【ユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)とは?】選考対策・進学実績・奨学金制度まとめ|高校生が全額奨学金で海外トップ大学を目指せる「Davis UWC Scholars Program」とは?


こんにちは、アルファアドバイザーズ代表のTJです!
アルファでは、上は60歳、下はなんと2歳まで多くの方のキャリア相談を受けており、大学・高校留学、就活、転職、MBA留学、お子様の教育サポートなど、幅広い方のキャリアを17年間に渡ってサポートしています。最近特に多いのが、お子様の進学・受験・留学に関する教育相談です。日本の偏差値教育や受験一辺倒な教育システムに疑問を感じ、海外で学びたい、できるだけ早くグローバルな環境で教育を受けさせたいと考えている親御さんが増えているのを感じています。

アルファではボーディングスクール、高校留学ももちろんサポートしていますが、特に人気な学校がUWC(ユナイテッド・ワールド・カレッジ)です。UWCは、世界中の才能ある学生を受け入れ、グローバルな視野を広げる教育を提供する全寮制の学校ですUWCの教育は、単なる学問だけでなく、社会的責任感やリーダーシップを育む点で非常に魅力的です。

特に顕著なのがトップ大学への進学率です。日本の東大、早慶、京大などのトップ大学はもちろん、特にアメリカのアイビーリーグや、イギリスのオックスブリッジなどのトップ大学に進学する学生が多く、卒業後はトップ企業で素晴らしいキャリアを送っている卒業生が数多くいます。さらにUWCは奨学金も充実しており、例えばDavis UWC Scholars ProgramはUWC卒業生に特別な奨学金を提供するプログラムであり、これにより進学時の経済的負担を大幅に軽減することができます。これもUWCが人気な理由の一つです。

アルファでもUWCに毎年のように合格させており、卒業後も海外のトップ大学に奨学金付きで進学している人が多いです。アルファは、UWC合格から海外大学進学、その後の就活まで6〜7年スパンでサポートし、圧勝させています!そこで今回は、UWCに進学した後、どのようにして海外トップ大学への道が開けるのかについて、さらに深堀りしていきたいと思います。

UWCに興味がある方はぜひ記事を最後まで読んでいただき、アルファに無料相談していただければと思います。まずは現在のご状況、出願の戦略からディスカッションしていきましょう!

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UWC(ユナイテッド・ワールド・カレッジ)概要

UWC(United World Colleges)は、世界各国から選抜された高校生を受け入れ、「教育を通じて国際感覚豊かな人材を養成すること」を目的とした国際的な民間の教育機関です。本部はロンドンにあり、現在までにイギリス、カナダ、イタリア、アメリカ、香港、ノルウェー、オランダ、ドイツ、日本など世界各地に18校の「カレッジ」(全寮制高校)が設立されています。各UWC校には80ヶ国以上から集まった生徒が在籍し、2年間の共同生活を送りながら学びます。その多様な環境の中で、生徒たちは互いの文化や価値観を学び合い、国際理解を深めています。

UWCの理念と教育の特徴

UWCは設立当初から明確な教育理念を掲げています。それは「平和と持続可能な未来のために、教育が人、国、文化を結び付ける力となるようにする」というミッションです。この理念の下、UWC各校では人種や宗教、経済的背景の異なる生徒を意図的に集め、多様性の中で平和共存や相互理解を学ぶ教育方針を取っています。全てのUWC校がこのミッションにコミットしており、生徒たちは日常生活から学業まであらゆる場面で理念を体現することが求められます。

教育カリキュラムの大きな特徴は国際バカロレア(IB)のディプロマプログラムを採用している点です。IBは世界的に認められた大学出願資格となる課程で、6教科の学習に加え、課題論文(Extended Essay)や創造性・行動・奉仕活動(CAS: Creativity, Activity, Service)への参加が課されています。授業は少人数のディスカッション形式が中心で、エッセイやレポートなど文章課題も多く、課外活動も非常に重視されます。これにより、生徒は批判的思考力や表現力だけでなく、リーダーシップや社会貢献への意識も育むことができます。全寮制の環境で24時間を共に過ごすため、教室の外でも学びが続き、異文化理解や協調性、独立心が養われるのもUWC教育の大きな特徴です。

