し減ります。生活費はアトランタでは年間約15,000ドルで、家賃相場は月500~800ドル程度(ルームシェアの場合)です。よって年間の総費用は約5万ドル前後になります。Georgia Techは公立大のため私立より学費が低めですが、それでも留学生には大きな負担です。大学院生向けの奨学金は限定的で、特にMS課程では用意されないため、自国の奨学金(政府派遣や企業奨学金)を検討すると良いでしょう。一方、Georgia Techはコストに見合う就職成果が得られる学校としても知られ、投資に対するリターンは高いと評価されています。


7. University of Texas at Austin(テキサス大学オースティン校) – Master of Science in Computer Science

◯プログラム概要
テキサス大学オースティン校(UT Austin)のコンピュータサイエンスMSプログラムは、全米トップクラスのCS学科による研究指向と実践指向のバランスが取れた修士課程です。学生はコースワークのみコースと論文コースのいずれかを選択できます。コースワークのみの場合、約30単位(10科目程度)の履修で修了し、通常1.5~2年かかります。論文コースでは、履修科目を減らす代わりに研究プロジェクトと修士論文の遂行が必要で、研究を深めたい学生向けです。UT AustinのCSは幅広い研究領域をカバーしており、AI、ソフトウェアエンジニアリング、コンピュータビジョン、ネットワーク、セキュリティなど各分野で全米トップレベルの教授陣が揃っています。そのため、学生は興味に応じた専門分野で先端講義を履修でき、希望すれば研究室に参加して最先端研究に携わることも可能です。修士学生もPh.D.学生と同様に研究助手(RA)や教育助手(TA)に採用されることがあり、その場合授業料減免や給与支給を受けるチャンスもあります。テキサス州は近年ハイテク産業が成長しており、オースティンにはGoogleやAppleなど大手の拠点が置かれるなど「シリコンヒルズ」と呼ばれるテック拠点になっています。そのため、インターンや就職の面でもUT Austinの立地は有利に働きます。実際、MS学生の多くは在学中の夏に有給インターンシップを経験し、卒業後も西海岸だけでなくテキサス州内のテック企業に就職する例が増えています。

◯出願要件
UTオースティンのMSCS(キャンパスプログラム)は、全米屈指の州立大学の中でも非常に高い競争率を誇るプログラムです。研究志向・実務志向の両方に対応し、出願には学力・実績・計画性の全てが問われます。なお、オンライン版(OMSCS)とは別プログラムなので、出願時は区別に注意が必要です。

(1) 学士号・学術的背景
4年制の学士号が必要(CSまたは関連分野が望ましい)
 ・関連分野の例:電気工学、情報工学、数学、物理学など
・特にCS系の専門科目(アルゴリズム、システム等)での高成績が評価されます
・実際の合格者はGPA3.6以上のケースが多いです

(2) GREスコア
2023年以降、提出不要となりました
・出願書類のレビューにも一切使用されません
(3) 英語要件(TOEFL / IELTS)
・非英語母語話者は、以下のスコア基準が求められます
 ・TOEFL iBT:各セクションで21~23点以上が望ましく、総合では100点前後が理想
 ・IELTSは目安として7.0前後(公式には明記されていませんが同等扱い)
(4) 提出書類
オンラインアプリケーション
Statement of Purpose(志望理由書)
 ・UT Austinを志望する理由、関心分野、キャリア計画、自己の強みと適性を論理的に記述
推薦状3通
 ・研究経験がある場合は指導教員
 ・授業で優秀な成績を収めた場合は担当教授
 ・社会人経験者は職場上司から取得可
英文履歴書(Resume)
成績証明書(Transcript)
(5) GPA・差別化要素
・出願時点でのGPA最低要件は明示されていませんが、競争が激しいためGPA 3.6以上が一般的
・インターンシップやプロジェクト、学術研究経験などでの差別化が重要です
(6) 出願締切と通知時期
出願締切:12月中旬(秋入学のみ)
合否結果通知:翌年3月頃
(7) 合格率と選抜性
・公式には非公開ですが、合格率は約10%前後と推定されています
MITやStanfordほどではないが、全米有数の難関プログラム
(8) 注意点:オンライン版との違い
・完全オンラインのOMSCS(Online MSCS)別の出願プロセス・評価基準となっています
オンキャンパス版(本プログラム)の方が選抜性は高く、より競争的です

