【EMBAとは何か?EMBAの概要〜出願戦略を解説!】シカゴ、INSEAD、NUSなど人気プログラム比較、年収アップ戦略、合格法、EMBA取得後のキャリアまで完全網羅!

30-40代ミドルキャリアのご相談殺到中!

アルファ代表のTJです!

最近、グローバルキャリアを目指す30代後半~40代の社会人からEMBAのご相談を多く受けています。外資ファンドの日本企業大量保有、PEファンドやアクティビストファンドの経営介入、希望退職、ジョブ型雇用、終身雇用の崩壊など、現在の日本の変化を受け、ミドルキャリアの方は相当キャリアに対して危機感を感じていらっしゃいますね!

このような状況の中、現職を続けながら世界トップクラスのMBAカリキュラムを履修できるEMBAは、キャリアアップを狙うミドルキャリア・経営幹部層にとって最適な選択肢となっています。

アルファアドバイザーズでは、毎年多くの社会人をシカゴ・ブース、MIT、INSEADなど世界の名門EMBAプログラムに合格へと導いており、卒業生の多くは経営層やCxOポジションでの転職、年収の大幅アップ(3000万〜)など、目覚ましいキャリア成果を達成しています。

そこで今回は、EMBAの基本情報から日本人に人気のプログラム紹介、出願要件、卒業後のキャリアパスと年収レンジまで、EMBAを検討される方に必要な情報をまとめました。
働きながら世界トップレベルの経営学を学び、グローバルな人脈を築きたい方は、ぜひ最後までご覧ください!

EMBA(Executive MBA)とは何か、その概要

エグゼクティブMBA (EMBA) は、豊富な実務経験を持つ中堅から経営幹部層のビジネスプロフェッショナルを対象としたMBAプログラムです。

通常のフルタイムMBAが20代~30代前半の若手を対象にキャリアチェンジやビジネススキル習得を目的とするのに対し、EMBAは管理職・経営幹部候補がさらに上位経営層に求められる戦略眼やリーダーシップを養うことに焦点を当てています。

多くのEMBAプログラムは働きながら受講可能な形式で提供され、講義は週末や定期的な短期集中モジュールに行われます。これにより、受講者は現在の職務を継続しつつ、授業で得た知識を即座に実務に応用できます。
在学中に休職せず、1~2年かけてMBA学位を取得できるため、キャリアを中断するリスクを抑えたい30代後半以上のビジネスリーダーに適した選択肢です。基本的なカリキュラム内容は通常のMBAと同様に経営全般を網羅しますが、受講者の年齢・経験が高いため、ディスカッションは実際の経営会議さながらの高度で戦略的なものになります。

クラスメイトも業種・職種・国籍が多様で、互いの経験から学ぶ機会が豊富です。多くのプログラムでは世界各地のキャンパスや提携校での短期研修も組み込まれており、グローバルな視野を養うことも特徴です。

日本人に人気のEMBAプログラム一覧

日本からEMBAに参加する受講者に人気の高い主なプログラムを、地域別に挙げます。いずれも世界的に評価が高く(Financial TimesのEMBAランキング上位校など)、グローバルに活躍する日本人エグゼクティブから支持を集めています。

米国の主なEMBAプログラム

  • シカゴ大学ブース・ビジネススクール (Chicago Booth EMBA) – 米国トップクラスのEMBA。21か月のプログラムで、シカゴ、ロンドン、香港の3大陸キャンパスで提供されています。日本からは香港やロンドンキャンパスを拠点に受講するケースもあります。

  • MITスローン経営大学院 (MIT Sloan EMBA) – マサチューセッツ州ボストンにあるMITのEMBA。20か月で、世界のイノベーション人材を対象としたプログラムです。高い技術系ネットワークと分析力重視のカリキュラムが特徴です。

欧州の主なEMBAプログラム

  • INSEAD Global EMBA – フランスを本拠とし、シンガポールや中東(アブダビ)にもキャンパスを持つグローバルEMBAです。日本人にも人気で、欧州・アジアに跨るモジュール制プログラムを展開しています。

