【ダルトン・インベストメンツ】フジテレビ提案で注目されるダルトンの投資手法、具体的な案件など解説。あなたもアクティビストファンドに転職できるチャンス!

フジテレビへの株主提案で話題のダルトン・インベストメンツとは?

ダルトン・インベストメンツ(Dalton Investments)は、1999年に設立されたアメリカの投資運用会社で、主にロサンゼルスに拠点を置いています。創業者はジェームズ・B・ローゼンワルド3世(ジェイミー・ローゼンワルド)らで、特に日本やアジア市場に注力した長期的なバリュー投資で知られています。同社はアクティビスト(物言う株主)としてのアプローチを採用し、企業のコーポレートガバナンス改善や資本効率の向上を促すことで投資先の価値を高める戦略を取っています。

日本では2000年代から積極的に投資を行い、現在も多くの日本企業の株式を保有。特に割安とされる企業を見極め、経営陣との対話(エンゲージメント)を通じて変革を後押しするスタイルが特徴です。また、東京を含む複数のグローバルオフィスを持ち、運用資産の一部は日本株に集中しています。投資家と利害を一致させるため、創業陣が自身の資金もファンドに投じる点もユニークです。

創業者ジェイミー・ローゼンワルドの経歴

幼少期と教育

  • 出生: 1958年、ニューヨーク州生まれ。
  • 家族背景: 祖父は著名な投資家ベンジャミン・グレアム(バリュー投資の父として知られる)の下でアナリストとして働き、その後日興証券ニューヨーク支社の初の外国人社員となった人物。この祖父から投資の基礎を学んだ。
  • 学歴: ・全米屈指の私立進学校ダルトン・スクールに通学(後に社名の由来となる) ・1980年、ヴァッサー大学で経済学士号を取得 ・1984年、ニューヨーク大学経営大学院(Stern School of Business)でMBAを取得。

キャリアの始まり

  • 初期の経験: 大学在学中、祖父と同じ日興証券でインターンとして働き、キリンビールや東京銀行の株式に投資して利益を上げた。この経験が投資家としての道を志すきっかけに。
  • 職業開始: 卒業後、スイス系の金融グループ傘下のスターリング・グレイス・コーポレーションで投資業界でのキャリアをスタート。
  • ソロスとの関わり: 1990年代初頭、「イングランド銀行を破った男」として知られるジョージ・ソロスのソロス・ファンド・マネジメントで外部アドバイザーを務める。その後、1992年にスペンサー・ニコラス・ロディティと共同でローゼンワルド・ロディティ・アンド・カンパニー(現在のロビダ・アセット・マネジメント)を設立し、ソロスのアドバイザー業務を継続。

ダルトン・インベストメンツの設立

  • 設立: 1999年、アジア金融危機後の投資機会を追求するため、スティーブン・D・パースキーやギフォード・コムズらとダルトン・インベストメンツを設立。社名はローゼンワルドとパースキーが通ったダルトン・スクールに由来。
  • 投資哲学: 祖父から受け継いだバリュー投資の原則を基盤に、特にアジア(日本を含む)に特化した長期投資戦略を展開。割安で放置された企業の価値を引き出すことを目指す。

日本との深い関わり

  • 日本市場への注力: 1972年、14歳の時に初めて日本株に投資して以来、50年近く日本市場に関与。2000年に東京オフィスを開設し、日本企業への投資を強化。
  • アクティビスト活動: 2000年代初頭から日本企業に対し積極的な株主提案を行い、当初は「ハゲタカファンド」と批判されたことも。しかし、その後は経営陣との対話を重視するエンゲージメント型アプローチにシフト。
  • 実績: 新生銀行への自社株買い提案(2020年に205億円規模で実現)、フジテレビへの第三者委員会設置要求など、日本企業への影響力を発揮。
  • 新ファンド: 2020年、英国で「ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド」(運用規模約290億円)を設立し、日本の中堅企業に投資。

