ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント（GSAM）とは？

ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント（GSAM）は、世界的な金融機関であるゴールドマン・サックス・グループの資産運用部門です。GSAMは、世界中の機関投資家や個人投資家に対して、多様な運用戦略と資産クラスを提供することで、資産運用の最前線をリードしています。

1. GSAMの概要と特徴

GSAMは、現時点で約400兆円の運用資産残高（AUM: Assets Under Management）を誇り、世界有数の資産運用会社の一つです。

GSAMの特徴は以下の3点にまとめられます：
1. グローバルな運用体制
GSAMは世界中の投資家と連携し、多様な市場での運用を行っています。ニューヨーク、ロンドン、東京、シンガポールなどに主要拠点を構え、各地域の市場環境に適した投資戦略を提供します。

2. 多様な投資手法と資産クラス
GSAMは、株式、債券、為替といった伝統的な資産クラスに加え、ヘッジファンド、PE投資、不動産などのオルタナティブ投資も提供しています。顧客のニーズに応じたカスタマイズされた資産配分や運用戦略の提案も可能です。

3. ストック型ビジネスモデル
GSAMは、投資家から預かった資産に対して一定の運用報酬を得るストック型のビジネスモデルを採用しています。このため、顧客との長期的な信頼関係を構築することが成功の鍵となります。

GSAMとゴールドマン・サックスのアセットマネジメント部門との違い

ゴールドマン・サックスはアセットマネジメント部門があり、GSAMとの違いがわかりづらくなっています。

GSAMはゴールドマン・サックスの資産運用部門の一部ですが、他の部門と異なり、顧客の資産を管理・運用することに特化しています。
GSAMの主な特徴は、いわゆる伝統的なアセットマネジメント投資を行っている点です。ビジネスモデルとしてはブラックロックやフィデリティなどのアセマネと同じで、ETFや投資信託を販売して手数料を稼ぎます。

一方、アセット・マネジメント部門はオルタナティブ投資部門とも呼ばれ、プライベート・エクイティ・ファンドを通じて企業や不動産などの資産に対して投資を行います。したがって、ビジネスモデルはKKRやカーライルのようなPEファンドに近いです。
投資対象は、PIPEsやLBO/MBOなどに代表される企業投資から、ハイテク、通信関連分野におけるベンチャー投資まで、地域、産業を問わず多岐に渡ります。

部署や部門の紹介

GSAMには多様な役割があり、それぞれの専門性を活かして運用業務が行われています。
大きく分けると①運用部門、②セールス・マーケティング部門、③バックオフィスに分類され、それぞれの働き方や求められるスキル、キャリアパスが異なります。

①運用部門

・アナリスト：市場や企業のリサーチを行い、投資判断の基礎となる情報を提供。
・ポートフォリオ・マネージャー（PM）：投資戦略を策定し、実際の資産運用を担当。
・トレーダー：PMの判断に順じ、トレードを執行する。

②セールス・マーケティング部門

・クライアント・リレーションズ：機関投資家や個人投資家向けに運用商品を提案し、顧客との関係構築や運用報告を担当。(1)年金、生損保、政府機関などホールセール向けと、(2)証券・銀行などの窓口で投信を販売してもらうリテール向けの営業がある。
・ビジネス・デベロップメント：新規顧客の獲得や新たな運用商品の開発を担当。

③バックオフィス

・オペレーション：決済業務、資産管理、顧客対応など、運用業務の円滑な遂行を支援。
・コンプライアンス：法規制の遵守を確保し、リスク管理の強化を担う。
・テクノロジー：データ分析、アルゴリズム運用、システム開発を行い、運用の効率化を推進。

このように、GSAMは多様な専門職が連携し、顧客の資産運用を支えています。

アセットマネジメント業界への入り方とGSAMに内定するには？

では、GSAMを含むアセットマネジメント業界に入るためには、どのような準備が必要なのでしょうか？

必要なスキルとバックグラウンド

GSAMで求められるスキルや知識は、応募する職種によって異なりますが、共通して以下のような要素が重視されます。

1. 分析力・リサーチ力
アセットマネジメント業務では、投資対象となる市場や企業の詳細な分析が求められます。そのため、ファイナンス、経済学、統計学などの知識を活用し、定量・定性の両面からリサーチを行う力が必要です。

2. ファイナンス・投資の知識
株式、債券、オルタナティブ投資（不動産、プライベートエクイティなど）に関する知識は不可欠です。CFA（Chartered Financial Analyst）資格の取得を目指すと、アセットマネジメント業界での評価が高まります。

3. コミュニケーション能力
顧客との折衝、社内外のチームとの協働が必要となるため、論理的かつ明確なコミュニケーション能力が求められます。特に、セールスやクライアント・リレーションズの役割では、信頼関係の構築が成功の鍵となります。

4. テクノロジースキル
近年、アセットマネジメント業界ではデータ分析やアルゴリズム運用の重要性が増しています。PythonやSQLなどのプログラミングスキル、データサイエンスの知識を持っていると強みになります。

重要なことは、まずはどの部門・どのポジションに入るのかを明確にすることです。部門ごとによって求められる能力、学歴/専攻、過去の経験などが変わってきます。
そのために、自分がどのポジションのプロになるのか、長期ゴールを決めること！まずはここから始めることが重要です。