◯カリキュラムの特徴
UT AustinのMSCSではコース選択の自由度が大きく、学生は自分の興味に応じて履修計画を立てます。必修コースは特になく、分野横断的に高度な授業を履修できます。ただし修士論文トラックを選ぶ場合、研究指導教員のもとで6単位分の研究科目を履修し、論文を完成させなければなりません。コースワークトラックの場合は標準30単位を教科履修に充てます。科目例として、AIなら「Machine Learning」「Advanced Natural Language Processing」、システムなら「Distributed Systems」「Advanced Operating Systems」、理論なら「Computational Complexity」「Approximation Algorithms」等、多彩です。授業は教授による講義とプロジェクトが組み合わされたものが多く、チームプロジェクトを行う科目もあります。例えばデータサイエンス系の授業では実データを解析して洞察を引き出すプロジェクトが課されたり、ソフトウェア工学ではオープンソースへのコントリビューションを行ったりします。また、Ph.D.志望者向けに読む・発表するセミナー形式の授業もあり、修士在学中に論文を執筆する学生もいます。インターンシップについて、UT AustinはCPT制度を利用して夏季のフルタイム就業が可能であり、学生は1年目終了後にインターン、2年目修了時に卒業という流れが一般的です。さらに希望に応じてDouble MSC(2分野での修士号取得)やMBAとのデュアルプログラムなど、他分野との兼ね合いも模索できます。総じて、カリキュラムは学生の目的に合わせたカスタマイズがしやすく、就職重視から博士進学準備まで幅広く対応できる柔軟性を持っています。

◯卒業後の進路・就職実績
UT Austin CS修士は、全米の主要企業から厚く信頼されています。特にテキサス州内のIT産業が近年発展しており、オースティンはDellやIBM、最近ではTeslaやOracleの本社/大型拠点が置かれるなど求人が豊富です。多くの卒業生がシリコンヒルズ(オースティン)の企業にソフトウェアエンジニアとして就職しています。また伝統的にシリコンバレーの企業にも数多く進出しており、Google、Facebook (Meta)、Appleなどにも卒業生ネットワークがあります。加えて、Texas Instrumentsなどの半導体メーカーや、Indeedのようなテック企業、そして近年は金融・ヘルスケアIT企業に進む人もいます。初任給は約11万~13万ドル程度が一般的ですが、カリフォルニアや東海岸の大手なら15万ドル超えのオファーも見られます。UT Austinは州立で学生数が多い分、就職者も多岐にわたる業種に分散しており、全員がビッグネームに行くわけではありませんが、それでも90%以上の学生が卒業時に職を確保しています。キャリアサービス(Engineering Career Assistance Center)は企業とのコネクションが強く、UT Austin出身者向けの求人が常に多く寄せられます。テキサス大卒は理工系大卒として全米でも評価が高く、H-1Bビザ取得者数でも常に上位に入るほど外国人就労にも強いです。実際、卒業生はOPT期間中に雇用先でH-1Bを抽選申請し、多くがビザを得て米国に残ります。また、UTは米国南部の盟主的存在であり、南部企業・研究機関で昇進しやすい傾向もあります。さらに、大学院での研究経験を活かしてPh.D.課程に進学する者も一定数おり、UT内部や他大学(例えばCMUやStanford)の博士課程に進む例もあります。全体として、UT AustinのCS修士号は全米の産業界で広く通用する学歴であり、特にテキサスおよび西部地域で就職するには非常に有利です。