奨学金制度と費用負担

UWCでは経済的背景に関わらず優秀な生徒を受け入れるため、充実した奨学金制度が用意されています。日本からUWCに派遣される場合、UWC日本協会(国内委員会)および各UWC校からの奨学金によって、授業料・食費・寮費などの全額または一部が支給されます。奨学金の種類には、固定額が支給されるものと、各家庭の経済状況に応じて支給額が決まるニーズに基づくもの(Need-based奨学金)など複数あり、派遣先の学校や個々の経済状況によって異なります。例えば、昨年度の日本人派遣生における自己負担額(授業料・寮費を含む)は、年間0円から約700万円と幅広く、人によっては全額奨学金で賄われたケースもありました。

奨学金を得るためには基本的に日本協会を通じた選考に合格する必要があります。日本協会経由で派遣が決定した生徒には、各校が各家庭の経済的負担能力を考慮して支給額を決定する仕組みになっています。なお、後述するグローバル選考プログラム(GSP)など日本協会を経由しない入学ルートでは奨学金は基本的に提供されません。そのため、経済的支援を必要とする場合は日本協会の選考に挑戦することが重要です。

奨学金以外に必要な経費としては、渡航費、ビザ申請費、現地での小遣いや課外活動費などが挙げられます。これらは奨学金の対象外となる場合が多いため、事前に準備しておく必要があります。しかし一部の奨学金プログラムでは、特定の大学進学時に追加の支援(後述のDavis奨学金など)を受けられる場合もあります。


日本人がUWCに入学する方法と可能性

日本の高校生がUWCに入学するためのルートは主に3つあります。

(1) 各UWC校への直接出願(ダイレクトアプライ)
希望するUWC校に自ら直接応募する方法です。例えば日本のUWC ISAK軽井沢(UWC ISAK Japan)では高校1年生から3年間在学できるプログラムがあり、中学3年生の段階で直接出願が可能です。直接出願の手続きや要件は各校によって異なるため、志望校の公式サイトで確認する必要があります。日本校であるISAKへの直接出願は、日本協会の選考とは別枠で行われます(※日本協会の選考は高校2年次編入対象のため、高校1年次入学であるISAK G10への出願は含まれません)。

(2) グローバル選考プログラム(Global Selection Programme, GSP)
UWC国際本部が実施する選考で、国籍に関係なく世界中から募集する入学試験です。一度の出願で最大15校まで志望校を指定でき、特に行きたい学校が明確にある場合に適したルートです。ただし、GSP経由の場合奨学金は原則として付与されず、全額自己負担となる可能性が高い点に注意が必要です。経済的に余裕があるか、スポンサー等の支援を確保できる場合に現実的な選択肢となります。日本からも毎年数名程度はGSPで各校に合格する例があります。

(3) UWC日本協会(国内委員会)を通じた選考(奨学生選考)
日本国内で行われる公式の選抜ルートです。募集対象は応募時点で高校1年生の生徒(国内の高校1年生または海外の同等学年)に限定されます。日本協会による選考に合格すると、世界各地のUWC校へ「派遣生(奨学生)」として2年間(高校2・3年に相当)留学することができます。複数のUWC校枠を一括応募でき、選考通過後に派遣校が決定する仕組みです。このルートでは上記のように奨学金が支給されるため、もっとも利用されている代表的な方法です。日本協会は毎年約12〜15名程度の派遣枠を用意しており、近年の競争倍率は約4〜6倍(応募者数に対する合格者数の割合)と報告されています。倍率だけ見ると狭き門ですが、選考基準を満たせば誰にでもチャンスがあります。

以上のいずれの方法でも、応募者には一定の英語力が求められます。特に日本協会選考では、出願時に英語検定試験の成績証明書を提出することが義務付けられており、目安として実用英語技能検定(英検)2級以上、またはTOEFL iBT 42点以上、IELTS 4.0以上などのスコアが必要です。これらは最低ラインであり、実際の授業はすべて英語で行われるため、合格後はさらに高い英語運用能力が求められることになります。


日本協会による選考プロセス(一次・二次試験と英語力)

日本協会を通じた選考は、一次選考(筆記)と二次選考(面接)という2段階のプロセスで行われます。選考は毎年秋から冬にかけて実施され、例えば2025年度派遣生の場合、一次選考は2024年12月中旬、二次選考は翌年2月上旬に実施されました。

一次選考(筆記試験)