  • ロンドン・ビジネス・スクール (LBS EMBA) – イギリスのLBSが提供。ロンドン校のほかドバイ校でもEMBAを提供し、グローバルに評価が高いです。コロンビア大学(米国)との提携による「EMBA-Global Americas & Europe」も有名です。

アジアの主なEMBAプログラム

  • 香港大学 (HKU Business School EMBA-Global Asia) – 香港大学がロンドン・ビジネス・スクールおよびコロンビア大学と提携して提供するEMBA-Global Asiaプログラムです。西洋と東洋のビジネスを理解するグローバルリーダー育成を目的とし、香港・ロンドン・ニューヨーク・上海でコア授業が行われます。世界的ランキングでも上位に位置するジョイントプログラムです。

  • シンガポール国立大学 (NUS EMBA) – アジアで最も古くからあるEMBAの一つ。アジア太平洋にフォーカスしたカリキュラムで、シンガポールを拠点にアジア各国(例:中国、インド、インドネシア、日本など)を巡るモジュールが組まれています。UCLAとの共同EMBA(UCLA-NUS EMBA)も提供されており、15か月で2校のMBA学位を取得できる点が特徴です。

アルファ・アドバイザーズでは多くの方をEMBAに合格させており、上記以外のトップ校も豊富な合格実績を誇ります。EMBAは仕事を続けながら&週末にキャンパスに通うことになるため、アジアにもキャンパスがある学校が人気になります(シカゴブースなど)

一方で、例えば米国駐在中の方などはコロンビア、ウォートン、ケロッグなどのトップスクールで学ばれているケースもあります。皆さんの状況によって最適な学校は異なりますので、ぜひ学校選びからアルファにご相談ください。

上記各校の違い(カリキュラム構成・通学頻度・学費・期間・モジュール等)

ここでは前述の各プログラムの特徴を比較します。それぞれカリキュラム構成(通学形態)、所在と通学頻度学費と期間国際モジュールや提携校の観点でまとめます。

シカゴ・ブース (Chicago Booth) EMBA

  • カリキュラム構成: 全キャンパス共通の必修カリキュラムで、21か月間でMBA学位を取得します。在職のまま進められるよう設計されており、統計やファイナンスなどの基礎から経営戦略まで体系的に学びます。課題量は多く、週10~15時間の自己学習が推奨される高負荷プログラムです。

  • 所在・通学頻度: シカゴ・ロンドン・香港の3拠点にそれぞれクラスがあり、いずれも同一内容を教授します。各キャンパスで通学形態が異なり、シカゴでは隔週木~土の連続3日間セッションを毎クォーター4回実施、ロンドン・香港では3~6週間ごとの1週間集中モジュールとして開講します。全学生は入学直後にシカゴ本校での「キックオフ集中週」に参加し、その後ロンドンと香港で国際合同セッションがあります。

  • 学費・期間: プログラム期間21か月で、学費は約US$20万(約2800万円)と高額です(ブースEMBAシカゴ校の授業料は四半期あたり約$25,868+諸費用で、全体で約$20万に達します)。ただし卒業時にはフルタイムMBAと同じMBA学位が授与されます。

  • 国際モジュール・提携校: 自校キャンパス間での国際交流が特徴で、3大陸の学生が混ざるグローバルネットワークが形成されます。提携校による交換留学はありませんが、全員参加のシカゴ集合研修や各地キャンパスでの合同選択科目など、内部での国際経験が豊富です。

MITスローン (MIT Sloan) EMBA

  • カリキュラム構成: MIT SloanのEMBAは20か月間で、リーダー層向けに設計された高度なマネジメント教育です。26回の週末セッション(金・土の終日授業)を2~3週間おきに実施しつつ、半年ごとに1週間の集中モジュール(計4回)を組み合わせた構成です。データ解析やシステム思考などMITらしい科学的アプローチと、経営実践を融合させたカリキュラムです。

  • 所在・通学頻度: 米国マサチューセッツ州ケンブリッジのMITキャンパスで開講されます。2~3週に1度の週末(金・土)通学が基本で、並行して約6か月ごとに1週間の集中授業(オリエンテーションや海外研修等)があります。全授業がMIT本校で行われ、海外キャンパスはありませんが、希望者はグローバルプロジェクト科目などで海外出張する機会もあります。