◯留学生向け情報
UT Austinは5万人以上の学生を抱える巨大大学であり、留学生数も非常に多いです。CS大学院でも中国・インドを中心に多数の留学生が学んでいます。日本人学生も少数ながら存在しており、日本企業スポンサーの研修生などで来ている人もいます。オースティンは比較的治安が良く、気候も温暖で生活しやすいため、留学生の満足度も高いです。大学のInternational Student & Scholar Services (ISSS)がビザ手続きや文化適応をサポートし、留学生向けのオリエンテーションや就職ワークショップも開催しています。F-1ビザの留学生はSTEMプログラムの恩恵としてOPTを最長3年間活用できるため、修了後は多くの留学生がそのまま米国企業に就職し長期就労しています。実際、UTの卒業生はH-1B就労ビザ取得者数でも全米トップクラスで、留学生でも米国でキャリアを築きやすい傾向があります。生活面では、オースティンは治安が比較的良く物価も西海岸に比べれば抑えめです。キャンパスは広大で施設も充実しており、留学生寮や大学周辺のアパートで快適に過ごせます。ただ夏は非常に暑い気候のため、その点の適応は必要です。カルチャー面では、テキサスは保守的風土と言われますが、オースティンは「Keep Austin Weird」というスローガンがあるほどリベラルで多様性を尊重する土地柄です。ゆえに、留学生も受け入れられやすく、現地の人々とも交流しやすい環境と言えます。

◯学費(年間)
約4万5千ドル前後(非テキサス州住民の場合)です。UTオースティンの大学院授業料は州内学生に比べ州外・留学生は高く、専攻や履修単位によって年間40,000~48,000ドル程度の幅があります。例えば2024-25年度では、非居住者の年間授業料は約$40,582~$48,712と案内されています。これに加え各種費用(学生サービス料、医療保険料など)が数千ドルかかります。ただし理工系の多くの専攻ではこれにカレッジフィー等が加算されるので、CS修士の場合年間約30,000~35,000ドルと見積もるのが適切です。Quoraの推定によれば、2年間での学費総額は約45,000~70,000ドル、期間によって差が出るとされています。実際、1年半で修了すれば授業料負担は少し減ります。生活費はオースティンでは年間約15,000ドルで、家賃相場は月500~800ドル程度(ルームシェアの場合)です。よって年間の総費用は約5万ドル前後になります。Georgia Techは公立大のため私立より学費が低めですが、それでも留学生には大きな負担です。大学院生向けの奨学金は限定的で、特にMS課程では用意されないため、自国の奨学金(政府派遣や企業奨学金)を検討すると良いでしょう。一方、Georgia Techはコストに見合う就職成果が得られる学校としても知られ、投資に対するリターンは高いと評価されています。

8. Cornell University(コーネル大学) – Master of Engineering in Computer Science (M.Eng.)

◯出願要件
コーネル大学のM.Eng.プログラムは、1年間で修了可能な実践重視型の工学修士課程です。コンピュータサイエンスの専門性と、実務プロジェクトを通じた応用力が重視されるため、出願者には一定の技術的背景と、目的意識のあるキャリア計画が求められます。

(1) 学部専攻・CS準備
コンピュータサイエンス専攻、またはそれと同等の学術的準備が必要です
・出願者は以下のようなCS基礎力を備えている必要があります:
 ・データ構造・アルゴリズム
 ・ソフトウェア設計・開発経験
 ・プログラミング実務または学術的プロジェクト経験
(2) GREスコア
提出不要です
・提出しても選考には一切影響しません
(3) 英語要件(TOEFL / IELTS)
・TOEFL iBT:100点程度が望ましい
・IELTS:7.0以上が推奨されています
・公式の最低スコアは明示されていないが、上記水準を目安とすべきです
(4) 提出書類
成績証明書(Transcript)
履歴書(Resume)
Statement of Purpose(志望理由書)
 ・興味ある技術領域
 ・M.Eng.で学びたいこととキャリア計画
 ・自己の強みや適性
Personal Statement
 ・多様性、価値観、人生経験などの背景を記述
推薦状2通(オンライン提出)
 ・最低1通は学術関係者(教員など)から取得することが推奨
(5) GPAと選抜性
・合格率は非公表ですが、以下の傾向があります:
 ・コーネル学部出身者はGPA 3.5以上あれば比較的入りやすい
 ・外部出願者には選抜的(他アイビーリーグ並の競争率)