首都圏(東京)と関西圏(大阪)の会場で行われ、国語および数学の学力試験が課されます。
国語は公立高校1年生程度の範囲(古文・漢文を除く現代文)から文章読解力と語彙・漢字力を問う内容で、選択肢問題と記述式問題が出題されます。
数学は中学校課程~高校1年生2学期までの内容(数学Iのデータ分析を除く範囲)から基礎~標準レベルの問題が記述式で出題されます。
※かつての選考では英語の筆記試験や日本語の小論文が課されたこともありますが、最近は事前に英語検定スコア提出があるため筆記は主に国語・数学に焦点が置かれています。
一次選考では基礎学力を重視しつつも、極端な難問は出ず平均的な高校1年生レベルの学習内容を着実に習得していれば十分対応可能とされています。

二次選考(面接・グループディスカッション)

一次選考合格者を対象に東京の経団連会館などで行われます。
内容は個人面接(日本語面接と英語面接の両方)およびグループディスカッション(日本語)です。英語面接では流暢さよりも日常会話がある程度できるかが重視され、目安として英検2級程度の英語力が望ましいとされています。質問は志望動機や興味関心、学校での経験など多岐にわたり、受け答えを通じてコミュニケーション力や論理力が見られます。また日本語面接では本人の人柄や価値観について深掘りされる傾向にあります。グループディスカッションでは6~8人程度の受験生グループで提示されたテーマについて日本語で討議します。限られた時間内に自分の意見を述べつつ他者の意見に耳を傾け、協力して議論を深める姿勢が重要です。

二次選考の重視点

二次選考では筆記試験の点数以上に、人物面が重視されます。選考委員は、生徒が異なる文化や困難な環境でも粘り強く適応できるか、自分とは異なる他者や社会に対して関心を持っているか、そして自分の意見を誠実かつ的確に表現できるか、といった点を評価しています。
要するに、学力のみならず「UWCで学ぶ意義や熱意を備えた人材かどうか」が問われるわけです。なお、この日本協会選考では学校長の受験許可書を事前に提出する必要があり、在籍校によっては手続きに時間がかかる場合もあるため、早めの準備が望まれます。


日本人に人気のUWC校とその理由

現在、世界各地にある18校のUWCのうち、特に日本人に人気が高い(希望者が多い)とされる学校がいくつかあります。毎年の日本からの派遣実績を見ると、イギリスやイタリア、香港などに所在するUWC校は複数の日本人生徒を受け入れており、その傾向から人気の高さがうかがえます。例えば2024年度派遣では、イギリスのUWC(UWCアトランティック)に2名、イタリアのUWC(UWCアドリアティック)に2名、香港のUWC(李寶春UWC)に2名、といった形で複数枠が割り当てられました。これらの学校は歴史や実績、環境に魅力があるため、日本人志願者からの希望順位が高くなりやすいと言われます。

◯UWCアトランティック校(英国)

1962年に創立した最初のUWCであり、平和教育の伝統校です。13世紀の古城をキャンパスに持つ独特の環境で、これまで各国の王族や要人も卒業生に名を連ねてきました。国際バカロレアの創始校の一つでもあり、アクティブなシーアクティビティ(救命ボート訓練など)や地域奉仕活動が盛んなことで知られます。その歴史的背景と質の高い教育から、日本人応募者の間でも常に人気上位に挙がります。

◯UWCアドリアティック校(イタリア)

1982年設立。イタリア北東部のアドリア海沿岸の小さな町に位置し、美しい街並みと地域住民との近しい交流が魅力です。ヨーロッパ大陸初のUWCとして文化芸術教育にも力を入れており、音楽や美術に秀でた学生も多く集まります。少人数で家庭的な雰囲気があることから、日本人にも「アットホームで過ごしやすい」と人気です。

◯李寶春UWC(香港)

1992年設立。アジアにおける最初のUWCで、香港の都市部にキャンパスがあります。アジアの経済都市という立地から、学業水準が高く都市型の課外活動(企業訪問や都市問題のフィールドワークなど)の機会が豊富です。日本から地理的・文化的に比較的近いこともあり、日本人生徒にとっては異文化体験と安心感のバランスが取れた志望先として人気があります。

◯UWC東南アジア校(シンガポール)