  • 学費・期間: 総費用は約US$19.7万(約2700万円)とトップスクール水準です。15名程度のグループワーク中心で実務と学問を両立する負荷が高い一方、社費負担の受講生も多いです。期間は20か月(秋入学・翌年春修了)で、在学中にフルタイム就学の必要はありません。

  • 国際モジュール・提携校: MIT EMBAには必修の海外モジュールはありませんが、選択科目として海外でのグローバルラボプロジェクトや他校とのジョイントプログラムに参加するケースがあります。基本はMIT単独運営のプログラムで、提携校とのダブルディグリー等はありません。

MITスローンはスローンフェローズも大人気です。詳しくはこちらの動画もご確認ください。

【MIT Sloan Fellows出願開始!アラ40からのキャリア革命!】MITに留学すべき5つの理由!MITスローンからの年収3000万戦略とは?

インシアード (INSEAD) Global EMBA

  • カリキュラム構成: INSEADのGlobal EMBAは14~17か月のモジュール制です。受講者はヨーロッパ(フランス)、アジア(シンガポール)、中東(アブダビ)の各セクションに所属し、2~3か月に1度、1~2週間の集中授業に参加します。全セクションの学生はプログラム後半で合流し、全3キャンパスでクラスを経験したうえでシンガポールで合同卒業します。

  • 所在・通学頻度: フランス・フォンテーヌブロー、シンガポール、アブダビのINSEADキャンパスを巡る形式です。例えばアジアセクションではシンガポールを中心に、欧州キャンパスや中東キャンパスでも一部履修し、約2か月おきに1~2週間の授業に参加します。仕事を長期間休む必要はなく、モジュール間はオンライン課題やグループワークで継続学習します。

  • 学費・期間: 学費は約14万~15万ユーロ(約2000万円)程度です。例えば2025年アジアセクションの場合、受講料はシンガポールドルでSGD 208,000(税込、約1.5億円)と案内されています。期間は開始セクションによって若干異なりますが、約1年強(14~17か月)で修了します。

  • 国際モジュール・提携校: 全受講生が3大陸を移動し各キャンパスで学ぶ点自体が国際モジュールといえます。さらに、INSEADは中国・清華大学との共同EMBA (TIEMBA) も提供しており、そちらではパリと北京を行き来する仕組みです。INSEAD独自には他校とのダブルディグリーはありませんが、各国キャンパスでのネットワーク形成が大きな魅力です。

ロンドン・ビジネス・スクール (LBS) EMBA

  • カリキュラム構成: LBSのEMBAは20か月プログラムで、コア科目と選択科目から成ります。ロンドン校とドバイ校で同一カリキュラムを提供し、在職中でも無理なく通えるようスケジュールの柔軟性を確保しています。基本的な経営科目に加え、グローバルな経営課題に焦点を当てた科目やリーダーシップ研修も含まれます。

  • 所在・通学頻度: ロンドンまたはドバイを選択できます。ロンドン・ストリームでは隔週末(金・土)の通学が中心で、仕事と両立しやすいよう平日の拘束は最小です。ドバイ・ストリームでは約月1回の1週間集中授業が行われ、一部のモジュールでロンドン本校へ集合する機会もあります。両ストリームの学生は、一部科目や国際研修で交流することがあります。

  • 学費・期間: 学費はロンドンEMBAで約£129,950(約2300万円)、ドバイEMBAで約US$155,500(約2100万円)と設定されています。期間は約1年8か月(20か月)で修了し、在学中は勤務を続けながら月平均数日の休暇取得で参加可能です。※LBSは成績優秀な出願者に対しGMAT/EA試験の要件免除を認めるなど、上級管理職への門戸を広げています。