ダルトンの代表的な投資案件5つ

1. フジ・メディア・ホールディングス

  • なぜ狙われたのか(背景): フジ・メディアHDは、テレビ事業に加え不動産資産を多く保有するものの、株価が資産価値を下回る「ディスカウント状態」にありました。2025年時点で某著名タレントに関するスキャンダルが表面化し、ガバナンスの不透明さが露呈。ダルトンは、この危機を機に企業価値向上のチャンスを見出し、7%超の株式を取得して介入しました。
  • ダルトンがどのような提案を行ったか: 2025年1月、子会社ライジング・サン・マネジメントを通じて、第三者委員会の設置を求める書簡を2度送付。さらに、不動産資産の分離や経営陣の刷新、場合によってはマネジメント・バイアウト(MBO)を提案し、企業価値の最大化を図るよう要求しました。
  • その結果どうなったか: 2025年3月時点では、フジ側の具体的な対応は不明ですが、ダルトンは株主総会での議案提出を示唆しており、対立が続く可能性が高いです。メディア報道によれば、フジはダルトンの提案を「圧力」と受け止めつつも、ガバナンス改善への動きを迫られる状況にあります。

2. 新生銀行(現:SBI新生銀行)

  • なぜ狙われたのか(背景): 新生銀行は2000年代初頭の経営破綻後、政府支援を受けて再建されたものの、株価が低迷し、資本効率が悪いと見なされていました。ダルトンは、同行が保有する現金や資産に対して株価が割安であること、そして株主還元策(配当や自社株買い)が不十分である点を問題視。日本の金融機関に対するガバナンス改革の機運が高まる中、変革の余地がある企業として注目されました。
  • ダルトンがどのような提案を行ったか: 2019年、ダルトンはジェイミー・ローゼンワルドを社外取締役に選任する株主提案を提出し、報酬を1円とする条件を提示。これにより経営陣にプレッシャーをかけ、大規模な自社株買い(最大500億円規模)や配当増加を要求。株主価値の向上を強く訴えました。
  • その結果どうなったか: 提案後、新生銀行は2020年に205億円を上限とする自社株買いを発表し、ダルトンの主張が一定程度反映されました。しかし、ローゼンワルドの取締役選任は実現せず、その後もSBIホールディングスによる買収(2021年)が進むなど、状況は複雑化。ダルトンの直接的な影響は限定的だったものの、自社株買い実施は成果と言えます。

3. 帝国臓器製薬(現:あすか製薬ホールディングス)

  • なぜ狙われたのか(背景): 2004年当時、帝国臓器製薬は業績が安定している中小型株でありながら、株価が企業価値を下回る「割安株」でした。ダルトンは、日本市場でMBO(経営陣による買収)が未成熟な時期に、この手法で企業価値を解放できると判断。創業者一族の影響力が強い企業特性も、MBO提案の背景にありました。
  • ダルトンがどのような提案を行ったか: 「JMBOファンド」を活用し、経営陣によるMBOを提案。公開買い付けで株価をプレミアム付きで買い取り、非公開化することで株主に利益をもたらしつつ、経営の自由度を高める案を提示しました。
  • その結果どうなったか: 会社側はMBOを拒否し、代わりに未上場企業グレラン製薬との合併を発表。ダルトンはこれを保有比率低下を狙った防衛策と批判しましたが、その後、企業はあすか製薬HDとして再編されています。

4. 豊田自動織機

  • なぜ狙われたのか(背景): トヨタグループの中核企業である豊田自動織機は、強固な財務基盤とデンソー株などの資産を持ちながら、株価が資産価値を十分反映していないとダルトンに判断されました。グループ内での保守的な経営姿勢や株主還元策の不足が、アクティビストの介入を招く要因に。
  • ダルトンがどのような提案を行ったか: 2023年頃からエンゲージメントを開始し、具体的にはデンソー株の売却を含む資産整理、資本効率向上のための自社株買いや配当増加を提案。2024年には株主提案を準備しましたが、対話の進展を受けて撤回。
  • その結果どうなったか: 2024年10月、豊田自動織機はデンソー株を全株売却すると発表し、ダルトンの提案が間接的に影響を与えた可能性があります。株主提案は撤回されたものの、企業側が「企業価値向上策」を打ち出したことは、ダルトンの圧力が一定の効果を上げたと見られます。

5. セブン&アイ・ホールディングス

  • なぜ狙われたのか(背景): セブン&アイはコンビニ事業(セブン-イレブン)が好調な一方、不採算事業(総合スーパーなど)や非中核資産を抱え、株価が潜在価値を下回っていました。2020年代に入り、他のアクティビスト(バリューアクトなど)も介入する中、ダルトンはさらなる価値向上の余地を見込んで参入。
  • ダルトンがどのような提案を行ったか: 2023年頃からエンゲージメントを開始し、非中核事業の売却(例: そごう・西武の売却加速)、コンビニ事業への集中、自社株買いや配当強化を提案。経営陣との対話を通じて、株主還元策の具体化を求めました。
  • その結果どうなったか: セブン&アイは2023年にそごう・西武を売却するなど事業再編を進めていますが、ダルトンの提案が直接的な成果に結びついたかは不明。他のアクティビストの影響も大きい中、ダルトンのエンゲージメントは継続中で、さらなる進展が期待されています。

