1. PinPointアセットマネジメントとは？

みなさんこんにちは！アルファ・アドバイザーズで就活・転職アドバイザーを務める黒岩です。最近、人気になっている香港系ヘッジファンド、PinPointに内定したい！面接があるので対策してほしい！というご相談が非常に増えています。

ヘッジファンドの新卒向け求人は極めて貴重です。特に日本人向けポジションの募集は滅多にないのですが、PinPointは積極的に採用を行っています。アルファからもボストン・キャリア・フォーラムなどでPinPointに内定者を数多く出してきましたが、本日はそのPinPointアセットマネジメントについて詳しく掘り下げていきます！

◯PinPointとは？：
PinPointアセットマネジメントは世界的に著名なヘッジファンド運用会社であり、アジアの資産運用業界で最も歴史あるブランドの一つです。1999年に創業され、以来優れた運用成績でグローバルに名を知られてきました。ヘッジファンド業界においても一目置かれる存在で、その実績と規模から日本でも注目を浴びています。

◯なぜ今、日本人採用を強化しているのか？：
背景には戦略的な理由があります。近年、日本株市場が数十年ぶりの活況を呈し、海外ヘッジファンドも日本市場に熱視線を送っています。実際、2024年初頭には日本株の上昇がアジア系ヘッジファンドの好成績を牽引しました。こうした中、PinPointも日本企業への投資機会を捉えるために、日本人の採用を強化しているとみられます。自社の運用チームに日本市場の専門知識とネットワークを持つ人材を加えることで、さらなるパフォーマンス向上と成長を狙っているのでしょう。

2. PinPointアセットマネジメントとは？

• 会社概要：

PinPointアセットマネジメント（PinPoint）は、1999年創業のヘッジファンド運用会社です。創業者は王強（Wang Qiang）氏で、拠点は香港（本社）を中心に上海やシンガポール、東京、ムンバイにも展開しています。
運用資産額（AUM）は数十億ドル規模に上り、2020年時点で約37億ドルと報じられています。当初は中国株ロング・ショート戦略でスタートし、2005年に旗艦ファンドの「PinPoint China Fund」を立ち上げました。その後、投資戦略の多様化を進め、現在では中国株中心のロング・ショートに加え、複数戦略を組み合わせたマルチストラテジー・ファンドも運用しています。

• PinPointの強みと特徴：

PinPoint最大の特徴は、中国マーケットに根ざした深い知見と実績です。中国本土系ヘッジファンドの草分け的存在であり、創業当初から中国株式市場で卓越した成績を残してきました。例えば、同社の中国株ファンドは2006年に+129%もの驚異的リターンを記録しています。
こうした実績を支えるのは、徹底したファンダメンタルリサーチと強力な現地ネットワークです。企業経営者との太いパイプや綿密な企業調査力はPinPointの大きな強みであり、それが競合他社に対する優位性となっています。近年はグローバルな視点も取り入れ、マルチストラテジー戦略で中国以外のアジア市場にも投資領域を広げています。特に日本市場への関心が高まっており、日本人スタッフを増やして東京での調査能力を強化するなど、投資機会の拡大に向けた成長戦略を進めています。

3. 募集ポジションと仕事内容

• 具体的な募集職種：

PinPointが現在募集している具体的なポジションとしては、主に投資アナリスト職が挙げられます。例えば現在は新卒～若手向けの「Investment Analyst（株式アナリスト）」および「Fundamental Investment Analyst Internship（投資アナリスト・インターンシップ）」の募集が行われました。
これらは正社員登用を見据えたポジションで、経験者だけでなく大学生やMBA留学生など未経験でも応募可能な貴重な機会でした。基本的にまずインターンとして参加し、その成果次第で最終的な内定（正社員ポジション）に繋がるケースが多くなっています。

▼PinPointの採用情報
https://careerforum.net/ja/company_list/4093/company_detail/

• 求められるスキル・バックグラウンド：

ヘッジファンドの投資アナリストには高度な専門性とマルチな能力が求められます。まず金融・投資に関する深い知識は必須で、企業財務や株式評価に精通していることが望まれます。またPinPointの場合、日本市場を含むアジア全域が投資対象となるため、日本企業や経済動向への理解も強みになります。
加えて語学力も重要です。社内公用語は英語のためビジネス英語力が必要なのはもちろん、日本の企業経営者とのやりとりや日本語情報収集もあるため日英バイリンガルであれば理想的でしょう。分析スキルや数学センスも重視されます。