UWC東南アジア校は、シンガポールに位置し、幼稚園から高校までの一貫教育を提供する学校です。特に国際的な環境が魅力で、「小さな国連」と呼ばれるほど、多様な文化や背景を持つ生徒が集まっています。キャンパス内では、ジャングルでの課外プログラムや離島での共同生活体験など、「冒険」を通じて成長する機会が豊富です。こうしたユニークな教育環境と豊富な成長機会が、日本人志願者にとって大きな魅力となっています。また、同校はアメリカやヨーロッパの大学へ進学するためのサポートが充実しており、特にアイビーリーグや欧州名門校への進学実績が高い点も人気の理由です。

◯UWC ISAK Japan(日本・軽井沢)

2014年に開校し2016年にUWC加盟した日本唯一のUWCです。全寮制の国際高校としては日本初であり、10年生(高校1年)から3年間学ぶカリキュラムを提供しています。教育言語は英語ですが、日本に所在するため食事や環境面で馴染みやすく、日本人学生にとって挑戦と安心が共存する選択肢となっています。特に海外留学に不安がある家庭から支持される傾向があり、「まず国内のUWCで国際教育を受けたい」という志望者もいます。ただし日本協会の派遣枠では通常各年度1名程度(他の海外校と合わせ全体で14〜15名中の1名)しか割り当てられないため、希望者は直接ISAKに出願するルートも検討します。

その他の人気UWC校

以上のほか、カナダのピアソン校(雄大な自然環境と先住民文化との交流が特徴)、アメリカのUWC USA(米国らしい多様性と社会奉仕プログラムが充実)、オランダのマーストリヒト校(ヨーロッパの中心に位置し都市型キャンパスで社会科学系のプログラムに定評)なども日本人学生に人気のあるUWCです。各校それぞれ特徴が異なるため、「どの環境で学びたいか」「どんな活動に興味があるか」によって志望先の好みも分かれるようです。


世界各国のUWC校の特色と違い

UWCは世界4大陸にまたがる18校すべてが同じIBカリキュラムと理念を共有していますが、それぞれの学校は立地する国・地域の環境や文化的背景を反映して独自の特色を持っています。たとえば、キャンパスの場所ひとつ取っても大きな違いがあります。森や海に囲まれた大自然の中に位置する学校もあれば、都市部に溶け込んだ学校もあります。

自然豊かな環境にあるUWCでは、その立地を生かして環境・サステナビリティ教育に重点を置いており、熱帯雨林や海洋でのフィールドワークが授業の一環として取り入れられることもあります。一方、町や都市の中にあるUWCでは、地域社会との連携や都市問題への取り組みを通じて学ぶ機会が多く、インターンシップやボランティア活動の舞台も都市部になります。

各校の雰囲気も様々です。例えば、UWC東アフリカ校(タンザニア)は野生動物やサバンナに囲まれたキャンパスでアウトドア活動が盛んですし、UWC南部アフリカ校(エスワティニ)はアフリカ解放運動の歴史を背景に人権や社会正義への意識が高い校風です。また、UWC東南アジア校(シンガポール)は幼稚園から高校までの一貫校で、生徒数も多く「小さな国連」のような国際色豊かなコミュニティを形成しています。同校ではジャングルでの課外プログラムや離島での共同生活体験など「冒険」を通じた成長機会も提供されており、豊富な経験値を積める教育が特徴です。

学問と課外活動のバランスにも校ごとの違いがあります。IBのディプロマ取得という目的は共通ですが、学校によっては理数系のプログラムに強みがあったり(例: ドイツのUWCロバート・ボッシュ校は環境科学・持続可能技術に力点)、芸術や音楽に力を入れていたり(例: イタリアのUWCアドリアティックは音楽コンサートや美術展示が盛ん)します。課外活動(CAS)の内容も、海洋活動が必修の学校(UWCアトランティックでは沿岸救助など海での活動が伝統)もあれば、地域貢献プロジェクトが卒業要件になっている学校(ボスニア・ヘルツェゴビナのUWCモスタルでは地元コミュニティとの共同プロジェクトが盛ん)もあります。こうした違いはありますが、どのUWCでも共通しているのは、世界中から集まった多様な生徒が同じ寮で寝食を共にしながら、互いの文化や価値観を尊重し合い「将来どのような変革が世界に必要か」を議論し学ぶ環境が用意されている点です。この独特の環境こそがUWC教育を特別なものにしており、生徒にとってはどの国のUWCにいてもグローバルな視野と協働する力を養う経験になるのは間違いありません。


