こんにちは、アルファアドバイザーズ代表のTJです！
今日は「ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなどに入れる“ファイナンスに強い世界トップMBA6校”」について徹底解説します。アルファアドバイザーズでは、毎年200〜300名以上の方々を、世界トップレベルの大学院・MBAプログラムへの合格へと導いてきました。合格実績は、ハーバード、スタンフォード、シカゴ、ウォートン、コロンビア、NYU、LBS、ケンブリッジ、オックスフォードなど、名門校の数々に及びます。
さらに、卒業後のキャリア形成まで徹底サポートしており、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、バンク・オブ・アメリカ、三菱商事、伊藤忠商事、マッキンゼー、BCG、ベイン、Google、Amazon、海外現地就職など、グローバルトップ企業からの内定を次々と実現しています。特に外資金融・外資コンサル・総合商社・GAFAMといった最難関業界への就職サポートにおいては、日本トップクラスの実績を誇っています。

アルファでは過去の動画でも解説してきましたが、今後はファイナンスキャリアを非常にお勧めしています。今後さらにキャリアアップし、しっかり稼いでいきたい方は、投資銀行、アセットマネジメント、ヘッジファンド、PEファンドといったファイナンス分野でのキャリア形成を検討してみてはいかがでしょうか？
もし今、ファイナンスのバックグラウンドがない方や、金融と関係のない業界で働いているという方も、金融に強いMBAを経由することでファイナンスキャリアを実現するルートが確立されています。実際、アルファの受講生の中には未経験からファイナンス業界に転職・就職したケースも多数あります。今日は、そんな皆さんのために、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、ブラックストーン、KKR、シティ、バンク・オブ・アメリカ、JPモルガンなど世界のトップファイナンス企業に強い、ファイナンス系MBA6校を一挙紹介します。

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ファイナンスに強い世界のトップMBAプログラム6校の詳細

1. Harvard Business School（HBS）

MBA | Harvard Business School

Harvard Business School

◯カリキュラム:
HBSのMBAプログラムはケースメソッドを軸に据えた必修カリキュラムを持ち、1年目に「Finance I」「Finance II」を含む13科目の必修コースで金融の基礎を徹底的に学びます。2年目は100科目以上の選択科目から自由に履修できます。
学生はコーポレート・ファイナンス、投資、プライベートエクイティなど興味に応じて科目を組み合わせることができます。HBSのファイナンス系科目には「サステナブル・インベスティング」「プライベートエクイティ」「ヘッジファンド」など実践的な内容も含まれ、有名な教授陣による最先端の授業が実施されています。またHBSのファイナンス分野の教員は、コーポレートファイナンスや資本市場の研究で世界をリードしており、ケース討議を通じて理論と実務を結び付ける指導に定評があります。

◯入学要件:
HBSは厳格な選考で知られ、応募者にはトップクラスの学業・職務経歴に加え、高得点のGMATまたはGREスコアが期待されます（GMAT中央値は約740）。公式に最低スコアは定めていませんが、実際の合格者の平均値は非常に高水準です。英語圏出身でない応募者にはTOEFLなど英語試験も課され、HBSはTOEFL iBTスコア109未満の出願を控えるよう勧告しています。
出願には成績証明、レジュメ、2通の推薦状、エッセイ（HBSでは自由度の高い1題のエッセイ課題が課されます）が必要です。面接は約30分で、アドミッションと実施されます。さらにHBS特有のプロセスとして、面接後24時間以内に「Post-Interview Reflection」と呼ばれる追加エッセイ提出が義務付けられており、自身の面接内容を振り返る機会となっています。

◯卒業後のキャリア:
HBSは世界中のトップ企業から高い需要があり、多様な業界に人材を送り出しています。特に金融分野では、毎年卒業生の約3割以上が投資銀行、プライベートエクイティ、ベンチャーキャピタルなどへ進みます。実際、直近のHBS卒業生全体の約33～39%が金融業界に就職しており、投資銀行部門(IBD)だけでも約5%程度が就職しています。金融以外では戦略コンサル（約18%）やテクノロジー企業（約16%）への就職も多く、業種は分散しています。
主な就職先にはゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなどの投資銀行、KKRやブラックストーンといったPEファンド、マッキンゼー・BCG・ベインなどの戦略コンサル、さらにAmazonやGoogleなどのテック企業が名を連ねます。報酬面でもHBS卒業生は非常に高水準で、近年の中央値ベース年収は約17万5千ドル（約2,400万円）であり、これに加えて半数以上の学生が3万ドル程度のサインボーナス、また約65%がボーナス（中央値4万7,500ドル）を得ています。