  • 国際モジュール・提携校: 必修での海外キャンパスはありませんが、希望者はLBSの「グローバルビジネスアサインメント」と呼ばれる海外研修プロジェクトに参加できます。また、前述のEMBA-Globalプログラム(コロンビア大学・香港大学との提携)はLBS EMBAとは別募集ですが、そちらではロンドン・ニューヨーク・香港を巡る高度な国際経験が得られます。通常のLBS EMBAでもクラスメイトの国籍多様性は高く、約60カ国から学生が集うグローバル環境です。

CEIBS Global EMBA

  • カリキュラム構成: CEIBS Global EMBAは24か月のプログラムで、柔軟な履修プランが特徴です。2種類の履修トラックがあり、毎月1回の週末集中講義を上海で受講する「シングルモジュール・トラック」と、2か月に1回まとめて1週間の集中講義を受講する「ダブルモジュール・トラック」が用意されています。どちらも同じ必修科目を学び、必要に応じて双方のトラックの受講生が合同で選択科目を履修します。

  • 所在・通学頻度: 上海のCEIBSキャンパスが拠点です。シングル・トラックの場合は毎月1回(木~日)上海で4日間の授業を受けます。ダブル・トラックの場合は約2か月毎に1回、上海・バルセロナ・アクラ(ガーナ)・チューリッヒなど世界各地で1週間の集中授業を受けます。全受講生が上海で開講される開講モジュールと修了モジュールに参加し、途中の必修グローバルモジュールも全員合同で行われます。

  • 学費・期間: 学費はUS$118,000(約1600万円)で、プログラム期間2年間分の授業料・教材費を含みます(2025年入学時点)。中国現地通貨では人民元848,000元と案内されています。同校MBAに比べ高額ですが、期間が長くグローバル研修を多く含む点によります。平均受講生年齢は40歳前後、平均職務経験15年以上と非常にシニア層です。

  • 国際モジュール・提携校: ダブル・トラックでは欧州(スペイン)やアフリカでの必修モジュールが組み込まれており、文字通りグローバルな教室となります。またCEIBSは独自キャンパスを上海以外にチューリッヒ(スイス)、アクラ(ガーナ)に持つため、それらを活用した国際モジュールが豊富です。提携校との交換留学制度はありませんが、欧州校(例:スペイン・IESE)で授業を行うなど外部提携による講義も一部含まれています。

香港大学 (HKU) EMBA-Global Asia

  • カリキュラム構成: HKUが提供するEMBA-Global Asiaは、世界3校共同運営のプログラムです。20か月でHKU・LBS・コロンビア大それぞれの科目を履修し、3校の修了証を得ます。12の必修科目と9つの選択科目、さらに1週間の国際課題セミナーを完了することで学位を取得します。必修コアは香港で行われ、一部はニューヨーク(コロンビア大)とロンドン(LBS)で集中講義として実施されます。

  • 所在・通学頻度: 香港を主キャンパスとしつつ、ロンドンで2週間、ニューヨークで2週間、上海で1週間のクラスが組まれています。これに加え、選択科目履修の際には3校のいずれかを選んで受講可能なため、受講者は必要に応じてロンドンやニューヨークへも追加渡航します。全体として約隔月ペースで世界各都市に集まり集中的に学ぶ形式で、各回の間は職務に従事できます。

  • 学費・期間: 学費は約US$22.5万(約3000万円)と非常に高額ですが、3校のリソースを活用できる点を反映しています。プログラム期間は約16~20か月で、状況に応じ最大4年間まで在籍可能です。自己負担だけでなく、勤務先スポンサー支援を受ける受講者も多くみられます。

  • 国際モジュール・提携校: 本プログラム自体が香港大学・LBS・コロンビア大学の提携によるものです。したがって国際モジュールはカリキュラム中核に組み込まれており、複数キャンパスで学ぶことが必須です。さらに"International Seminar"と呼ばれる1週間の海外ビジネス課題研修があり、香港・ロンドン・NY以外の地域(近年は東南アジア等)で実施されます。

シンガポール国立大学 (NUS) EMBA

  • カリキュラム構成: NUS EMBAは15か月のプログラムで、6つの集中モジュールで構成されています。各モジュールは約2週間の対面授業で、主に週末を含むスケジュールです。ビジネス基礎とアジア特有の経営課題の両面に重点を置き、各モジュールごとにテーマを設定して関連科目を集中的に履修します。