GSAMに入社するためのルート

1. 新卒採用
GSAMでは、大学・大学院卒業生向けのアナリスト・プログラムを実施しており、入社後にさまざまな部門で経験を積む機会があります。特に、ファイナンスや経済学を専攻している学生が多く採用されますが、数学、工学、コンピュータサイエンス出身者もデータ分析などの分野で活躍しています。

2. 中途採用（MBA・転職）
MBA取得者や他の金融機関での経験者は、アソシエイトやVPレベルで採用されるケースが多いです。特に、投資銀行部門やコンサルティングファームでの経験があると、GSAMのポートフォリオマネジメントやクライアントサービス部門での採用可能性が高まります。

もし英語力に自信がなかったり、全くの未経験で転職する場合は、MBAを経由することが一般的です。「どのようなルートで転職するのか？」ということもぜひアルファのアドバイザーにお尋ねください！

GSAMの選考プロセスと対策

GSAMの選考は、書類選考、筆記試験（場合による）、複数回の面接を経て決定されます。特に、面接ではケーススタディや投資分析の課題が出されることがあり、事前の準備が必要です。

1. 書類選考

・履歴書(レジュメ)・カバーレター：ファイナンス・投資に対する熱意や、これまでの経験を明確に記載する。
・資格・スキル：CFA、FRM、MBA、プログラミングスキル（Python, SQL など）をアピールする。

GSAMのようなトップ企業では、求められる全ての水準がハイクオリティです。例えばレジュメは単に内容や経歴を見られているだけではなく、その見栄えや美しさまでもが評価対象になります。レジュメ＝営業プレゼン資料と考えれば、細部までこだわりを持つことの重要性がわかると思います。

2. 面接対策

・金融テクニカル対策：ストックピッチなど特に外資アセマネでは高いレベルの金融知識が求められることが多い。
・市場動向の理解：最新の経済ニュースや市場トレンドを把握し、自分の意見を持つ。銘柄や投資戦略など自分の考えをプレゼンできるようになる。
・徹底的な面接練習：話す内容、金融の勉強だけではなく、相手に「採用させたい！」と思わせられるまで何度も話す練習をする。もちろん英語も。

オススメのGSAM求人情報！

(1)Asset & Wealth Management, Asset Management Private, Real Estate Investing, Analyst, Tokyo

概要：GSAMの不動産投資チームでは、日本国内の不動産投資に関わる業務を担当。物件の取得・デューデリジェンス・資産運用・開発管理・ファイナンス・売却まで幅広く関与します。

応募資格：
・ 学士号取得
・ 1年以上の関連業務経験
・ ビジネスレベルの英語・日本語スキル
・ Excel・PowerPointのスキル
・ 複数のプロジェクト管理能力
https://www.alpha-academy.com/partner_entry_pages/11437

(2) GSAM, Product Strategy & Research, Associate, Tokyo
概要：
GSAMのプロダクト・ストラテジー＆リサーチチームでは、金融市場の動向分析や商品戦略の策定、各種投資商品の設計・管理を担当。日本国内の投資家向けに多様なファンド（ミューチュアルファンド、ETF、オフショアファンドなど）を企画・提供し、成長機会を創出します。

応募資格：
・ 学士号取得（CFA保有者歓迎）
・ 2〜3年以上の金融業界経験
・ 日本の投資商品（ミューチュアルファンド、ETF等）の知識
・ ビジネスレベルの英語・日本語スキル
・ Excel, PowerPointに精通
https://www.alpha-academy.com/partner_entry_pages/11436

(3) GSAM Japan, Third Party Wealth Sales, Associate/Vice President, Tokyo
概要：
GSAMの日本オフィスでは、第三者ウェルスセールスチームにて、ミューチュアルファンド、ETF、SMA、プライベート・オルタナティブ商品を日本国内のリテールおよびウェルスチャネルで販売。既存および新規クライアントとの関係構築・深化を図り、Goldman Sachsの価値提案を伝える役割を担います。セールス活動に加え、社内パートナーと連携し、投資哲学や製品の差別化を明確にし、マーケティング活動を推進します。

応募資格：
・ 日本語ネイティブレベルのコミュニケーションスキル
・ 5年以上の金融サービス営業経験（アセットマネジメント商品に関する経験が望ましい）
・ ETF、オルタナティブ、リタイアメントビジネスのセールス推進経験
・ ビジネスレベルの英語スキル
・ 国内出張が可能な方
・ 業務管理能力（コールレポート、経費報告等）
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アルファアドバイザーズでは、17年間にわたって、多くの方をGSAMのような外資アセマネに内定させてきました。

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・総合商社→GSAMセールス部門（30代男性）
・日系投資銀行→GSAMアナリスト（20代女性）
・戦略コンサル→外資アセマネ不動産投資部門（30代女性）
・総合商社→外資アセマネ運用部門アナリスト（20代男性）
・メガバンク→外資アセマネバックオフィス（30代男性）

このように、アルファアドバイザーズでは様々なバックグラウンドを持つ方々が、GSAMやその他の外資系企業で活躍できるようサポートしています。

もし未経験の方、英語が話せない方、学歴や社歴に自信がない方でも、アルファには外資アセマネに内定する戦略があります。まずはお気軽にキャリア戦略からご相談ください！

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