ダルトンの投資手法

ダルトンの投資の特徴は、バリュー投資の伝統を基盤にしつつ、アクティビスト(物言う株主)としてのアプローチや日本・アジア市場への強いフォーカスを組み合わせた独自のスタイルにあります。以下にその主な特徴を詳しくまとめます。

1. バリュー投資の原則に基づく割安株への集中

  • 特徴: ダルトンは、株価が本質的な企業価値(内在価値)を下回る「割安株」に投資することを基本戦略としています。
  • 具体例: 新生銀行やフジ・メディア・ホールディングスなど、現金や資産価値に対して株価が低い企業をターゲットに。
  • 意義: 短期的な市場の変動に左右されず、長期的な視点で企業価値の回復を待つ姿勢が特徴。

2. アクティビストとしてのエンゲージメント

  • 特徴: 単なるパッシブな投資ではなく、経営陣との積極的な対話(エンゲージメント)や株主提案を通じて、企業価値の向上を促します。必要に応じて社外取締役の選任や第三者委員会の設置を求めるなど、ガバナンス改革にも踏み込みます。
  • 具体例: ・新生銀行では自社株買いと取締役選任を提案。 ・フジ・メディアHDでは第三者委員会設置を要求。
  • 意義: 割安株の「隠れた価値」を顕在化させるため、企業に変革を迫る姿勢が、他のバリュー投資家と一線を画します。

3. 日本・アジア市場への特化

  • 特徴: ダルトンは、特に日本とアジア市場に注力しており、日本では2000年に東京オフィスを開設。日本の企業文化や市場特性を熟知し、50年近く日本株に投資してきたローゼンワルドの経験が強み。
  • 具体例: 日本企業約60社をロング(買い持ち)、25社をショート(売り持ち)する戦略を採用。豊田自動織機やセブン&アイなど大手企業にも投資。
  • 意義: 日本企業特有の保守的な経営や株主軽視の傾向を逆手に取り、ガバナンス改善の余地を投資機会と捉えています。

4. 長期保有と集中投資

  • 特徴: 短期的なトレーディングではなく、数年単位の長期保有を前提に投資。ポートフォリオも20〜30銘柄程度に絞り込む集中投資を行い、各企業への深い理解と影響力の確保を目指します。
  • 具体例: 2024年12月開始予定の公募投資信託でも、20〜30社に集中投資する方針を表明。
  • 意義: 少数の企業に深く関与することで、エンゲージメントの効果を最大化し、株価上昇を待つ戦略。

5. 株主還元策の重視

  • 特徴: ダルトンは、企業が保有する余剰キャッシュや資産を株主に還元することを強く求める傾向があります。自社株買い、配当増加、非中核資産の売却などを提案し、資本効率の向上を促します。
  • 具体例: ・新生銀行に205億円の自社株買いを実現。 ・セブン&アイに非中核事業の売却を提案。
  • 意義: 日本企業が抱える「過剰資本」を株主価値に変換するアプローチで、特に低ROE(自己資本利益率)の企業に効果的。

6. 経営陣との協調と対立のバランス

  • 特徴: ダルトンは、敵対的な買収を仕掛ける「ハゲタカ」型ではなく、経営陣との対話を重視する「協調的アクティビスト」としての側面が強い。ただし、必要に応じて強硬な株主提案も辞さない柔軟な姿勢。
  • 具体例: ・豊田自動織機では対話後に株主提案を撤回。 ・フジ・メディアHDでは書簡で圧力を強める。
  • 意義: 日本企業特有の「対話文化」を尊重しつつ、成果を出すための現実的なアプローチ。

総括

ダルトン・インベストメンツの投資の特徴は、バリュー投資とアクティビスト戦略の融合日本・アジアへの深いコミットメント長期視点での集中投資と株主還元重視に集約されます。特に日本市場では、割安な企業を見極め、ガバナンス改革や資本効率改善を通じて価値を引き出す手法が際立っています。このアプローチは、伝統的な投資スタイルに現代的なアクティビズムを加えたユニークな存在感を示しており、日本企業の変革を促す一翼を担っています。

アクティビストファンド(物言う株主)に狙われる企業の特徴

1. 株価が本質的価値を下回っている(割安性)