UWC卒業後の進路:欧米トップ大学への傾向

UWCを卒業した生徒たちは、その後の進路として世界中の大学に進学する道が開かれています。中でも欧米の大学、とりわけアメリカやイギリスのトップ大学への進学率が高いことがUWCの特徴として挙げられます。実際、シンガポールのUWC東南アジア校など一部のUWCでは、毎年のように米国のアイビーリーグ(ハーバード、イェール等)や英国のオックスフォード大学・ケンブリッジ大学といった超一流校に、多数の卒業生を送り出している実績があります。

進学実績(例)

◯アメリカ
・ハーバード大学
・イェール大学
・プリンストン大学
・MIT(マサチューセッツ工科大学)
・スタンフォード大学
・コロンビア大学
・シカゴ大学
・カリフォルニア大学バークレー校 など

◯イギリス
・オックスフォード大学
・ケンブリッジ大学
・ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ(UCL)
・ロンドンスクール・オブ・エコノミクス(LSE) など

◯その他の欧州・トップ大学
・ETHチューリッヒ(スイス)
・パリ政治学院(Sciences Po)
・アムステルダム大学(オランダ)など

UWCで培った高度な学力と国際性、さらにはIBの成績が評価され、世界中の難関大学から受け入れられているのです。特にアメリカの大学はUWC卒業生にとって人気の進学先であり、ある統計では海外大学に進学したUWC卒業生の6割以上が米国の大学に進学しているとも言われています。

一方、イギリスやヨーロッパの大学にも多くのUWC卒業生が進学しています。イギリスの場合、米国のような大規模奨学金は少ないものの、近年UWCと提携した奨学金制度が登場しています。その代表例がロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ(UCL)との提携によるUWC卒業生対象フルスカラシップです。この制度では、選抜されたUWC卒業生に対し、UCL在学中の授業料と寮費が全額免除されるほか、年間£7000(約120万円)の生活費支給、ビザ取得費用、渡航費(往復航空券1回分)までサポートされます。まさにフルパッケージの支援であり、英国の大学では非常に珍しい厚遇です。

なお、UWC卒業後に日本の大学へ進学するケースも一定数あります。近年では毎年30名以上の卒業生が国内大学に進学しており、そのうち過半数が慶應義塾大学や京都大学などトップレベルの大学に進学しています。UWCで取得したIB資格を活かしてAO入試や帰国生入試で合格するパターンが多いようです。総じて言えば、UWCを卒業することは世界中の一流大学への切符を手にすることに等しく、実際にアイビーリーグやオックスブリッジに進む者、名門リベラルアーツカレッジで学ぶ者など、その進路は多彩です。UWCで培った国際性やリーダーシップは大学側から高く評価されるため、卒業生たちは進学後も各地でリーダーとして活躍しています。


Davis UWC Scholars Program(デイビス・ユナイテッド・ワールド・カレッジ奨学金プログラム)とは?

Davis UWC Scholars Programは、ユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)の卒業生を対象とした、世界最大の民間資金による国際奨学金プログラムです。UWC卒業生はこの奨学金プログラムを利用し、世界のトップ大学に費用を抑えながら進学しています。このような卒業生に対する奨学金の手厚いサポート、UWC学生だからこそ得られる大学進学時の奨学金もUWCを人気にしている理由です

1. 目的と概要

設立: 2000年に慈善家シェルビー・デイビス(Shelby Davis)とUWC-USAの元校長フィル・ガイアー(Phil Geier)によって設立。
目的: UWC卒業生に米国の大学での高等教育の機会を提供し、国際的な視野を持つリーダーを育成する。また、米国の大学キャンパスに多文化・国際的な環境を促進する。
対象: 世界18のUWC校で国際バカロレア(IB)ディプロマを取得した卒業生。
支援内容: 経済的ニーズに基づく奨学金(need-based financial aid)を提供し、授業料や生活費などをカバー。奨学金の額は大学や学生の状況により異なり、一部または全額をカバーする場合も。