◯カリキュラムの特徴
1年間(2学期)の集中的プログラムです。30単位の履修が必要で、その内訳は高度なCS科目とM.Eng.プロジェクトです。プロジェクトはチームまたは個人で行う実践的研究/開発課題で、教員の指導のもと1年間かけて成果を出します。コーネルCSの幅広い科目(人工知能、システム、理論など)から選択履修でき、MBAコース等を履修するオプションもあります。実務志向が強く、技術だけでなくプロジェクト管理やコミュニケーション能力も養います。ニューヨーク市のCornell TechキャンパスでM.Eng.を履修する道もあり(主に起業・プロダクト志向の学生向け)、イサカ本校とは別募集となります。イサカ本校のM.Eng.は秋入学が主で、春入学も一部可能です。

◯卒業後の進路・就職実績
就職率は非常に高く、ほぼ全員が卒業直後に関連業界へ就職します。主な就職先はGoogle、Amazon、Facebook、Microsoft、IBMなどで、特に東海岸のニューヨークやボストン方面で働く卒業生も多いです。金融テクノロジー企業(Goldman Sachs、Citadelなど)やコンサル企業にも人気があります。平均初任給は約11万~13万ドルとされ、ニューヨーク勤務の場合は更に高い傾向です。コーネルの広範な同窓ネットワークが就職活動で力を発揮し、OB/OGの紹介でポジションを得るケースもあります。コーネル工学部のキャリア支援も強力で、キャリアフェアには多くの企業が集まりM.Eng.学生を積極採用しています。さらに、M.Eng.修了後に社費派遣で日本の大手企業に復職したり、コーネルTech発のスタートアップに参加する例もあります。

◯留学生向け情報
留学生比率は年によって異なりますが、30~50%程度が国際学生です。コーネルは田舎町イサカに本拠を置きますが、その分勉学に集中できる環境が整っています。M.Eng.では留学生も学部卒の米国人学生と協働してプロジェクトを行うため、英語での技術コミュニケーション能力が磨かれます。STEM指定プログラムのためOPTは最長3年取得可能で、留学生もその期間に就労先でビザスポンサーを得るケースがほとんどです。コーネル大学はアイビーリーグの一角として知名度が高く、ビザスポンサー企業からの信頼も厚いです。奨学金は限定的ですが、Dean’s fellowshipなど成績優秀な学生への一部授業料補助制度があります。生活面では、田舎町ゆえ生活費は比較的安く自然豊かな環境で過ごせます。ニューヨークキャンパス(Cornell Tech)を選べば大都市での生活となりますが、同様に留学生支援は手厚いです。

◯学費(年間)
約6.5万ドルです。コーネル工学部のM.Eng.課程の授業料は2023-24年度で$65,204とされています。この1年分の学費に加え、大学院生向けの諸経費や医療保険料が別途かかります。イサカでの生活費は年間約$20,000と見積もられ、寮やアパート代は月$700~$1,000程度です。よってプログラム全体(1年)での総費用は約$85,000前後と考えておく必要があります。コーネルTech(NYシティ)で履修する場合、授業料は同程度ですが生活費が高くつきます。ただしM.Eng.には奨学金や学費減免は基本的に無く自己負担となるため、必要に応じて教育ローンや外部奨学金の利用も検討してください。コーネル大学は投資に見合うだけのキャリアメリットが大きいとの評価があり、多くの学生が就職後数年で学費を回収できる給与を得ているようです。


9. Columbia University(コロンビア大学) – Master of Science in Computer Science

◯プログラム名
コロンビア大学 コンピューターサイエンス理学修士 (MS in Computer Science)

◯出願要件
コロンビア大学のMSCSプログラムは、ニューヨークの中心で最先端のコンピュータサイエンスを学べる名門プログラムとして、世界中から優秀な応募者が集まる難関校です。高度なCS知識と英語力、明確な目的意識を持つ出願者が求められます。