2. Stanford Graduate School of Business（GSB）

Stanford MBA Program

Stanford Graduate School of Business

◯カリキュラム:
Stanford GSBのMBAは柔軟なカリキュラムが特徴で、1年目には基礎コア科目として経営に必要な科目を履修しつつ、一部コア科目はレベルに合わせた選択が可能です。金融分野もコアに組み込まれており、コーポレートファイナンスや投資の基礎を学ぶコースが用意されています。2年目以降は選択科目中心となり、ファイナンス専攻（メジャー）はありませんが、学生は豊富な選択科目から金融関連科目を重点的に履修できます。スタンフォードはベンチャーキャピタルや起業にも強く、ベンチャー投資などシリコンバレーの立地を生かした科目も人気です。またGSBのファイナンス教員にはノーベル賞受賞者を含む著名な金融・経済学者が揃い、最新の研究と実務知見を融合した授業を提供しています。少人数制の授業とケーススタディにより、金融の理論を実践に応用する力が養われます。

◯入学要件:
Stanford GSBは世界で最も競争の激しいMBAの一つで、GMAT/GREスコアは非常に高水準です（平均GMATスコアは概ね730～740前後）とされています。応募者には「What matters most to you, and why?」「Why Stanford」という最も有名と言っても過言ではないエッセイのお題を通じて、志望動機や価値観を重視した選考が行われます。
また**推薦状2通とレジュメ、学業成績証明が必要です。英語要件としては、学位取得校の言語が英語でない場合TOEFLまたはIELTSの提出が求められ、GSBではTOEFL100点以上が事実上の目安となっています。応募者の約半数強が書類選考から面接に招待されると言われ、面接は卒業生や職員による個別インタビュー形式で実施されます。スタンフォードはリーダーシップ素質や起業家精神、価値観のユニークさを重視する「ホリスティック（全人的）評価」を行い、アカデミックな能力だけでなく多様な経験・視点を持つ人物を求めています。

◯卒業後のキャリア:
Stanford GSB卒業生は、その立地とネットワークからテクノロジー業界やベンチャー企業への進出が目立つ一方、金融キャリアも極めて強力です。直近では卒業生の約37～38%が金融業界に進み、これはGSBで最大の進路分野となっています。内訳を見ると、ベンチャーキャピタルやプライベートエクイティへの就職がクラスの約13%＋18%=31%を占め、投資銀行など伝統的な金融機関へは約5～7%程度が進んでいます。
またテクノロジー業界も22～24%程度と大きな割合を占め、GoogleやApple、Amazon、Meta(フェイスブック)などの大手テック企業が人気就職先です。コンサル業界へは約14～15%（マッキンゼー、BCG、ベイン等）と、HBSやウォートンに比べやや低めですが依然有力な進路です。給与水準は非常に高く、スタンフォードMBA卒業生の中央値年収は約18万5,500ドル（2024年）と過去最高を更新し、サインボーナス中央値3万ドル、業績ボーナス中央値5万ドル程度が報告されています。全報酬中央値では約26万5千ドルに達し、金融業界では特に高く金融セクター就職者の基本給中央値は20万ドルにも上ります。GSBの強固なネットワークにより、シリコンバレーのVCファーム（セコイア、アクセルなど）や世界的投資銀行（ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー等）、トップコンサルが主要な就職先となっています。

3. Wharton School of the University of Pennsylvania

MBA

MBA Program

◯カリキュラム:
ウォートンMBAはファイナンス教育で世界最高峰と評されており、長い伝統を持つファイナンス専攻（Major）を提供しています。学生はまず全員がコア科目としてコーポレートファイナンスとマクロ経済を履修し、金融の理論と経済環境の基礎を習得します。その上でファイナンス専攻を選ぶ場合、アドバンスト選択科目から少なくとも4科目を履修して専攻要件を満たします。
ウォートンのファイナンス選択科目は種類・質ともに群を抜いて充実しており、資産運用、投資銀行業務、デリバティブ、企業買収・M&A、フィンテックなどあらゆるトピックをカバーします。世界的な著名教授が多数所属し、最新の研究成果を盛り込んだ講義やケーススタディ、実践プロジェクトを通じて理論と応用力を養います。また2023年からはSTEMの「Quantitative Finance」専攻も導入され、より数理・分析志向の学生向けに高度なカリキュラムを提供しています。