2. 仕組み

・パートナー大学: 約100の米国の大学(例:ハーバード、プリンストン、MIT、ウェルズリー、ミドルベリーなど)がプログラムに参加。UWC卒業生がこれらの大学に入学すると、Davis UWC Scholars Programが大学と共同で奨学金を支給。
応募: 特別な奨学金申請は不要で、UWC卒業生がパートナー大学に入学を認められ、経済的ニーズを証明(CSS Profileなど)すると自動的に奨学金の対象となる。
金額: 大学によって異なるが、例えば一部の大学では年間最大4万ドルや全額免除(フルライド)も可能。特定の大学(例:St. John’s CollegeやRandolph-Macon College)では全額授業料免除を保証する場合も。

3. 特徴と影響

国際性: 160以上の国から12,000人以上のUWC卒業生がこのプログラムを通じて奨学金を受け、米国の大学で学んでいる。
影響: プログラムは、UWC卒業生の進学を支援するだけでなく、パートナー大学の国際化を促進。例として、プログラム開始後、Colby Collegeの国際学生比率が6%から10%に、College of the Atlanticでは17%に上昇したと報告されている。
卒業後の活躍: Davis UWC Scholarsは、グローバルな視点とリーダーシップを活かし、様々な分野(ビジネス、科学、NGOなど)で活躍。

4. 具体例

Lewis & Clark College: 最大年間4万ドル、場合によっては授業料・寮費・保険・書籍代などを全額カバー。
St. John’s College: UWC卒業生に対し4年間の授業料全額免除を保証。
Methodist University: 最大22万ドル(4年間)の奨学金パッケージ(授業料・寮費・税金など含む)。
Middlebury College: 最大年間4万ドルの奨学金、必要に応じて授業料・寮費・生活費をサポート。
Colby College: 最大年間3万ドルの奨学金、特定条件に基づき生活費を支給。
Princeton University: UWC卒業生が受ける特別奨学金パッケージ、必要に応じて全額授業料免除。
Randolph-Macon College: 最大22万ドル(4年間)の奨学金パッケージ(授業料・寮費含む)。
St. Lawrence University: 全額授業料免除、さらに一部の生活費支給。
Wells College: 最大年間3万5000ドルの奨学金。

以上のように、Davis UWC Scholars Programは、UWC卒業生が米国のトップ大学で学ぶための経済的障壁を取り除く重要な支援プログラムです。UWCでのIBプログラムやグローバル経験を活かし、奨学金を通じてハーバードやMITなどの大学に進学する道が開かれます。ただし、奨学金は経済的ニーズに基づくため、家族の収入や資産に応じて支給額が決まります。UWCに通うことでこのプログラムの対象となり、大学進学時の奨学金獲得の可能性が大きく高まるといえます。


受験・選考に向けた準備・対策方法

UWC合格を目指すにあたり、早い段階から計画的に準備・対策を進めることが重要です。以下に、英語力、志望理由書、課外活動など主要なポイントごとに対策の考え方をまとめます。

(1)英語力の強化

UWCでは生活も授業もすべて英語になるため、一定の英語力は不可欠です。応募要件として求められる英語検定(例: 英検2級やTOEFLなど)の基準はあくまで最低ラインと考えましょう。合格者の中には帰国子女でなく中学まで日本の公立校出身という生徒も多くいますが、そうした人でも入学までに相当の勉強を積んで英語力を伸ばしています。具体的な対策としては、語彙力の強化と英文読解・作文の練習が効果的です。英語の新聞記事や時事問題のトピックを読み、要旨をまとめたり自分の意見を書いてみる訓練をすると、面接やエッセイにも役立ちます。またスピーキングについては、選考の英語面接で流暢さが完璧である必要はありませんが、自分の考えを簡単な英語でもいいので伝え切る練習をしておくと安心です。シャドーイングやオンライン英会話で口慣らしをし、面接で緊張しても基本的な受け答えができる程度の会話力は身につけておきましょう。

(2)志望理由書(応募書類)の準備

日本協会選考では一次選考前に応募書類の提出があります。ここでは「なぜUWCに行きたいのか」「将来何をしたいのか」「これまでの経験でアピールできることは何か」等について記述する欄があり、自身の志望動機を明確に伝えることが求められます。書類選考で不合格になる人はほとんどいないと言われますが、内容次第で二次選考(面接)で聞かれる質問が変わったり評価に影響を与えるため、手を抜かず丁寧に作成しましょう。ポイントは「自分の言葉で具体的に書く」ことです。UWCの理念に共感した体験や、自分が解決したい社会課題、そのためにUWCで何を学びたいかなど、熱意とビジョンを示すエピソードを盛り込むと説得力が増します。また、作文は提出前に信頼できる先生や先輩に読んでもらい、論理展開や日本語表現をチェックしてもらうとよいでしょう。志望理由書は自分自身をアピールする最初のチャンスであり、かつ面接官があなたを知る手掛かりにもなる重要資料ですから、時間をかけて練り上げてください。