  • 特徴: 企業の株価が、資産価値(現金、土地、子会社株など)や将来の収益力に比べて著しく低い場合。いわゆる「バリュートラップ」や「ディスカウント状態」に陥っている企業がターゲットになりやすい。
  • 理由: アクティビストは、このギャップを埋めることで株価上昇を狙う。資産売却や事業再編で価値を顕在化させる戦略を取る。
  • : ダルトンが狙った新生銀行(現:SBI新生銀行)やフジ・メディア・ホールディングスは、資産価値に対して株価が低迷していた。

2. 過剰なキャッシュや資産を抱えている

  • 特徴: 必要以上に多額の現預金や非中核資産(不動産、子会社株式など)を保有し、それを有効活用していない企業。
  • 理由: アクティビストは、この「眠れる資産」を株主に還元(配当、自社株買い)したり、売却して事業のスリム化を図るよう求める。資本効率の低さが標的となる要因。
  • : 豊田自動織機はデンソー株を大量保有していたが、活用が不十分と見なされ、ダルトンに提案を受けた。

3. 資本効率が低い(低ROE、低ROA)

  • 特徴: 自己資本利益率(ROE)や総資産利益率(ROA)が業界平均を下回り、資本を効率的に運用できていない企業。
  • 理由: アクティビストは、経営陣が株主価値を軽視していると判断し、資本配分の見直しやリストラを提案。低ROEは株価低迷の原因とされ、改善余地が大きいと見なされる。
  • : 日本企業全般に低ROEが多い中、セブン&アイ・ホールディングスは非中核事業の収益性が課題とされ、ターゲットに。

4. コーポレートガバナンスの弱さ

  • 特徴: 経営陣の透明性が低く、株主との対話が不足していたり、取締役会の独立性が弱い企業。スキャンダルや不祥事が表面化した場合も狙われやすい。
  • 理由: ガバナンスの不備は企業価値の毀損リスクを高めるとされ、アクティビストが介入して改革を迫る好機となる。株主提案で経営陣に圧力をかける。
  • : フジ・メディアHDはガバナンスの欠陥をダルトンに指摘された。

5. 事業ポートフォリオが複雑で非効率

  • 特徴: 多角化しすぎてシナジーが乏しかったり、不採算事業を抱えている企業。コングロマリット型企業が特に標的になりやすい。
  • 理由: アクティビストは、非中核事業の売却やスピンオフ(分社化)を提案し、主力事業への集中を求める。これにより企業価値が明確化されると見込む。
  • : セブン&アイはコンビニ事業が強みだが、スーパーや百貨店事業が足を引っ張り、ダルトンらに再編を迫られた。

6. 株主還元策が不十分

  • 特徴: 配当性向が低く、自社株買いなどの株主還元に消極的な企業。特に日本企業に多く見られる傾向。
  • 理由: アクティビストは、余剰資金を株主に還元することで株価を押し上げ、市場の評価を改善させようとする。株主軽視の姿勢がターゲットのきっかけに。
  • : 新生銀行は株主還元が不足しているとダルトンに指摘され、自社株買いを提案された。

7. 経営陣の保守性や抵抗姿勢

  • 特徴: 経営陣が変革に消極的で、現状維持を優先する企業。また、アクティビストの提案に敵対的な態度を取る場合も。
  • 理由: 保守的な経営は企業価値の成長を阻害すると見なされ、アクティビストが介入して改革を強制する動機に。抵抗すれば対立がエスカレートし、注目度が高まる。
  • : 帝国臓器製薬はダルトンのMBO提案を拒否し、防衛策として合併を選択した。

8. 市場での注目度が低い(中小型株)

  • 特徴: 大企業よりも中小型株、特にアナリストカバレッジが少なく、市場から見過ごされがちな企業。
  • 理由: アクティビストは、注目度の低さが株価の割安感を助長していると見て介入。少数の株式取得で影響力を発揮しやすい点も魅力。
  • : ダルトンが関与した帝国臓器製薬は、当時中小型株として割安と判断された。

9. 業界再編や外部環境の変化が影響

  • 特徴: 業界全体が転換期にあり、競争力低下や構造変化への対応が遅れている企業。
  • 理由: アクティビストは、外部環境の変化をチャンスと捉え、企業に戦略転換やM&Aを提案。市場でのポジション強化を促す。
  • : セブン&アイは小売業界のデジタル化や競争激化の中で、事業見直しを迫られた。