実際、選考段階で数学・統計・確率に関する筆記試験や簡単なプログラミングテスト（Python・SQL）が課されることもあり、データ分析やコーディングの素養がある「テック系人材」は特にチャンスが大きいとされています。総じて、高度なファイナンス知識と数理的思考力、そして語学・市場知識を兼ね備えた人材が求められています。

• どんな人が採用されるのか？（求められるマインドセット）：

スキル面に加え、PinPointが求める人材像としては起業家精神とリスクテイクの姿勢を持った人物が挙げられます。ヘッジファンドの仕事は自ら考え抜いて投資判断を下す連続です。
「自分自身の力で数千万円の報酬を手にする」ことを夢見て努力できるような野心家を求めていると同社は公言しています。実際の募集要項でも「市場を打ち負かし、自らの判断で大きなリターンを上げ、将来ポートフォリオマネージャーとして成功したいという熱意」を歓迎すると示唆されています。

論理的思考力や探究心は言うまでもなく重要で、未知の領域でも粘り強く学び成果を出すコミットメント（高い献身性）も評価のポイントです。要するに、投資への情熱と高い志を持ち、失敗を恐れず挑戦し続けられる人こそがPinPointにフィットする人材と言えるでしょう。

4. PinPointの年収・待遇

• 給与水準：

ヘッジファンド業界の給与水準は極めて高く、実力次第で青天井と言われます。PinPointも例外ではなく、一般的な日系企業とは桁違いの報酬レンジです。

市場相場ではアナリスト職で年収2,000万～6,000万円程度、ポートフォリオ・マネージャー（PM）クラスになると数千万円から数億円に達するとされています。
実際、新卒1年目から年収1,500万円＋ボーナスに至るケースもあり、数年で結果を出せば年収1億円超えも十分射程圏内です。このように成果に見合った破格の報酬が得られる点がヘッジファンドの魅力です。

• ボーナス・インセンティブの仕組み：

PinPointの報酬体系は基本給与に加えて、業績連動型のボーナスやインセンティブが大きな割合を占めます。ファンドの運用成績や個人の貢献度によって年末ボーナスは大きく変動し、好成績を上げれば基本給の数倍ものボーナスを手にすることも可能です。
逆に結果を出せなければ報酬が伸びない厳しさもありますが、その分「ハイリスク・ハイリターン」の刺激的な環境と言えます。特にPinPointは投資でコンスタントにアルファ（超過収益）を生み出すことを創業原則として掲げており、社員にも高いパフォーマンスが期待されます。その成果は報酬面でダイレクトに反映される仕組みです。

• ワークライフバランス・働き方：

PinPointは少数精鋭の組織であり、一人ひとりに求められる責任は大きいです。マーケットは常に動いているため、マーケットリサーチやポートフォリオ管理に多くの時間を捧げる必要があります。
一般的に長時間労働や高いプレッシャーは避けられず、ワークライフバランスはタフになりがちです。しかし同社は社員に「最先端のリソースとダイナミックな職場環境」を提供し、各人の能力を最大限に発揮させることを重視しています。協調とシェアの文化の中で切磋琢磨し、成果を出す者には相応の見返りと成長機会が与えられるでしょう。厳しさはあるものの、それを乗り越えて自己成長したい人にはやりがいの大きい職場です。

5. PinPointの選考プロセスと対策

• 選考フロー：

PinPointの選考プロセスは非常に厳選かつ多段階です。まず書類選考（履歴書・職務経歴書や英文レジュメ）で応募者を絞り込みます。その後、複数回の面接が待ち受けています。一般的に一次面接～最終面接まで計5回以上行われることも珍しくなく、中には「8～10回程度の面接を課された」という報告もあります。

面接の途中ではケース面接としてストックピッチ（投資アイデアのプレゼン）を要求されるのが大きな特徴です。最終段階ではインターンシップ参加による実地評価が組み込まれており、インターン期間の働きぶり・成果が最終的な内定可否を決定づけます。このように、書類→面接複数回→ケース課題→インターン評価→最終面接という長丁場を勝ち抜く必要があります。