◯入学要件:
ウォートンは総合力を重視する選考を行いますが、応募者のアカデミック指標はトップクラスです。GMAT/GREスコアの提出が必須で、GMAT平均スコアは約728点とされており、合格者の大半が700点台後半の高スコアを持ちます。
英語力については、英語以外で学位を取得した出願者にTOEFL/IELTS等が求められ、ウォートンではTOEFL受験者の平均が115点と非常に高水準です。出願時にはエッセイ2題および推薦状2通が必要で、推薦状の1通は直属の上司からを書くことが推奨されています。
またTeam-Based Discussionと呼ばれる独自のグループ面接が課される点も特徴です。これは招待制で、招かれた受験者同士がグループ討議を行い評価される形式であり、リーダーシップや協調性が観察されます。ウォートンは出願者に平均5～6年の職務経験があるため、プロとしての成熟度や実績も重要視されますが、新卒や経験の浅い候補者もリーダーシップ潜在力があれば合格の可能性があります。

◯卒業後のキャリア:
ウォートンは「ウォール街に人材を送り込むMBA」との評価が高く、卒業生の金融業界での活躍は群を抜いています。最新の就職報告によれば、卒業生の約36.6%が金融に進み、その内訳は投資銀行・証券が約15%、プライベートエクイティ（バイアウト含む）が約10%、他にアセマネ・ヘッジファンドやベンチャー投資などを含みます。これは依然として全米トップクラスの金融比率です。
一方、戦略コンサルも約25%と大きな割合を占め、テクノロジー業界も約14%と増加傾向にあります。就職先企業としては、ゴールドマン・サックス、JPモルガン、モルガン・スタンレー、バンク・オブ・アメリカ、シティグループといった投資銀行の常連に加え、ブラックストーン、カーライルなどPEファームやヘッジファンド、マッキンゼー、BCG、ベイン等コンサル、AmazonやMicrosoftといった大手企業が名を連ねます。
給与水準は極めて高く、ウォートンMBAの卒業生中央値年収は近年17万5千ドルに達し過去最高水準を維持しています。加えてサインボーナス中央値3万ドル程度が一般的で、総合すると初年度年収は平均で20万ドル超えとなっています。

4. University of Chicago Booth School of Business

https://www.chicagobooth.edu/

◯カリキュラム:
Chicago BoothはMBAの必修科目は最小限で、学生は自らの興味に合わせてカリキュラムを柔軟に組めるのが特徴です。Boothでは公式の“メジャー”は存在しないものの、金融（Finance）や解析ファイナンス（Analytic Finance）など13のコンセントレーション（専修分野）が用意され、金融分野に重点を置くことが可能です。金融に特化した科目群には、コーポレートファイナンス、投資理論、デリバティブ、リスクマネジメント、M&Aケーススタディ等が含まれ、学生は少なくとも4科目を履修することでコンセントレーションを修了できます。

Boothのファイナンス科目はアカデミックに重きを置いており、ユージン・ファーマ教授（現代ファイナンスの父）やラーズ・ハンセン教授などノーベル賞受賞者を輩出した伝統があります。世界最高峰の学者によるレクチャーやディスカッションを通じ、金融理論の本質と応用力を磨くことができます。「世界でBoothほど金融を学ぶのに優れた学校はない」と謳うほどで、その伝統と革新性は学生に批判的思考と分析力を叩き込みます。

◯入学要件:
Chicago Booth MBAの入学選考では高い学力が期待されます。GMATまたはGREスコアは必須で、GMAT平均は730前後と他のトップ校と同等水準です（中央値は約740とも言われます）。応募にはエッセイ（2024年度は2題）、職務経歴書、学業成績証明、推薦状2通が必要です。推薦状は職務上の上司など応募者をよく知る人物からのものが望まれます。