総括:アクティビストが求める「改善余地」

アクティビストファンドに狙われる企業は、以下のような「改善余地」を持つことが共通点です:
- 財務面: 割安性、過剰キャッシュ、低効率な資本運用。
- ガバナンス面: 透明性不足、株主軽視。
- 戦略面: 非効率な事業構造、変革の遅れ。

これらの特徴は、ダルトン・インベストメンツのようなアクティビストが「価値創造の機会」と見なすポイントであり、特に日本企業では保守的な経営や株主還元不足がターゲット化を招きやすい要因となっています。アクティビストの介入は、企業にとって脅威であると同時に、変革の契機にもなり得る二面性を持っています。

ダルトのようなアクティビストファンドで働くには?

1. 必要なスキル

アクティビストファンドでは、単なる投資分析を超えて、企業との対話や戦略立案が求められるため、多様なスキルが重要です。

  • 財務分析とバリュエーションスキル
    内容: 企業の財務諸表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書)を読み解き、内在価値を評価する能力。割安株を見極め、資産価値やキャッシュフローの改善余地を特定する。
    : P/E比率、ROE、DCF法などの財務分析/バリュエーションをマスター。
    鍛え方: CFA(Chartered Financial Analyst)資格の取得や、財務モデリングのコースを受講。

  • 交渉力とコミュニケーションスキル
    内容: 経営陣や株主との対話で、提案を説得力を持って伝える能力。アクティビストは敵対的ではなく協調的なアプローチを取る場合も多いため、論理的かつ外交的な対応が求められる。
    : 株主提案のプレゼンや、エンゲージメント時の対話。
    鍛え方: 模擬交渉やディベート経験、ビジネス英語力の向上(特にダルトンはグローバル運用)。

  • 戦略的思考と問題解決能力
    内容: 企業の課題(ガバナンス、資本効率、事業ポートフォリオ)を特定し、具体的な改善策を提案する力。単なる批判ではなく、実行可能なソリューションを提示する必要がある。
    : 自社株買いや事業売却の提案立案。
    鍛え方: ケーススタディ(MBA形式)やコンサル経験で磨く。

  • 業界知識とマーケット感覚
    内容: 日本やアジア市場の特性、企業文化、規制環境を理解する。特にダルトンは日本に注力するため、日本企業のガバナンスや株主還元傾向の知識が必須。
    : 日本企業の低ROE問題やコーポレートガバナンス・コードの影響。
    鍛え方: 業界レポートの読解、経済ニュースの追跡、日本語スキル(日本案件担当の場合)。

  • データ分析とリサーチスキル
    内容: 大量のデータを処理し、投資判断に役立つインサイトを導き出す能力。Xやウェブ検索を活用した情報収集も含まれる。
    : 企業の株主構成分析や競合比較。
    鍛え方: Excel、Python、Bloombergターミナルなどのツール習得。


2. 求められる過去の経験

アクティビストファンドは実践的なスキルと実績を重視するため、以下のような経験が有利になります。

  • 投資銀行(IBD)やプライベートエクイティ(PE)での経験
    理由: 企業価値評価、M&A、デューデリジェンスの経験が直接活きる。ダルトンのようなファンドはMBOや資産売却を提案するため、類似の業務経験が評価される。
    : ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、KKRなどでのアナリスト経験。
    期間: 2〜5年程度が目安。

  • ヘッジファンドやアセットマネジメントでの運用経験
    理由: ロング・ショート戦略やポートフォリオ管理の経験は、アクティビストファンドの運用スタイルに直結。リスク管理や市場分析のスキルも磨かれる。
    : ブラックロックや他のアクティビストファンド(バリューアクト、エリオット)での勤務。
    期間: 1〜3年の実務経験でも可能性あり。

  • コンサルティングファームでの戦略立案経験
    理由: 企業戦略の立案や経営改善提案の経験が、エンゲージメント時の提案作成に役立つ。特にコーポレートガバナンスや事業再編の案件に強みを発揮。
    : マッキンゼー、BCG、ベインでのプロジェクト経験。
    期間: 3〜5年で戦略的思考が身につく。

  • 企業法務やガバナンス関連の経験
    理由: 株主提案や取締役選任には法務知識が必要。日本の会社法やガバナンス・コードに詳しいと、日本案件で有利。
    : 法律事務所での企業法務、社内コンプライアンス担当。
    期間: 2〜3年の専門知識があれば十分。