  • 所在・通学頻度: シンガポール本校に加え、アジア太平洋8都市でモジュールを行う点が最大の特徴です。例として、過去の開催地には北京(中国)、デリー(インド)、ジャカルタ(インドネシア)、東京(日本)などが含まれ、受講者はプログラム期間中に7か国8都市を巡ることになります。約3か月に1度、2週間程度仕事を離れ各国で学ぶスケジュールです。

  • 学費・期間: 学費は約S$130,000前後(シンガポールドル、約1300万円)とされ、これには全海外モジュールの授業料が含まれます(渡航費・滞在費は別途)。15か月の短期集中であるため、受講者には相応の英語力と事前準備が求められます。なお、NUSとUCLAの共同EMBAでは15か月で両校のMBA学位を取得でき、そちらの費用はUS$170,000程度です。

  • 国際モジュール・提携校: 8都市を巡る完全な海外 immersionsが売りであり、「アジアに根ざしつつグローバルを学ぶ」構成です。提携校として米国UCLAとのダブルMBAプログラムがあります(学位はNUSとUCLA両方から授与)。またNUS EMBA自体は単独運営ですが、各訪問先では現地トップ企業や政府機関でのセッションも組まれ、地域に密着した学びが得られます。

受験形式(書類・面接・テスト等)

EMBAの入試プロセスはMBAと同様に書類審査と面接を含みますが、その内容や要件にはいくつか特徴があります。

書類審査

職務経歴書・エッセイ・推薦状・学歴証明などを提出する点は通常MBAと同様です。ただしEMBAでは10~15年以上の職務経験を前提とするプログラムが多く、応募時に在職企業の組織図**提出や企業からのサポートレター提出を求める学校もあります(例:MITスローンEMBAでは直属上司や会社からの支援表明として組織図提出を必須としています)。

面接

書類合格者には原則としてインタビュー(面接)が課されます。多くのトップ校では、面接官はプログラム・ディレクターや卒業生が務め、リーダーシップ経験・志望動機・国際的視野などについて質疑応答します。面接は対面またはオンラインで実施され、英語で専門的な議論ができるかも評価されます。英語以外が母語の受験者にとって、面接自体が語学力審査の役割も果たします。

筆記試験(GMAT/GRE/EA)

多くのEMBAプログラムで受験者に対し何らかの適性試験スコアの提出を求めます。具体的には、一般的MBA入試と同じGMATまたはGREスコア、あるいはエグゼクティブ向けに開発されたExecutive Assessment (EA) の提出が認められる場合が多いです。例えばシカゴ・ブースでは「Executive Assessment、GMAT、GREのいずれかの受験、またはスコア提出免除の申請」が必要です。

INSEADのEMBAでは独自にINSEAD Assessmentという筆記試験を設けており、GMAT/GRE/EAの代替としています。一方で試験を必須としないプログラムも存在します。MITスローンEMBAは「GMAT等の標準テストは必須ではない」と明言しており、学部成績に不安がある場合のみ任意提出を推奨しています。全般に、管理職としての実績を重視するため、スコア要件を柔軟に運用する学校が増えています。

英語力(TOEFL/IELTS/Duolingo)

授業言語が英語の場合、母語が英語でない受験者にはTOEFLやIELTSなど英語試験の提出を課すことがあります。ただし条件は学校により異なります。MITスローンEMBAはTOEFL不要としていますが、多くの欧米校では「学部教育を英語で受けていれば免除」「職務で十分な英語環境にいれば免除」といった形でケースバイケースです。実際には面接時の英語コミュニケーション能力で判断される場合も多いです。

EMBAは30代後半〜40代を対象にしたプログラムです。以上のように、EMBA入試では高い職務経験とリーダーシップ実績が前提となるため、アプリケーションでは「なぜ今EMBAが必要か」「将来の経営ビジョン」が重視されます。
したがって、テストの優秀さというよりは過去のマネジメント経験、リーダーシップ能力などをより重点的にみられることが多いです。