Booth最新の出願では標準的なエッセイ形式となっています。英語力については、非英語圏出身者にTOEFL/IELTS等の提出が求められ、TOEFL100点以上が目安となります。面接は招待制で、通常は卒業生との1対1面接が各地で行われます。Boothは平均5年程度の実務経験を持つ学生が多く、定量リサーチスキルや論理思考力、そして謙虚さと協調性を備えた学生が好まれる傾向にあります。

◯卒業後のキャリア:
Chicago Booth MBAの卒業生は、多岐にわたる業界で高い評価を得ています。中でも金融分野への就職実績は非常に強く、最新のデータでは全卒業生の約32.6%が金融業界に就職しており、内訳は投資銀行が約11.1%、PEファンドが約9.1%、アセマネ・ヘッジファンドが約3%となっています。
これは全米でもトップクラスの水準であり、シカゴ大学の理論重視の授業が実務で評価されていることを示します。一方、コンサル業界への就職者が約38.6%とさらに大きな割合を占め、マッキンゼー、BCG、ベインだけでも合計150人以上が毎年採用されています。テクノロジー業界へも約15%が進んでおり、AmazonやGoogleなどへの就職も年々増加しています。

給与面では、Booth卒業生の基本給中央値は約18万5千ドルと高水準で、特に金融・コンサル分野では18万ドルを超えるオファーが一般的です。またサインボーナスもしばしば支給され、初年度年収で20万ドルを超えるケースが多いです。
主な就職先企業は、マッキンゼー（近年70名以上採用）やBCG、ベインといったコンサル大手、ゴールドマン・サックス、シティグループ、モルガン・スタンレーなどの投資銀行、Amazonなどのテック大手が上位に挙がります。Boothの強みである金融ではヘッジファンドやアセマネ、PEファンドからの採用も多く、世界の金融センターであるシカゴやニューヨークで活躍する卒業生が数多くいます。

5. Columbia Business School

https://academics.business.columbia.edu/mba

◯カリキュラム:
コロンビアMBAはニューヨークという立地を最大限に活かし、Value Investingや資本市場理論に強みを持つカリキュラムを展開しています。1年目には財務会計やコーポレートファイナンスを含む18単位相当の必修コア科目を履修し、ファイナンスの基本原理とコーポレートファイナンスの基礎を学びます。特にコーポレートファイナンスは1年目ターム1に必修で組み込まれており、MBA全員が金融の基本スキルを身につけるよう配慮されています。

2年目は選択科目が中心で、コロンビアは325科目以上もの選択科目を提供しており、その中には「Applied Value Investing」「Private Equity Finance」「ヘッジファンド投資戦略」など多彩な金融科目が含まれます。公式な専攻（メジャー）はありませんが、学生は興味に応じてプライベートエクイティやバリュー投資など15の分野を「重点分野」として深く学ぶことも可能です。

特筆すべきは、コロンビアが誇るHeilbrunn Centerを中心としたバリュー投資プログラムで、これは伝説的投資家ベンジャミン・グレアムの流れを汲む内容です。実際、「モダンバリュー」「バリュー投資の伝説」といった特別講義シリーズや実践型の投資ファンド運用プログラムが用意されており、ウォール街の最前線からゲストを招いた講義も盛んです。こうした特色ある科目群とニューヨークのネットワークにより、学生は金融業界の最新動向を肌で感じながら学べます。

◯入学要件:
コロンビア・ビジネス・スクール（CBS）の入学プロセスはRolling Basisであり、出願順に審査が行われます。応募要件は基本的に他のトップ校と共通で、学士号、GMAT/GREスコア、2通の推薦状、エッセイ（3題程度）、レジュメが必要です。GMATスコアの平均は近年730前後（直近クラス平均約730）と高く、GREでも同等の高得点が求められます。英語試験は、英語圏での学位が無い場合TOEFL/IELTS等の提出が課され、一般にTOEFL100点以上またはIELTS7.0以上が目安とされています。
ただし、コロンビアMBAはEA(Executive Assessment)というGMAT/GREよりも比較的簡易なテストで受験することができ、さらに英語はDuolingoを受け入れていることでも人気が高まっています。実際にアルファ受講生もEAとDuolingoで受験し、合格しているので、テストの負担を出来るだけ減らしたい方はコロンビアMBAがオススメです。