• 具体的な面接対策：では、この厳しい選考を突破するにはどんな対策が必要でしょうか。ポイントをいくつか挙げます。

  • 数学・統計の筆記テストへの備え：一次選考で数学・統計・確率に関する筆記テストが課される可能性があります。大学受験レベルを超える高度な内容ではありませんが、確率計算や統計的推論などを素早く正確に解く練習をしておきましょう。場合によっては簡単なコーディング試験（PythonやSQLでのデータ操作問題）が出ることもあるため、プログラミングに不慣れな人は基礎を押さえておくと安心です。
  • ストックピッチ（投資レポート）対策：選考の山場となるストックピッチでは、特定の企業を選んで投資の売買判断をレポートにまとめる課題が出されます。ここでは財務モデル作成（DCFなど）やファンダメンタル分析による企業評価、妥当な株価見通しまで、プロ並みの分析力が要求されます。単なる情報のまとめではなく、自分の投資判断を論理的に示すことが重要です。過去のケースとしては「◯◯社の株を買うべきか？」といったテーマが与えられ、提出したレポートについて面接で深掘り質問されます。多くの応募者がこの段階で脱落すると言われるほど難易度が高いため、事前に練習として何社か自分で分析しレポートを作成しておくと良いでしょう。
  • 金融・資本市場に関する深掘り質問：面接では応募者の金融知識や市場観に対し、かなりタフな質問が飛んできます。例えば「最近注目しているマクロ経済指標は？それが市場に与える影響は？」や「直近のマーケットのボラティリティ要因は何か？」など、資本市場の動向や金融理論について突っ込んだ問いが続きます。回答に対してさらに「なぜ？」「具体的には？」と深掘りされるため、表面的な知識では太刀打ちできません。日頃から経済ニュースや専門書でインプットを蓄積し、自分なりの見解を持って語れるよう準備しておきましょう。面接官は応募者の思考プロセスや本質理解力を見極めようとしていますので、わからない場合でも筋の良い仮説を論理立てて述べる姿勢が大切です。
  • インターン経由での内定獲得：前述の通り、PinPointではインターンシップ参加が事実上の最終選考となります。数週間～数ヶ月のインターン期間中に実際の業務に携わり、リサーチ能力やチーム適応力、そして何より投資アイデアで成果を出す力をアピールする必要があります。インターンで結果を残せば正式オファーに直結しますが、逆に言えばインターンで平均的な評価に留まると内定には至りません。したがって、インターンが始まる前から入念に準備をし、本番では積極的に発言・行動して高いパフォーマンスを発揮することが肝要です。社内のメンターから学ぶ姿勢も評価されます。インターンは単なる研修ではなく「長期面接」と位置づけ、最後まで気を抜かず取り組みましょう。

6. ヘッジファンド・外資金融を目指すなら、アルファアドバイザーズへ！

なぜアルファが最強なのか？

ヘッジファンド内定を勝ち取るための準備をする上で、圧倒的な実績を誇るのがアルファアドバイザーズです。アルファはこれまで多数のヘッジファンド内定者を輩出しており、その内定率は非常に高い水準を維持しています。
元ヘッジファンド出身のアドバイザーが在籍し、外資金融・ヘッジファンド志望の学生や社会人を数多くサポートしてきた実績があります。内定者からは「アルファなしでは乗り切れなかった」との声も多く、豊富なノウハウと丁寧な指導で定評があります。

PinPoint内定に向けた特別プログラム

アルファではPinPointをはじめとするヘッジファンド内定に直結する特別プログラムを提供中です。マンツーマンの個別指導で志望動機のブラッシュアップからストックピッチ作成支援、模擬面接までフルサポートします。

ハードスキルとソフトスキルの両面を実践的なプログラムで鍛え上げることで、書類・面接対策はもちろん、インターンで成果を出す力までも養成します。特に難関のストックピッチについては、プロが完成度の高いお手本や講義動画（DCFモデルの組み方講座など）を示しつつ、あなた独自の優れたレポートを作り上げるお手伝いをします。
さらに、数学テストやケース質問対策のオリジナル教材も用意しており、抜かりなく準備できます。アルファの受講生は過去にPoint72やPinPointなど世界トップクラスの運用会社から内定を獲得しており、そのノウハウが詰まったプログラムであなたを合格へ導きます。

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