(1) 学部専攻・CS基礎力
コンピュータサイエンス(CS)専攻が望ましい
・他分野出身者でも出願可能ですが、以下のCS基礎スキルが必須です:
 ・プログラミング(複数言語が望ましい)
 ・データ構造とアルゴリズム
・CS未専攻者は、独学または実務で同等スキルを証明することが必要です
(2) GREスコア
オプショナル(提出任意)
・2025年入学では提出しなくても不利にはなりません
・他の出願書類が強ければ、GREは不要と判断して問題ありません
(3) 英語要件(TOEFL / IELTS)
・TOEFL iBT:総合101点以上が推奨されています
・IELTS:7.0以上相当が目安です
・出願者の多くがこの水準以上であるため、英語力で差をつけることは困難な傾向です
(4) 提出書類
成績証明書(Transcript)
履歴書(Resume)
Statement of Purpose(志望理由書)
 ・興味分野・将来のキャリア・プログラムとの適合性を明確に記述
推薦状3通(オンライン提出)
 ・大学教授または職場の上司から取得するのが望ましい
 ・3通すべての質が選考に強く影響します
(5) 合格率と選抜性
合格率は10〜15%前後と推定される難関プログラムです
・特に中国・インドからの優秀な応募者が多く、競争が激しい
・選考では、学力・研究/実務経験・推薦状・目的意識の総合力が問われます

◯カリキュラムの特徴
コロンビアのMSCSは通常2年間(3~4学期)で修了するプログラムです。30ポイント(単位)の履修が必要で、コースワークのみで学位取得が可能です(希望者は研究指導教員の下で修士論文オプションを選ぶことも可能)。多数のトラック(専門分野)が用意されており、例えばMachine Learning、Network Systems、Software Systems、Vision and Graphicsなどから選択して履修計画を立てます。ただしトラックは公式なものではなく自由選択に近く、学生は自分の興味に合わせて柔軟に科目を履修できます。コロンビアの利点は、他学部の授業も履修しやすい点で、ビジネススクールやデータサイエンス研究科の関連科目を取る学生もいます。ニューヨーク都市圏という立地を活かし、金融工学や起業に関する科目を履修することも可能です。クラスサイズは科目によりますが、人気講義では100人を超えることもあり、大規模なネットワークづくりに役立ちます。一方で研究志向の学生には教員の研究プロジェクトに参加する機会もあり、RAとして採用されると実験に従事できます。インターンシップも推奨され、秋春学期は授業に集中し夏にフルタイムインターンというスケジュールが一般的です。NYという土地柄、金融系やスタートアップでのインターンも豊富です。全体として、理論と応用のバランスが良く、幅広い分野で深い専門知識を身につけられるカリキュラムと言えます。

◯卒業後の進路・就職実績
コロンビア大学のCS修士は就職実績が非常に優秀です。統計によると、卒業生の94%が就職もしくは更なる進学を選択し、平均年収は約15万ドルに達します。就職先は多岐にわたりますが、特にニューヨークとシリコンバレーのテック企業に強く、Google、Amazon、Facebook (Meta)、Microsoft、Appleといった大手はもちろん、NYの金融系企業(J.P.Morgan、Goldman Sachsなど)やヘッジファンド/フィンテック企業にも多数の卒業生を送り出しています。ニューヨークという立地から、クオンツ(金融工学)やデータアナリストとしてウォール街で活躍する人も少なくありません。また、近年はスタートアップシーンでもColumbia出身者が増えており、卒業後に起業したりスタートアップにCTO候補で参加する例もあります。コロンビアのキャリアサービス(Career Placement)は強力で、企業説明会やネットワーキングイベントが頻繁に開催されます。企業側も「アイビーリーグの高学歴エンジニア」を積極採用する傾向があり、修士卒の初任給中央値も12万ドル台後半と非常に高水準です。また、コロンビアのブランドはグローバルに通用するため、卒業生は米国外のトップ企業(例:欧州のDeepMindやアジアの大手IT企業)で採用されるケースもあります。全体として、コロンビア大学修士号は業界での出世や高収入に直結しやすい強力な資格となっています。