また、Early Decisionでは第一志望としてコミットする出願者は秋の早期締切で合格可能です。また他校と異なり1月入学のJ-Term MBA（16ヶ月で修了、サマーインターンなし）も提供しています。実はJ-Termの方が合格しやすいこともあるため、戦略的に出願していきましょう。
面接は招待制で、世界各地の卒業生がインタビュアーを務めるのが通例です。エッセイ課題にはキャリア目標を問うもののほか、「CBSがニューヨークに在ることの利点をどう活かすか」といった校風に絡む質問が含まれることもあります。全体としてコロンビアはアカデミックな優秀さに加え、グローバルな視野やリーダーシップ経験、ニューヨークのビジネスコミュニティで活躍できる積極性を持つ学生を求めています。

◯卒業後のキャリア:
コロンビアMBAはウォール街との強固なつながりを背景に、多数の卒業生が金融業界で活躍します。実際、最新の就職データでは卒業生の約36.9%が金融業界に就職しており、内訳は投資銀行が16.7%と群を抜いて多く、アセマネ・ヘッジファンドが8.2%、PEファンドが4.7%、ベンチャーキャピタルが3.3%などとなっています。
これは他の米トップ校と比べても極めて高い金融業界への就職比率で、ニューヨークという立地メリットが如実に表れています。一方、コンサル業界へも33.6%と多く、テクノロジー・メディア分野へは16%程度となっています。

主な就職先企業を見ると、ゴールドマン・サックス（17名）やバンク・オブ・アメリカ（14名）、JPモルガン（14名）、バークレイズ、シティ、モルガン・スタンレーなど大手投資銀行が軒並みCBS卒業生を採用しています。またマッキンゼー（54名）、BCG（34名）、ベイン（20名）といったトップコンサル、Amazon（23名）やGoogle（12名）などのテック大手も名を連ねています。

給与水準は米国の他校と同様に高く、基本給の中央値は約17万5千ドル程度と推測されます。金融業界志望の学生には、在学中のニューヨークでのネットワーキングを通じてヘッジファンドやプライベートエクイティへの直接採用を獲得するケースも多く、投資銀行のIBDポジションへの就職実績も世界トップクラスです。

6. London Business School（LBS）

MBA | London Business School

London Business School

◯カリキュラム:
LBSのMBAは2年制を基本としつつ15ヶ月から21ヶ月まで柔軟にプログラム期間を調整可能なユニークな構造を持ちます。1年目は3学期にわたる必修コア科目で、経営の基礎（マネジメント、マーケティング、財務会計、組織行動など）を幅広く修得します。この中にはコーポレートファイナンスや金融市場に関する科目も含まれ、金融科目を全員が習得できるようになっています。

さらにLBSでは1年目後半に“Tailored Core”と呼ばれる選択必修があり、学生は経済学・金融・デジタルビジネスなど興味に合わせてコア科目の一部を選択できます。2年目は基本的に選択科目のみで構成され、100科目以上の豊富なエレクティブから自分のキャリア目標に沿って履修します。

金融関連の選択肢も非常に充実しており、企業財務戦略、グローバルファイナンス、投資分析、リスクマネジメント、フィンテックといった専門科目から、ロンドンの金融街との連携による実践プロジェクト（LondonCAPなど）まで多岐にわたります。さらにLBSではMBA在学生がファイナンス修士（MiF）やエグゼクティブMBA等の学生と合同で選択科目を履修することも可能で、異なる視点を交えた学習ができる点も特徴です。ファイナンス分野の教員には、欧州中央銀行出身者や著名研究者が多数おり、ロンドン金融市場の動向を踏まえたグローバルな金融教育が展開されています。

◯入学要件:
London Business SchoolのMBAはクラスの多様性で知られ、平均5年程度の職務経験と、グローバルな視野を持つリーダーシップ潜質が求められます。GMAT/GREスコアの提出が必要で、GMAT平均スコアはおおよそ700前後（最新クラスで708程度）と公表されています。

もっとも出願要件上の最低スコアは定められておらず、スコアは評価項目の一つに過ぎないというスタンスです。英語力については、出願者の学位取得言語によってTOEFL/IELTSが要求され、TOEFLは100点以上、IELTSは7.0以上が最低目安となっています。