多くの方はEMBA受験=テスト対策必須、スコアメイクしなければ!と思われるかもしれませんが、アドミッションが重視しているのはテスト以外の要素だと認識しましょう。アルファでも多くの方をEMBAに合格実績がありますが、テストは基本的にEAなどで3〜6ヶ月でスコアメイクされています。

ミドルキャリア人材にとって1年でも早く海外EMBAにいくことが最も重要。テストは最短・最速でスコアメイクし、最も重要なエッセイやレジュメ、レコメンデーションなどに時間を使うようにすることが重要です。

卒業後のキャリア傾向

EMBA卒業生のキャリアパスは、一般に「社内昇進」「転職によるキャリアアップ」「起業」投資先経営者(CFO)の大きく4パターンに分かれます。

(1) 在籍企業での昇進・役員登用

多くのEMBA参加者は既に所属企業で管理職についているため、卒業後はその企業内でさらなる昇進を果たすケースが目立ちます。Financial Timesの調査によれば、ケンブリッジ大学のEMBAでは卒業生の74%がEMBA受講の目的を達成した(キャリア上の目標を実現できた)と報告しており、多くがより上級のポジションに就任しています。

実際、同調査でケンブリッジEMBAは「キャリア進展」指標で世界3位に評価されました。これは肩書や会社規模が在学前より向上したことを示しています。典型的には部長職から役員(CXO)クラスへの昇格や、現職での管掌範囲拡大(国内責任者からグローバル責任者など)が起こります。
特に経営幹部(CxO)への就任については、卒業後数年内にCEO・COO・CFO等に登用される例も多々あります。EMBA取得が一種の社内準備登用コースになっている企業もあり、スポンサー企業では卒業と同時に役員昇格するケースも報告されています。

(2) 転職によるキャリアアップ

在籍企業に留まらず、より大きな役割を求めて転職する動きもあります。EMBAネットワークを通じた転職はエグゼクティブ層の求人と親和性が高く、卒業後に同業界の他社幹部や、新規事業の責任者ポストに転身する例が見られます。

金融・コンサルティング業界ではEMBA取得者をマネージングディレクターやパートナーとして採用する例もありますし、テック業界でも事業部門トップやカントリーマネージャーに迎えるケースがあります。また業種転換もMBAほど一般的ではないものの、「技術畑から経営層へ」というキャリアチェンジ(例:エンジニアリングディレクターから他社の事業企画VPへ)など、機能転換を伴う転職もEMBAホルダーには起こり得ます。

いずれにせよ、卒業時点で受講者の平均年齢は40歳前後と高く即戦力のエグゼクティブであるため、転職先でも経営陣として迎えられることがほとんどです。

(3) 起業・スタートアップ

EMBA取得後に起業家の道を選ぶ人も増えています。Financial Timesの2024年EMBA調査によれば、全参加校卒業生の29%が修了3年以内に自ら事業を興したと報告されています(2016年の25%から上昇し、2023年には30%に達しました)。特に40代後半以降のシニア層で起業に踏み切る割合が高く、卒業時年齢54歳以上の層では2人に1人超が起業を経験していました。

EMBAで得たネットワークや知識を元に、コンサルティング会社を立ち上げたり、PEファンドを創設する例、あるいは業界の課題を解決するテクノロジースタートアップを興す例など、その内容は多岐にわたります。平均起業年齢は43歳と報告され、MBA卒業直後の若手起業とは異なり、経験と人脈、資本を蓄えた上で満を持して起業する傾向があります。

「社内で思うように昇進できなかった代わりに、自らトップになる道を選ぶ」というケースもあると分析されています。

(4) 投資先経営者(プロ経営者)としての就任

近年ではPEファンドによる企業買収や事業再生が活発になっており、それに伴い投資先に送り込むプロ経営者のニーズが急増しています。ファンドが企業を買収した後、経営改善を目的に外部からCEOを招聘するケースが多く、いわゆる「企業再生型プロ経営者」という新たなキャリアパスが注目を集めています。