◯留学生向け情報
CS修士課程の学生の大半が留学生と言っても過言ではなく、中国・インド出身者が占める割合が非常に高いです。日本人学生も毎年若干名入学しており、在学生による情報交換コミュニティも存在します。大学のInternational Students and Scholars Office (ISSO)がビザサポートやOPT手続き指南を行っており、留学生も安心して在学できます。ニューヨークは物価が高いものの、多文化都市であり異文化への理解が深い環境です。日系企業の現地法人や日本食レストランも多く、日本人にとって暮らしやすい面もあります。卒業後はOPTを利用して米国就職する留学生が大多数で、コロンビア卒という肩書は雇用主にも好意的に受け取られます。実際、OPT後にH-1Bビザを取得する卒業生も非常に多く、米国で長期キャリアを築く人が多いです。奨学金については、コロンビアのMS課程は基本的に経済援助がありませんが、まれに学内のTAポジションに応募して採用されれば一部給与を得ることも可能です。ただし授業や就職活動との両立を考えると、留学生は十分な自己資金を用意して学業に集中することが望ましいです。コロンビアはネットワークが命とも言える学校なので、在学中は同級生やOBとの交流を積極的に行い、人脈形成に努めましょう。それが留学生にとっても将来大きな財産となるはずです。

◯学費(年間)
約5.2万ドルです。コロンビア大学工学部の大学院授業料は履修単位数によりますが、年間約$51,680が目安とされています(2024年度時点)。通常、1学期に12ポイント以上履修すると定額の学費になるため、2学期合計でこの額となります。これに加えて学籍維持費、医療保険料などが年間約$2,000ほどかかります。ニューヨークでの生活費は家賃・光熱費・食費で年間$25,000程度は見込む必要があります。したがって年間の総費用は約$80,000前後、2年間で$16万ドル程度となり、非常に高額です。ただし多くの学生は卒業後の高収入でローンを短期間で返済しており、投資に見合うリターンを得ています。なお、コロンビアは奨学金給付が乏しいものの、一部の学生は学内でグレーダー(採点アルバイト)をして多少の収入を得ることもあります。留学生の場合、為替や送金の計画も含め早めに資金手当てを整えておくことが重要です。


10. University of Michigan, Ann Arbor(ミシガン大学アナーバー校) – Master of Science in Computer Science and Engineering

◯プログラム名
ミシガン大学アナーバー校 MS in Computer Science & Engineering

◯出願要件
ミシガン大学アナーバー校のCS&E修士プログラムは、全米屈指の総合大学の理工系大学院として、研究力と実務応用力の両方を重視した選考が行われます。出願者には、しっかりとした学術的準備とキャリアの方向性が求められます。

(1) 学部専攻・CS基礎力
コンピュータサイエンス(CS)または関連分野の学士号が必要です
・以下のような主要なCS科目の履修が前提とされています:
 ・アルゴリズム
 ・コンピュータシステム(例:OS、ネットワーク、アーキテクチャなど)
・出願者の多くは研究大学出身または実務経験を有する社会人です
(2) GREスコア
提出不要です
・GREは選考に用いられません
(3) 英語要件(TOEFL)
・TOEFL iBT:総合100点以上が推奨されています
・各セクションで23点程度以上が望ましいとされています
・IELTSは公式に明記されていませんが、同等スコア(7.0前後)が目安です
(4) GPA要件
・公式な最低GPA要件はありませんが、合格者の平均は3.6程度とされています
・GPAに加えて、履修したCS科目の難易度や成績も重要視されます
(5) 提出書類
成績証明書(Transcript)
Statement of Purpose(志望理由書)
 ・研究関心・キャリア目標・なぜミシガン大なのか、を明確に述べる必要があります
Personal Statement(自己紹介文・背景説明)
 ・人生経験・多様性・困難の克服など、個人的側面を補足します
推薦状3通(オンライン提出)
 ・少なくとも1通は学術的指導者(教員)からのものが望ましい