  • 日本企業との実務経験(特に日本在住の場合)
    理由: ダルトンは日本市場に特化しているため、日本企業との交渉や文化理解の経験が強みになる。
    : 日系金融機関での勤務、外資系企業での日本支社経験。


3. 学歴・職歴の観点

アクティビストファンドは競争が激しく、高い学歴や一流企業での職歴が求められる傾向があります。

  • 学歴
    理想: トップレベルの大学(海外ならアイビーリーグ、スタンフォード、LSEなど。日本なら東大、京大、慶応、早稲田など)での経済学、金融学、経営学の学位。
    大学院: MBA(ハーバード、ウォートン、INSEADなど)や金融修士(MFin)が有利。ジェイミー・ローゼンワルドもNYUでMBAを取得。
    資格: CFA、CPA(公認会計士)、弁護士資格はプラスアルファとして評価される。
    現実: 中堅大学でも、実績やスキルでカバー可能。ただし英語力は必須(TOEFL iBT 100以上目安)。

  • 職歴
    エントリーレベル(アナリスト): 新卒または数年の経験で入れる可能性あり。金融機関でのインターンや短期勤務でも、優秀な成績が求められる。
    ミドルレベル(アソシエイト): 投資銀行やヘッジファンドで2〜5年の経験。具体的成果(案件完結、運用実績)をアピール。
    シニアレベル(ポートフォリオマネージャー): 10年以上の金融経験と独自の投資哲学。アクティビストとしての実績(企業変革の成功例)が必須。
    ダルトン特化: 日本市場経験や、アジア関連の投資実績があれば有利。

現実的な目安

  • 新卒: ・外資投資銀行でアナリストポジションを狙う
  • 中途: ・投資銀行出身者以外は米国MBA経由での転職がオススメ ・金融経験3〜5年でアソシエイト、10年以上でシニアポジションが可能。
  • 給与: ・アナリストで年収1000万〜3000万円、アソシエイトで3000万〜5000万円(成果連動なので、運用パフォーマンス次第でボーナス増)。

アクティビストファンドは専門性と実績が最重要なので、まずは金融業界でスキルを磨きつつ、求人を定期的にチェックするのが現実的です。アルファでも求人情報を共有しています。
地道な努力と戦略的なキャリア構築が鍵となります。

2025/03/12 14:35:51

1. アルファ個別指導はまず無料相談から!

あなたの状況や、ご相談を無料相談チャットまで!

無料相談はこちらから!> 無料相談

2. 無料相談チャットであなたの状況を伺い、事務局からオススメ個別指導ご案内!

受講割引や、アルファノートの視聴無料特典もあります!

3. 希望のコースが決まったら個別指導お申込みが可能です。

すべてお申し込みはオンラインで完結します。
【プログラム概要】アルファ・アドバイザーズのプログラム及びアドバイザリー料金プラン概要について(FAQ)>https://www.alpha-academy.com/dojos/341

4. 個別指導開始!

アドバイザーとのキックオフミーティング!
キックオフのあとは個別指導チャットで質問、24時間何でも相談できる!
最強アドバイザーが目標達成に向けて伴走!毎週の週報で常にアドバイザーもあなたの状況を把握し、最適なアドバイスをくれます!
キックオフのご感想はこちらから!
>https://www.alpha-academy.com/courses/4/topics?topic_type=News

あなたも圧勝して人に誇れる人生を送りましょう!

無料相談はこちらから!> 無料相談

【就活サポート纏め】三菱商事・三井物産、ゴールドマン、マッキンゼー、ブラックロック、P&G等トップ企業内定のための就活ノウハウ・ゼミ・個別指導一覧!
【MBA合格サポート纏め!】ハーバード・スタンフォード・LBS・INSEAD・HKUST・NUS等トップMBA・海外大学院圧勝合格のためのノウハウ・ゼミ・個別指導一覧
【転職サポート纏め】三菱商事・マッキンゼー・ゴールドマンサックス等圧勝転職イベント・個別指導一覧!!トップ企業転職ノウハウ伝授!
【必見】アルファ・アドバイザーズのYOUTUBEゼミを今すぐチェック&フォロー

アルファ・アドバイザーズの個別アドバイザリーにご興味ある人は、今すぐ無料相談・お問合せ!

無料相談はこちらから!> 無料相談

あなたも圧勝して人に誇れる最高の人生を送りましょう!

2025/03/12 14:39:46

今すぐ登録。続きを見よう!(無料)

今すぐ登録(無料)!

転職のプログラムをお気に入りしましょう。