出願に必要な書類は、学業証明書、2通の推薦状、レジュメ、エッセイ2題（キャリアゴールや自身の強み・多様性について各500語程度）などです。特にエッセイでは「ポストMBAの目標と過去の経験、LBSでそれをどう実現するか」「あなたをユニークたらしめているものは何か」といった問いが課され、キャリアビジョンと人間性が重視されます。

面接は原則として招待制で、世界各国にいる卒業生によって対面またはオンラインで実施されます。LBSは出願者の約90%が非英国出身という国際色豊かな環境であるため、多文化協働力やグローバルな経験も重要な評価ポイントとなります。

◯卒業後のキャリア:
LBSはヨーロッパ随一の就職実績を誇り、特にコンサルと金融の二大分野で強みがあります。直近の就職統計では、コンサル業界に約38%が進み、金融業界には約26%が進出しました。金融分野の内訳を見ると、投資銀行が約7%、プライベートエクイティが8%、資産運用が4%、ヘッジファンド・VCが各2%程度で、ロンドン市場を中心に多様な金融キャリアが展開しています。一方で近年はテクノロジー業界も26%と増加傾向にあり、AmazonやGoogleといったテック大手への就職も目立っています。

地理的な就職先は、卒業生の約半数がロンドンを含む英国に留まり、残りはイギリス以外のヨーロッパやアジア、北米へと散らばっています。主な就職先企業を見ても、マッキンゼー（56名）、BCG（39名）、ベイン（34名）がトップ3を占めておりコンサル人気が伺えますが、金融ではモルガン・スタンレー（各5名）、シティ（3名）、ゴールドマン・サックス（3名）、バークレイズ（2名）といった欧米の大手投資銀行が継続的にLBS卒業生を採用しています。

またAmazon（29名）を筆頭にテック企業も増えており、LBSのキャリアは非常に多様化しています。報酬水準は米国MBAほどではないものの高水準で、平均的な初任給は約11.5万ドル（約9万ポンド）の基本給に約5万ドルのボーナスを加えた合計16万ドル前後となっています。これはロンドンの生活費水準を考慮しても競争力のある額であり、特に投資銀行やコンサルではサインボーナス込みで総額20万ドルに達するケースもあります。

総じてLBSは欧州・中東・アジアを含むグローバルな就職ネットワークを持ち、ファイナンス志向の学生にはロンドンでのインターンやネットワーキングを通じて投資銀行やアセマネ・ヘッジファンドにアクセスする絶好の環境を提供しています。その結果、中東政府系ファンドや欧州PEファンドなどアメリカのトップスクールとは異なるユニークなキャリアも開けるなど、グローバルに活躍するファイナンス人材を多数輩出しています。

まとめ：ファイナンスキャリアの王道は“MBA×トップ校”で実現する

ここまで、ファイナンスに強い世界のトップMBA6校として、ハーバード、スタンフォード、ウォートン、シカゴ・ブース、コロンビア、LBSをご紹介してきました。これらのMBAプログラムはいずれも、以下の点で共通しています。

・投資銀行、PEファンド、アセマネ、ヘッジファンドなどの就職実績が圧倒的
・ファイナンス分野での選択科目・教授陣・業界ネットワークが豊富
・卒業後の初年度報酬が20万ドル超（基本給＋ボーナス）に到達する例も多数
・ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、ブラックストーンなどからの採用実績
・多くの学生が金融未経験からキャリアチェンジに成功

つまり、ファイナンス分野でキャリアを築きたい方にとって、これらのMBAは“最短で最強”のルートだと言えます。逆に言えば、今のうちにこうしたMBAを目指して準備を進めておかないと、金融業界で年収3000万円以上を狙えるポジションはどんどん他の優秀な人材に取られていきます。もしあなたが今、「ファイナンス未経験だけど、年収を上げたい」「将来PEファンドや投資銀行に入りたい」「今のキャリアに限界を感じている」「“使われる側”ではなく“稼げる側”になりたい」と感じているのであれば、今すぐ動き出すべきタイミングです。

アルファでは、これまでにも数多くの方を未経験からハーバード、スタンフォード、シカゴ・ブース、ウォートン、コロンビア、LBSといったトップMBAに合格させてきました。そしてファイナンスに強いMBAを取ることができれば、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、ブラックロック、KKRなどトップ企業からの内定に繋がっていきます。

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