◯カリキュラムの特徴
1.5~2年で修了するプログラムで、30単位(約10科目)の履修を要求します。コースワーク重視型と、研究重視で修士論文を書くオプションがあります。幅広い選択科目から自由に履修できますが、システム・AI・理論など複数のコア領域から最低1科目ずつ履修する広範要件があります。夏季は授業がなくインターンに充てやすいです。研究志向の学生は指導教員のもとでプロジェクトに参加し、論文発表を目指すことも可能です。UIUCと同じくBig Tenに属する総合大学で、他学部講義の受講も許可されています。

◯卒業後の進路
ミシガン大は中西部の名門としてGoogle、Amazon、Meta、Microsoft等への就職が多いです。特にシカゴの金融IT企業やデトロイト周辺の自動車×IT企業にも強いパイプがあります。初任給は約11万ドル前後で、就職率は95%以上と報告されています。ミシガン大のブランドとOBネットワークは全米的に強力で、卒業生は西海岸から東海岸まで幅広く活躍しています。

◯留学生向け情報
留学生比率は大学院全体で高く、CS修士でも半数近くが国際学生です。ミシガン大は留学生サポートが充実し、英語力に不安がある学生向けにライティングセンターやスピーキング練習の場を提供しています。アナーバーは安全な大学街で生活費も大都市より低く、落ち着いて勉学に集中できます。卒業後はOPT延長で最大3年就労でき、ミシガン大卒は多くの企業が喜んでビザスポンサーするため、留学生も米国就職しやすいです。

◯学費(年間)
約3.8万ドルです(非居住者)。ミシガン大学院の州外授業料は年間約$38,000とされています。2年で約$76,000の授業料に加え、生活費は年$18,000程度必要です。高額ですが、TAやRAに就けば州内授業料扱いになり負担が軽減されます。ミシガン大は財政援助も比較的手厚く、学科からのフェローシップが与えられる優秀な留学生もいます。


11. New York University(ニューヨーク大学) – Master of Science in Computer Science

◯プログラム名
ニューヨーク大学(NYU) M.S. in Computer Science(MSCS)
提供元:Courant Institute of Mathematical Sciences(Graduate School of Arts & Science)

◯出願要件
NYUのCS修士プログラムは、基礎理論から応用分野まで幅広い選択肢があり、就職・研究双方を視野に入れた柔軟な進路設計が可能な実践型プログラムです。

(1) 学部専攻・CS基礎力
計算機科学または関連分野の学士号が必要
・次のような主要CS科目の履修経験が望ましい:
 ・データ構造、アルゴリズム、プログラミング、OS、数学(離散数学・線形代数など)

(2) GREスコア
提出は任意(オプショナル)
・提出しなくても不利にはならないと明言されています

(3) 英語要件(TOEFL / IELTS)
・TOEFL iBT:100点以上推奨
・IELTS:7.0以上相当
・英語を母語としない出願者は必須

(4) GPA要件
・公式には明示されていないが、GPA 3.5以上が望ましい
・特に基礎CS科目の成績が重視されます

(5) 提出書類
Statement of Purpose(志望理由書)
推薦状3通(教員または職場上司)
成績証明書(Transcript)
履歴書(CV)
TOEFL/IELTSスコア(該当者)
出願料:約100ドル

以下のように文章形式に整えました:


◯カリキュラムの特徴
NYUのMS in Computer Scienceは、30単位制(全10科目)のコースワーク中心のプログラムで、1.5〜2年での修了が可能です。柔軟な履修計画が特徴で、さらに希望者は36単位のConcentration(集中専攻)オプションを選ぶこともできます。

プログラムの中核となるのは、Fundamental Algorithms(アルゴリズム)Programming Languages(プログラミング言語)Operating Systems(オペレーティングシステム)の3つの基礎必修科目です。これらはそれぞれ3単位で、CSの理論と実装の基盤を体系的に学びます。