EMBA卒業生はこのようなポジションに適任と見なされることが多いです。PEファンド、ファミリーオフィス、コングロマリットの中核事業などで「信頼できる経営人材」が求められており、企業の経営そのものを担いたい人にとっては理想的なキャリアの一つといえるでしょう。特に、事業再編やM&Aに関心がある層にとって、EMBAはその実行力・交渉力・経営戦略力を磨く最適な環境です。

以上のように、EMBA卒業生は所属組織内外でキャリアを加速させており、その学位が昇進や目標達成に寄与したと感じる人も多いです。各校の調査でも、「EMBA取得後により高い自信を持ってチームを率いるようになった」「不確実な状況への対処力が向上した」といった自己評価が多く報告されています。

卒業後の年収レンジ

EMBA卒業生の年収(給与レンジ)は非常に高水準で、在学前と比べて大幅に向上することが多いです。Financial TimesのEMBAランキング調査では、卒業後3年時点の平均年収が以下のように報告されています。

グローバル上位校の平均年収:

世界トップクラスのEMBAでは、卒業生平均年収が30万~60万ドルに達します。例えば2023年のFTランキング1位となったKellogg-HKUST(香港科技大学)EMBAでは、調整後平均年収が652,326米ドルにのぼり世界最高でした。
同じく2位のCEIBS(中欧国際工商学院)は約529,822米ドルと報告され、アジアのプログラムが突出した数字を示しています。欧米のトップ単独校でも、シカゴ・ブースで約318,909米ドルMITスローンで約29万~30万米ドル強(約$290k)と推定されます。このように年収3,000~8,000万円超というレンジが上位卒業生の一つの目安です。

在学前後の年収増加

EMBA取得による給与アップも顕著です。FTデータによれば、シカゴ・ブースEMBA卒業生は在学前から84%もの給与増加を達成しています。香港USTとのジョイントEMBAでは89%のアップなど、50~80%台の昇給率が珍しくありません。
多くの受講生は既に高年収層ですが、それでもEMBA後にさらなる昇給・ボーナスアップやストックオプション付与など待遇向上が起きていることを示します。もっとも、これら数値は購買力平価調整されたものでもあり、特に香港や中国など物価の高い地域の数値は押し上げられる傾向があります。それでも実額ベースでも高年収であることに変わりはなく、例えば香港USTプログラムの卒業生は名目でも平均約US$65万超(香港ドル500万以上)の年収を得ていると報告されています。

学校別の傾向

一般に金融センター(香港・NY・ロンドン)にキャンパスを持つプログラム参加者層が経営者・起業家寄りのプログラムは平均年収が高くなりがちです。Kellogg-HKUSTやCEIBSが突出して高いのは、金融業界の幹部や中国の企業オーナーが多いことが一因とされています。

いずれの学校でも中央値・平均ともフルタイムMBA卒業生を上回る水準であり、たとえばケンブリッジ大学EMBAでは「卒業生はキャリア目標を達成し、収入面でも大きな成果を得ている」と報告されています。

中央値・分布

EMBA卒業生の年収分布はフルタイムMBAに比べ裾野が広い傾向があります。というのも、一部には自営やスタートアップに進む人もおり、そうした場合直後の報酬はサラリーマン役員より低く出ることがあります。

それでもFT集計では全参加校平均で起業者を含め約30万ドル前後となっており、中央値でも20万ドル台後半(2500~3000万円程度)と推定されます。各校のキャリアレポートで中央値を公表している例は少ないものの、北米トップ校(例えばWhartonやBooth)のEMBAでは卒業時点中央値約$200k前後との情報もあります。いずれにせよMBAホルダー中でも最上位層の収入レンジに属していると言えます。

以上のように、EMBA取得者は高い年収水準を獲得しており、その投資に見合うリターンが得られていることがランキングや調査から示されています。もっともプログラムにもよりますが、企業からの学費支援(スポンサー)を受けている割合も高く、報酬アップのみならず昇進など非金銭的リターンも含め総合的にキャリア向上を遂げているのがEMBAの卒業後の特徴です。

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2025/03/21 11:45:38

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2025/03/21 11:50:54

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