(3)課外活動・ボランティア経験

UWCは学業成績だけでなく課外での活動実績も評価します。実際の選考でも「他者や社会への関心を持ち、行動しているか」が重視されるため、これまでの高校生活で何らかの形で社会貢献やリーダーシップを発揮しておくことが望ましいでしょう。例えば、学校内の生徒会や部活動でのリーダー経験、地域のボランティア活動への参加、国際交流プログラムへの挑戦など、小さなことでも構いませんので自発的に動いた経験を積んでおくと面接で語れるエピソードになります。「継続して○○に取り組んできた」「○○の課題を改善するために行動した」という具体例があれば、あなたの情熱や粘り強さをアピールできます。それと同時に、日頃からニュースや社会問題にもアンテナを張り、自分なりの考えを持つようにしましょう。面接やエッセイで時事的な話題に触れられる可能性もあるため、日々の新聞・ニュースのチェックやテーマに対する自分の意見整理を習慣づけておくと役立ちます。

(4)筆記試験対策(国語・数学・小論文など)

一次選考の筆記は高校1年生程度の基礎学力が試されます。特別な受験テクニックよりも、日頃の学校の勉強をしっかり身につけることが何よりの対策です。国語は読解問題が中心なので、日常の国語の授業で文章を正確に読み解く練習を積み、わからない言葉は調べて語彙を増やしましょう。また評論文などを読み自分なりに要約したり感想を書く練習も、小論文対策として有効です。数学は範囲が中学~高1の基礎ですから、学校の教科書や問題集で苦手分野を残さず復習しておくことが大切です。計算ミスを防ぐため、典型問題を繰り返し解いて正確さとスピードを養いましょう。英語筆記については、近年は検定スコア提出に置き換わりつつありますが、もし英語試験やエッセイが課される場合に備えて英文読解や時事テーマの小論文練習も行っておくと安心です。過去に出題されたテーマや模擬問題があれば活用し、自分の意見を論理的に書く訓練を積んでください。

(5)面接・ディスカッション対策

二次選考の面接とグループ討議では、緊張せず自分の考えを伝える力が求められます。こればかりは場数が物を言いますので、模擬面接やディスカッションの練習を積極的に行いましょう。学校の先生に頼んで面接練習をしてもらったり、同じUWC受験を目指す仲間と集まって討論会を開くのも有効です。想定問答集を作り、「なぜUWCに行きたいのか?」「入学後に何をしたいか?」「自分の強み・弱みは?」など頻出質問に日本語と英語それぞれで答える練習をしておくと、本番で落ち着いて対応できます。回答は暗記する必要はありませんが、伝えたいポイントを整理しておくことで説得力が増します。またグループディスカッション対策として、日頃から友人とあるテーマで意見交換する習慣を持つと良いでしょう。他人の意見をしっかり聴き、自分の意見を簡潔に述べ、議論を建設的に進める訓練になります。選考本番では周りも緊張していますので、笑顔でうなずきながら発言者の話を聴き、適宜自分の意見や質問を投げかけることでリーダーシップと協調性の両方をアピールできます。


UWCを目指す方へ!

最後に、準備を進める中で大切なのはUWCに挑戦する熱意を持ち続けることです。選考は競争率が高く結果がどうなるか分かりません。しかし、UWCの教育環境は他に代えがたい貴重な「冒険」であり、自分自身を大きく成長させてくれる場です。仮に不合格となっても得られるものは多いため、チャレンジする価値は十分にあります。日々の学校生活や勉強との両立は大変かもしれませんが、「世界に飛び出して学びたい」という初心を忘れず、粘り強く準備を続けてください。強い動機と入念な準備があれば、きっとUWCへの道は開けることでしょう。あなたの挑戦を応援しています。

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2025/04/13 14:24:02

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2025/04/13 14:26:48

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