基礎科目修了後は、学生の関心に応じて、AI/機械学習/自然言語処理グラフィックスと視覚化分散システム・データベース科学・社会向け計算(Scientific Computing)といった応用分野の中から2カテゴリ以上を選択して履修することが求められます。

また、プログラムの仕上げとしてキャップストーン科目の履修も必須で、例えばCompiler ConstructionAdvanced Database Systemsなど、実践的なプロジェクト課題に取り組むことで、学んだ知識を応用に結びつけます。

さらに、優秀な学生には修士論文(Thesis)オプションも用意されており、高いGPAを保ちつつ、指導教員の承認を得た上で研究を進めることが可能です。これに加え、インターンシップ(最大3単位)Independent Study(自主研究)といった実務・研究ベースの学習機会も用意されており、柔軟なキャリア設計が可能です。

なお、36単位の集中専攻(AIまたはSystems/Security)を選択する場合は、特定の分野に特化した追加科目の履修やキャップストーン要件が課されます。これにより、より専門的なスキルと知識を体系的に深めることができます。

◯卒業後の進路
就職率は非常に高く、OPT中にほぼ全員が内定獲得
初任給中央値は約12万ドル、トップ層は15万ドル超も
・主な就職先:Google、Amazon、Meta、Microsoft、Bloomberg、Goldman Sachs など
・特にNYの金融×テック企業とのつながりが強いため、FinTech分野にも強い

NYUのコンピュータサイエンス修士課程は、産業界との強い連携とニューヨークという地の利を活かした高い就職実績を誇ります。就職率は非常に高く、ほとんどの学生がOPT期間中に内定を獲得しており、卒業後すぐに米国企業でのキャリアをスタートさせています。

初任給の中央値はおよそ12万ドル(約1,600万円)と全米でも高水準で、トップ層は15万ドルを超えるオファーを受けることもあります。就職先としては、Google、Amazon、Meta、Microsoftといったグローバルテック企業に加え、BloombergやGoldman Sachsなどの金融・フィンテック企業も多数含まれています。

特にNYUはニューヨークのテクノロジー×金融(FinTech)分野との結びつきが強く、ウォール街を拠点とする企業への就職に有利な点が大きな特徴です。そのため、テック業界志望者だけでなく、金融テクノロジーやデータサイエンスを志す留学生にも人気の高いプログラムとなっています。

◯留学生向け情報
全米最多の留学生数(2.4万人)を誇るグローバル大学
・MSCSも中国・インドを中心に世界中から留学生が集結
STEM認定プログラムのためOPT最大36ヶ月可能
CPT制度により在学中のインターンも可能
Writing Center、英語コース、就活サポートなど国際学生向け支援が充実
・ニューヨークの中心という地理的利点で企業連携や実務機会に恵まれている

◯学費(年間)
授業料:約2,300ドル/単位 × 30単位=約6万~7万ドル
・生活費等含めると1年間で約9万~10万ドル、2年間で総費用は15万ドル超
奨学金や授業料免除制度は基本なし(RA/TA職も時間給で、授業料免除は不可)
私費・社費・外部スカラシップでの進学が前提となる場合が多い


まとめ:コンピューターサイエンス大学院を目指す皆さんへ

アメリカのコンピューターサイエンス大学院は、スタンフォードやMIT、CMUをはじめとして世界中のトップ人材が競い合う極めてハイレベルな環境です。合格を勝ち取るには、GPA・研究実績・プロジェクト経験・エッセイ・推薦状のすべてにおいて、戦略的に準備を進めることが欠かせません。

特に近年はGREよりも実績重視の傾向が強く、アルゴリズム・システム・AIなどのテック能力に加えて、国際大会での入賞、スタートアップ経験、オープンソースへの貢献、チーム開発のリーダー経験などが評価されるケースも増えています。また、志望動機書や推薦状では、「なぜこの大学・この研究室でなければならないのか」「将来どのようなキャリアを実現したいのか」を具体的・論理的に示す力が求められます。

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